夢枕獏の文体のガイドライン

1 :水先案名無い人 :2005/06/08(水) 23:51:04 ID:HdWJfha90
すぐにスレを立てた。
拳。
拳。
肘。
足。
肘。
踵。
指。
拳。
みごとな攻撃であった。

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】23 板垣シェーダ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1115364612/l50
【放置プレイ】夢枕獏 巻之五【続行中】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1106812422/l50

2 :水先案名無い人 :2005/06/08(水) 23:53:27 ID:rq+iOmDc0
orz ワロテシモタ

3 :水先案名無い人 :2005/06/08(水) 23:54:04 ID:rq+iOmDc0
やべ、ちょっ、笑いすぎて腹筋が痛いんだけど

4 :水先案名無い人 :2005/06/08(水) 23:54:58 ID:jT6RHB+I0
覗いたら偶然見つけた
それだけだ。

5 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 00:05:04 ID:V/YX7f0t0
エロゲーがあったからだ
ギャルゲーがあったから―――――
ここまで道を踏み外してしまったのだ
顔もダメ(性格も
口もダメ(キモイトーク
仕事もダメ(無職
このロリゲーだけが財産だった
このエロゲーにすがって生きて(自慰)きた
親にすがって生きてきた

児童ポルノ法(森山)!

嗚呼、ロリ・オタ・プーのヒキコモリニートの嘆き!!

6 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 00:24:15 ID:shi9wS/s0

た。
った。
だった。
いだった。
だいだった。
うだいだった。
ほうだいだった。
てほうだいだった。
立てほうだいだった。
レ立てほうだいだった。
スレ立てほうだいだった。
糞スレ立てほうだいだった。

>>1は糞スレ立てほうだいだった。

7 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 01:17:40 ID:sVHhVBox0
餓狼伝スレで宣伝されていたので、
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。

8 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 07:41:43 ID:RZxGRec30
糞スレと思う
頭で思う
拳で思う
肘で思う
膝で思う
爪先で思う
金玉の先の先で思う

9 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 08:56:05 ID:UtTtlKhL0




10 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 09:10:53 ID:xItKc5B+0
糞スレ──。
と、平八郎は心の中で思っている。
糞スレ。
糞スレ。
何が“糞スレ”であるのか、平八郎自身にもわかっていない。


11 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 17:00:59 ID:o2W7m3hJ0
(● ´o'●)変身

12 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 19:34:17 ID:7X3p7EV/0
たまらぬ過疎であった

13 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 20:45:54 ID:V/YX7f0t0
たまらぬ糞スレであった
脱糞した


他のガイドラインを改変コピペすりゃぁ面白くなりそうじゃないかぁ〜

14 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 21:59:05 ID:Ihoh2qiN0
夢枕獏は80年代〜90年代初頭の小説が最高だった。
今の格闘技小説は全然ダメだ。

超高層ハンティング!

15 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 22:23:55 ID:vXqhHEnj0
“ぬるぽっ”
眼窩に指を突っ込んだ。
「餓ッ」
たまらず叫んだ。

16 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 22:58:55 ID:oJObNHdm0
「何したんや!?」
「何も」
 ちよちゃんは答えた。
「技さ」
「技やて!?」
「技術だよ」
「な、な──」
 大阪は、言葉にできない声をあげた。
「何がおこったか大阪さんにはわからんだろうが、これは神
秘な力でもなんでもないよ」
「──」
「これは技術さ」
「技術やて?」
 大阪は、歯を噛みながら、割れた割り箸を見つめていた。
 息をするのさえ、忘れてしまいそうであった。
 割れるのか。
 そう思う。
 ただの割り箸が、ここまできれいに割れるのか。
 できるのか。
 やれるのか。
 やれるのだと、ちよちゃんの笑みが言う。


17 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 22:59:14 ID:oJObNHdm0
できるのだと、手にした割り箸が叫んでいる。
 さっきの自分の割り方などとは、根本的に違う。
 研ぎ澄まされた日本刀で、何もかも根こそぎ断ち切るよう
な割り方。
 大阪は、それを見ていた。
 膝が、がくがくと震えていた。
 何か、凄まじいものが、背を駆け抜けている。背を駆け
登ってゆく。
 駆け登って、脳天に突き抜ける。
 駆け登っても、駆け登っても、突き抜けても突き抜けても、
まだ終わらない。まだ足らない。
 自分の背の底に、何か巨大な力の塊が、無尽蔵にあっ
て、それが次から次に背を駆け登ってゆくようだった。
 震えるな。
 震えるな。
 身体の震えを、止めようとしても止めようとしても、止まら
ない。


18 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 22:59:29 ID:oJObNHdm0
なんという。
 なんという。
 まったく、なんというものを見たのか。
 なんという割り方なのか。
 今、眼の前に見たばかりのとてつもない光景。
 それは、自分は、本当に見たのか。
 大阪は、震える足を、前に踏み出した。
 ちよちゃんに向かって。
「どうしたい、え?」
 ちよちゃんが言った時、ようやく、大阪が口を開いた。
「あたしに・・・・・・」
 大坂は、やっと言った。
「あたしに、割り箸の割り方を教えてくれへんか──」


19 :水先案名無い人 :2005/06/09(木) 23:47:00 ID:V/YX7f0t0

『無事だったのか!』

『あぁ、サタンだからな。』

『サタンじゃあ、仕方ないな』

そういうことになった。

20 :水先案名無い人 :2005/06/10(金) 00:14:13 ID:Fts8HvMM0
 昼食の席であった。
 目の前には、スパゲティナポリタンが置かれている。
 これから自分が食べる料理なのであるが、それを眺めていると、
どうしてもあることが頭に浮かんでしまう。
 ずっと不思議に思っていたことであった。 積年の疑問である。
 それは、
 なぜナポリタンは赤いのであろうか──
 という問いであった。
 簡単のように見えるが、奥の深い問題であった。
「赤いから赤いのだ」
 などと、トートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいる。
 しかしそんなものは、思考停止に他ならなかった。
 知性の敗北以外のなにものでもないのである。
 負けたくなかった。
 それでは、負けないためには、どうすればよいのか。

21 :水先案名無い人 :2005/06/10(金) 00:15:11 ID:Fts8HvMM0
 「赤方偏移」という現象がある。
 宇宙空間において、地球から高速に遠ざかる天体ほどドップラー効果により、
そのスペクトル線が赤色の方に遷移するという現象である。
 つまり、本来のナポリタンが何色であろうとも、ナポリタンが我々から
高速で遠ざかっているとすれば、毒々しく赤く見えるはずなのである。
 目の前のナポリタンは、はたして高速で動いているのか否か──
 それは、ナポリタンの反対側に回ってみることで、わかるはずであった。
 運動の逆方向から観察することで、スペクトルは青方遷移し、
青く見えるはずなのだ。
 ぶるりと、体が大きく震えた。
 体の中で、なにか、あついものが、じわじわと蠢いているようであった。
 ナポリタンが高速移動しているのかどうか、今すぐにでも確かめてしまえるのである。
 たまらなかった。
「おきゃああああっ」
 獣のように叫んだ。
 叫んで、ナポリタンの反対側に回った。 素晴らしい速さであった。
 その位置から見たところ、ナポリタンは赤いままであった。
 どうやら、このナポリタンは、高速移動をしていないようであった。

22 :水先案名無い人 :2005/06/10(金) 03:47:42 ID:av6zrfChO
良 ス レ の 予 感

23 :水先案名無い人 :2005/06/10(金) 20:06:08 ID:DAaI3PuX0
指は?
掴める!
脚は?
走れる!
眼は?
見える!

問題ない。何も、問題はない。
一体、何の不満があるだろう。
自分には、こんなに立派な肉体があるではないか。
一人でも戦い抜くだけの、立派な肉体が、あるではないか。

闘え、闘え。
そう言ってくれる肉体が、あるではないか。

「応!」
声にならない、声をあげる。
自分の肉体に、応える。

24 :水先案名無い人 :2005/06/10(金) 20:06:33 ID:DAaI3PuX0
俺は、俺だ。
と、男は思った。
自分が闘えることは、俺だけが知っていればいい。
人から、ただの猫と呼ばれてもいい。
そう呼びたければ、呼べ。
何も、問題はない。
名前が無いことさえ、俺の闘いを妨げるものではない。

「応!」
もう一度、己の肉体に応える。
闘わない、という精神の強さが、男の最大の武器だったかもしれない。

男は、ただの猫だ。
名前は---、まだ、ない。

25 :水先案名無い人 :2005/06/10(金) 23:17:02 ID:uUKR5NUB0
>>24
ワロス 漱石かよ!

26 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 11:49:52 ID:s23WigQv0
チンポを、掴んだ。暖かい。
分厚い肉が、硬直した独特の感触。
しゅっ
しゅっ
という音だ。
しゅっ
という音だ。
しゅっ
という音だ。
そそり立ったチンポの先が、更に膨張する。
「ぬわっ」
一気に射精しそうな快感が襲う。
出してはいけない。
小泉首相と、亀井静香が、セックスを、している様子を思い浮かべた。
「ぬわわっ」
むしろ、勃った。
己の、節操の無さに落胆した。

27 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 15:49:09 ID:7gKdxjQk0
 昨日の、吉野屋であった。
 小腹が空いたので、何か食べようかと思い、近所の吉野屋へ行ったのだ。
 そこに、すさまじい光景があった。
 人。
 人。
 人。
 人がいるのである。
 先客であった。 それも、おそろしいほどの数で、席を埋め尽くしているのであった。
 このままでは、どこかの席が空くまで、座れそうにもない。
 なぜ──
 と思う。
 奇妙であった。
 いつもはここまで混んでいる店ではなかった。 それなのに、なぜ、今日はこんなに人がいるのか。
 その答えはすぐに解かった。
 垂れ幕が下がっているのである。 そしてその垂れ幕には、
「一五〇円引き」
 などと、書かれているのであった。
 その文字を読んだ途端、体の中にある、何かこわいものが、ざわりと騒いだ。
 何を──
 何を言っているのか。
 それでは、この大勢の客は、今日は一五〇円安いからというだけで、吉野屋へやって来ていると言うのか。
 阿呆か。
 と思った。
 馬鹿か。
 とも思った。
 なぜ、たかが一五〇円引きという利点のみで、普段は来ていない吉野屋へ来ることができるのか。
 木瓜が。
 とも思う。

28 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 15:50:30 ID:7gKdxjQk0
 一五〇円である。
 わずか、一五〇円──
 しかも、よく見ると、客の中には親子連れも交じっているようであった。
 一家四人で、吉野屋へ来ているのである。
 おめでたい話であった。
「ようし、パパはよ、特盛を頼んじまうぜ──」
 そのような声まで、聞こえてくる。
 もはや、見ていられなかった。
 お前ら、一五〇円をくれてやるから、その席を空けな…
 そう、言ってやりたかった。
 吉野屋というのは、もっと殺伐としているべきなのだ、と思う。
 Uの字テーブルの向かいに座った奴と、いつ喧嘩が始まってもおかしくない。
 刺すか刺されるか。
 そのような雰囲気が、いいのである。
 女子供はすっこんでろと、そう思う。
 そのうち、席が空いた。 やっと座れたのである。
 その時であった。
 隣りの客が、
「大盛りつゆだくで──」
 などと、言っているのであった。
 そこでまた、体の中の熱が高まるのを、感じた。
 あのな──
 心の中で、声をかけた。
 つゆだくなんてものは、今日び、流行らねえんだよ。
 木瓜が。
 また、そう思った。

29 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 15:50:51 ID:7gKdxjQk0
 何を──
 何を言うのか。
 得意げな顔をして、何を、つゆだくで、などと言うのか。
 お前は本当に、つゆだくを食べたいのか──
 そう、問い詰めたかった。
 問い詰めたかった。
 小一時間、問い詰めたかった。
 お前は、つゆだくと言いたいだけではないのか。
 そんなものよりも、吉野屋通の間での、最新流行があるのである。
 吉野屋通である身から言わせて貰うのであれば、それはやはり──
 ねぎだく、
 であった。
 大盛りねぎだくギョク──
 それこそが、通の頼み方であった。
 ねぎだくというのは、ねぎが多めに入っていることである。 その代わりに、肉が少ない。
 これが、いい。
 さらに、その上に、大盛りギョク(玉子)。
 これこそが、最強なのであった。
 しかしこれを頼むと、次に来る時から、店員にマークされるという危険があった。
 諸刃の剣であると言えた。
 素人には、お薦めできなかった。
 吉野屋のド素人は、せいぜい、牛鮭定食でも食べていればいいのだ──
 そう、思った。

30 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 16:49:51 ID:R1bjQVCJ0
>「ようし、パパはよ、特盛を頼んじまうぜ──」
ハゲワロス

31 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 17:22:52 ID:Tz81P8+80
GJ!! (ゝ_ )b
誰かやると思ってたが、感動したw

32 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 19:54:50 ID:l+giyLhu0
わろた
ヨハネスブルクも誰か頼みます。

33 :水先案名無い人 :2005/06/11(土) 21:11:20 ID:5PZgk7Xc0
「特技は、イオナズンとありますが」
その男――面接官が言った。
「はい、イオナズンです」
学生が、口元にうっすらと笑みを浮かべ、そう答えた。
「イオナズンとは、何のことですか?」
面接官が、再び質問した。
「魔法です」
「魔法!?」

34 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 00:44:18 ID:3GUg0sOW0
吉野家糞ワロタw

35 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 01:32:35 ID:Taar+3cW0
>>33
つ、続きを

36 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 03:05:10 ID:inS74UhP0
このスレレベル高!おもしれー

37 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 03:48:57 ID:xaHv4BiX0
「今だけ――西園寺さんのことを嫌いになった誠さんでいて下さい」
俺世界のこと嫌いになった訳じゃないから、
うまく言えないかもしれないけど――

最高だった
言葉は、世界よりずっと良かった
言葉の胸は大きくて柔らかい
それに比べて世界の胸はなんと物足りないのか――
言葉の胸は最高であった
締まりも凄かった、比べると、世界のでは全然いけなかったのだ
言葉には入れるだけで、ふいに、もの凄い早さで達してしまいそうだった

世界のあんな体に溺れていたのだ
糞!
自分が情けなかった
手が、足が、躰が、肌がずぶずぶと吸い付きそうだった
比べると、もう世界の躰は弛緩しきっていた
触るのは言葉に対する冒涜のような気がした
世界は――屑女だ。
世界の価値は中出しさせてくれるくらいでしかなかった
言葉さえ居れば俺は――
何度も喘いだ
言葉
言葉
言葉――

38 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 10:54:13 ID:8j2s7OFd0
25歳。 去年までは――
金が無かった。
オンラインカジノとパチンコ。
たった、それだけだった。
たったそれだけで二年間、350万を貯めたのだ。
一度――
一度やってみたらどうなんだ!
初回――
初回だけ――1ドル以上のチップを買えば、
30ドル(4000円くらい)は貰えるのだ。
いや、と否定する。
もらうだけもらって、プレイさえしなければ――換金することもできる。
いっそ――いっそ思い切って、ルーレットで赤か黒に賭けてしまえば、
50パーセントで二倍になるのだ。
二倍!
金さえもなければ、
オフラインでゲームすればいいだけだ。
暇潰しぐらいには、なるだろう。
ビデオポーカーもある。
スロさえもある。
色々ある。
これは――
本気で勧められるのではないか――
そう思った。

39 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 14:19:26 ID:3GUg0sOW0
>>37-38
最高w
上手すぎるww

40 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 14:19:52 ID:3GUg0sOW0
 8:知能障害を起こす
  「後、二・三巻程度で終わる予定だ」


41 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 15:12:59 ID:3GUg0sOW0
方向性がカイジスレに似ている事に気がついた

42 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 19:30:13 ID:AmZ8Ldfl0
構えた。
頭部を両手でガードする。
守るのは頭部だけ――
そう決めている。
ジャイアンを倒せないのはわかっている。
倒さずにして勝つ――
背を丸め、肘と肘を合わせて完全に守りに入る。
これでジャイアンを追いつめる。
しかし――
あいつの打撃に自分は耐えられなかったら――
ああ何を迷うのか。
勝たなければドラえもんが安心して未来へ帰れないではないか。
やるしかない。
これしかないのなら迷うことはない。

ジャイアンが腕をぐるぐると回して、荒々しく歩を進めてきた。
右の、ストレート。
しっかりと両腕でガードする――
そう思った瞬間。
何かが、凄い勢いで、飛んでいった。
眼鏡が!?
しっかりとガードしたはずなのに、あいつのパンチは予測を超えていた。
その威力を防ぎきれず眼鏡が飛んだ――
視界に、もやがかかる。
まあいいさ。
好きなだけ打ってこい。
最後まで立ってたものが勝者だ。

43 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 19:33:10 ID:AmZ8Ldfl0
三十分。

打撃を受けると、意識が消え、次の打撃で戻る。
それを何度も繰り返した――
ともかく、俺の肉体は、まだ地面に立っているらしい。
打。
机の引き出しからやって来たあいつ。
「ぼくはきみをおそろしいうんめいからすくいにきた。」
拳。
セワシが言った。
「でも、これからはドラえもんがついてるから安心あんしんしな、おじいさん。」
投。
「このドラえもんがつきっきりで・・・めんどうみてやるよ。」
蹴。
おれの意識が昔へ飛んでいる。
ひたすらに前へ出る。
実は、攻撃しているのは、このおれだ。
おれが、ジャイアンを追いつめている。


44 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 19:35:26 ID:AmZ8Ldfl0
抱きつく。
おれは、殴られても殴られても――
ジャイアンにからみつき、もつれあう。
まて  負け    勝負はこ    だ。
「ふうふう。これでこりたか。」
あいつの声が聞こえる。
打。
ぼく   力    勝た    。
ド   んが安心    、
「未来へ帰れないんだ!!」
叫ぶ――
想いがおれの口からほとばしる――

どうした。
パンチに力がなくなってきたじゃないか。
疲れたか、ジャイアン。
おれはまだだ。
まだ、やめるつもりはないぜ。
「いてて、やめろってば。わるかったおれの負けだ。ゆるせ。」
あれ――
あれ――
勝ったのか――
広い空き地の中央。
眼を閉じながら、のび太は、ふわりと、地面に倒れていった。
「のび太くうん。」
優しく、温かい、ドラえもんの手が、のび太を受け止める。
「見たろ、ドラえもん、勝ったんだよ。ひとりで。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん。」
ドラえもんは、あとからあとから湧いてくる涙を止めようとした。
止まらなかった。


45 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 19:41:26 ID:HC8i2WUr0
なんか違う。

46 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 19:50:45 ID:3GUg0sOW0
>>42-44
ドラワロタw


47 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 20:17:37 ID:xaHv4BiX0
バン。
バラ。
バ。
バン。
ババン。
バン。
バ。
バン。
バン。
バラ。
ババン。
ババン。
バン。

おれがやめたら、誰がやるのだ――
そんなことはどうでもよくなっていた
しかし、ふつふつと肉の中から怒りがこみ上げてくる
全滅させなくてはいけない
誰を?
―― ハニワ幻人をだ

48 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 20:33:15 ID:xaHv4BiX0
疾走れ
バンバンババン
“うるさいな”
奔れ
バンバンババン
“誰だ?”
意識を取り戻した。
ひゅん
ビッグシューターが疾風よりも速く飛んできた

ビルドアップ
ビルドアップ

ンバ
バンバ
ンバンバ
バラバンバン
ンバンバンバンバ
ババンババンバンバンバンババンバン
ビルドアップし放題だった。
腕が、飛び出していた。
足も、飛び出していた。
それが、磁石の力だった――
首だけが、辛うじて残った。
鋼鉄ジーグは半月以上手足なしの生活となった。

49 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 20:45:53 ID:yuSDTPGO0
>>47-48

ブチワロスw

旨杉

50 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 21:12:07 ID:3GUg0sOW0
>>47-48
勢いでワロタがモトネタがわからないorz

51 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 21:32:36 ID:ABYGQYmc0
お前みたいに、いくつかの固有名詞でググろうとも思わずに
独り言じみたorz書けば、誰かが教えてくれるだろうという態度見え見えのような輩には教えてやらん。

52 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 21:33:26 ID:+xyiacL+0
ヒント:鋼鉄ジーグ

53 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 21:33:50 ID:iwv3pln60
>>50は笑いすぎて「ビッグシューター」や「鋼鉄ジーグ」が見えなかったんだよ

54 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 21:34:59 ID:8/0tzp3P0
>>49
だったら、「ハニワロス」じゃなきゃ。
>>50
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1118297739/l50

55 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 21:54:02 ID:tAe1g9wU0
>>47-48
ハニワロス!!

56 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 22:06:46 ID:3GUg0sOW0
>>51
いやググッた上で意味がわからんといったんだよ
「鋼鉄ジーグ」って言うアニメがあるのはわかったけど
古いアニメなので詳しくはわからないし
リアルで見たことある世代じゃないし
>>52−54
ありがとう

57 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 22:11:34 ID:DVW2WgTR0
「チャーハン・・・作るよ――」
男の双眸の奥にこわいものが光る。
手にしたフライパンの上でチャーハンが踊る。
米飯が踊る。
豚肉が踊る。
野菜が踊る。
卵が踊る。
油で炒め、塩胡椒で味付けされたチャーハンが、踊る。
踊る。
踊る。
その時であった。
「アッ!」
信じられないものを見てしまった。
なんという事か――
チャーハンが宙を舞う。
香りほとばしるチャーハンが、虚空に舞った。
米飯が、豚肉が、野菜が、卵が、床に散らばった。
男の双眸は、光を失った。
膝から、力無く崩れ落ち、両の手を地に突いた。
失意の彼が、口を開いた。
「よし」
何がよし、なのか。
「バレてない――」
我が耳を疑った。
バレてないだと!?
まさか――
彼は無残に散らばったチャーハンを掻き集め、フライパンに戻した。
一粒残さず――
そして、そのチャーハンを皿に盛り、言った。
「できたよ」

58 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 22:32:33 ID:4O0U5k+a0
>>57
なんという──
なんという、男なのか。
こぼれたチャーハンを、フライパンに戻す。
そして、それを相手に差し出す。
相手は汚いチャーハンを、疑いもせずに口へ運ぶのであろう。
このようなことを、するのか。
このようなことが、できるのか。
良心などといったものに邪魔されることなく、こういうことをしてのける。
たまらぬ男であった。

59 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 22:40:01 ID:iwv3pln60
>>57-58
痔悪化wwwwww

60 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 23:12:37 ID:ma/n52CH0
>>57-58
ウホッ。
たまらぬコンビネーションであった。

61 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 23:39:04 ID:3GUg0sOW0
「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」
たまらぬ電波であった


62 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 23:47:41 ID:tAe1g9wU0
>>61
電波魔女かw

63 :水先案名無い人 :2005/06/12(日) 23:55:46 ID:xaHv4BiX0
   __
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->     何ともなかった。
   /_`シ'K-───‐-、l∠ イ       
   l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤      「それが、ゴッグだからだ」
.    l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|
   / .」   i   /./7r‐く  lー!        「ゴッグだから何ともないのだ」
.   f.  ヽ‐i人.∠'<   _i. l,.-ゝ.
    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
  /‐+----+‐l    iー--i---ヾ'〃
.  l_i____i__|   |___i,__i_|



64 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 15:18:38 ID:NIuuerCe0
結んで。
開いて。
開いて。
結んで。
また、開く。
なんという単調な作業の繰り返しか、そう思った矢先だった。
パンッ。
パンッ。
心地良い破裂音。
耳慣れた破裂音。
ククッ。
やれば---やれば、できるじゃないか。
最初から、もう一度、最初から見せてみろ。
お前らの存在意義が、そこにあるはずだ。
やりとげられないまま、悔しい悔しいと、
小便をちびっていたあのころに、戻りたくはないはずだ。
もう一度。
もう一度だ。

65 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 15:19:23 ID:NIuuerCe0
拳。
結んで。
刀。
開いて。
打、打。
打ちぬいて。
拳。
結ぶ。

だめだ。
だめだ。
力が、足りない。
俺が憎いだろう?
俺が憎いのだろう?
父から。母から。お前を引き離す、俺が憎いのだろう?
お前になら、できる。
お前だから、できる。
やれ。
やれ。
やってくれ。
見せてくれ。
人間に、ここまでできるのだと、
誰でもない、俺に、見せてくれ。
俺だけに、見せてくれ。

踏。
そうだ。お前に足りないのは、力だ。
足を開け。
腰を落とせ。
そのまま---、
打、打。
打て。

66 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 15:20:45 ID:NIuuerCe0
あ。
あ。
お前が、手をあげるのが、見える。
そうだ。
もう何も言わなくても、分かってるじゃないか。
もっとだ。手を上にあげるんだ。
そうだ。それでいい。
自分を誇れ。
勝利を宣言しろ。
俺はやりとげたと、みなに宣言しろ。
それでいい。それでいい。
俺は、満足だ。
このまま。
このまま逝かせてくれ---。


男はやりとげた。
いや、やりとげたのは、園児たちであった。
結び、開き、手を打ち、かかげる。
つまらぬ歌と、さげすんだこともあった。
忘れようとしたこともあった。
忘れられなかった。
歌いたい、踊りたい。
隠しきれるものではなかった。
園児たちは、男を見る。
この男がいたからだ。
俺たちが、間違えても間違えても---
この男がいてくれたから、俺たちは、ここまでこれたのだ。
このような男が、まだいたのか。いてくれたのか。
園児の目に、たまらぬものが込み上げた。
我慢しなかった。
する必要がなかった。

67 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 16:12:27 ID:NIuuerCe0
体は、小学生であった。
心は、高校生であった。
それは、絶えがたい屈辱となって、男に覆い被さってきた。
今更---なにを今更、算数、音楽、給食、保健、鬼ごっこ、縄跳び、跳び箱、なのか。
とうの昔に、置いてきたはずのものばかりであった。
忘れていたものばかりであった。
忘れていたいものばかりであった。

小さくなっても頭脳は同じ---
それは、諸刃の剣であることを、男は十二分に知っていた。
やりなおせる、などというものではない。
忘れていたいものを、もう一度繰り返さねばならぬ、ということだ。
音痴。
音痴。
音痴。
男の周りで幾度と無く聞いた言葉が、また聞こえてくる、ということだ。
それがどういうことか知っているだけに、
男はどうしようもない、虚無感に襲われた。

68 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 16:13:57 ID:NIuuerCe0
いいや。
いいや、待てよ。
と、男は思い直す。
顎に手を当てて、しばらく固まったあと、ようやく、男はかぶりをふる。
迷うことはない。
迷うことは、ないではないか。
どうやれば、それを乗り越えられるかをも、俺は、知っているではないか。
亀のように丸くなりながら、少しづつ進めば良いということを俺は知っているではないか。
そうだ、そうだ。
前に進むということ。
それは、負けではない。負けとは言わぬ。
ならば、やはり、迷うことなど、ないではないか。
男の頭脳が音を立てる。
それもまた、酷く音をはずしていたが、男には気付けない。
俺に、迷いはない。
俺の頭脳は、体が小さくなったからと言って、ガタがくる---
そういう類のものではない。
男には、自信があった。

小さくなっても頭脳は同じ。
迷宮なしの名探偵。
真実はいつもひとつ。

そういうことになった。

69 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 17:33:35 ID:OGi/hlci0
>>16-18
(・∀・)イイネ!!

70 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 18:27:45 ID:FFpYc42M0
このスレは、絶対に面白い。

71 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 19:11:51 ID:e5jkTVL9O
↑獏先生が後書きにそういうことを書くと完結しないんだよ

72 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 19:23:29 ID:qGc2BZnH0
コナンかw

73 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 19:24:27 ID:LADfsBov0
次レスからいよいよ物語が動き出すのだ。

74 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 19:30:46 ID:cX3wEANF0
風が吹いていた。

75 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 19:45:37 ID:VFsLA2A00
「ぬわわっ!?」

76 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 20:38:31 ID:2hRmGua40
100もレスがついていないにも関わらず、そんな事を言ってのける。
たまらぬ>>73であった。

77 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 21:03:25 ID:TRjvyorT0
ウホッ……
良い漢――――

たまらぬハッテンバであった――

78 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 22:05:46 ID:7V67wOPr0
打。
打。
打。
打。
打。

ひたすら打撃を加える。
一体――
いつまでねばる気だ――?
これほどの打撃を――
耐え抜くとは。
腕が棒のようだ。
ぬう?
迷惑――
迷惑だと?
わからないのか?
これが心の叫びだと。


79 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 22:06:03 ID:7V67wOPr0
打。
打。
打。
打。
打。

一体、何枚の布団を破ったと思ってるんだ?
何故――
何故引っ越さないんだ?
早く――
早く引っ越せ。
うるさい――
うるさいだと?
貴様らがうるさいなら、ラジカセの真横にいる
自分が一番うるさいとわからないのか?
鼓膜はとうに破けた。
腕は限界に達している。
それでも――
それでも叩くのだ。


80 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 22:17:44 ID:IWyJg+2G0
>>79
「河原さん、CD止めて、CD止めてよ――」
女は幾度も、幾日でも叫んだ。
男は幾度も、幾日でも撮った。
――十年。

何故彼女の言うとおり、引っ越さないのか。
言うとおりにしてしまえば、いいではないか。
迷い。
迷い。
だが、夫婦は平群を離れなかった。
何かが。
何かが止めていたのだ。
それは、戦い――

――十年。

81 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 22:20:38 ID:LADfsBov0
見ろ――
お前が、さっさと引っ越さないから――
何という女か。
これが、MIYOKOだった。

82 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 22:49:00 ID:fUWks3N1O
腕が太い。
脚も太い。
胴も、
首も、
唇も、
目も、
そこから放たれる眼光すらも太い。
それがMIYOKOだった。

83 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:03:06 ID:IWyJg+2G0
「これ、キチガイの顔ですわ――」
その時、彼の口を塞ぐべきだった。
何としても、言わせてはならなかった。
生放送である。
しかし――
そういう発言はふさわしくないんじゃないか、と、
そうですね、と、
失礼しました、と、
それくらいしか言えなかった。

菊川よ――
バカヤロー、早く次へ行け、と思った。
なんという、悪い日。たまらぬ。
そう、思った。

84 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:07:33 ID:cX3wEANF0
私は前から不思議に思っていたのだ。
考えても考えても解らない。
考えたって解らないのだから考えなければいいのだが、
気が付けばいつのまにかそれを考えている――そんなことがある。

なぜ歌わないのか?
なぜ男は歌を歌わないのか?
私はすぐ音程を外すし、歌詞すらまちがえる。
むしろ本当に歌が好きなのかどうかさえ怪しいものだ。

しかし。
しかしだ。
ひとたび歌いだしてしまえばどうだ?
妙に心が騒いでくるではないか。楽しくなってくるではないか。
こんなに高揚した気分はそうそうあるもんじゃない。
ねっとりと、身体を這いずる様な上司の顔でさえ今日は愛おしく思える。
それくらいストレスかいしょうになるのだ。
男達はそれに気付かない・・・いや、気付いてはいるのだろう。
ただ気付いている自分に気付きたくないのであろう。
これほどの快楽に溺れてしまうのが怖いのだ。
おっと、歌の話だったな。

男達にとって歌は楽しくないのか?
別に調子っぱずれでもEではないか。何をためらっているのか。
楽しくなれば
るううい〜〜〜〜〜ら〜〜〜〜

85 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:07:58 ID:cX3wEANF0

男達よ、歌え。女だけが歌っていて何の意味があろう。
女ばかりが声を張り上げても所詮は女、迫力というものがない。
歌え!歌ってくれ!
まさか、やる気ネー・・なんて言わねーよな?
  ↑
 ひょっとして不良気取りか?
みんなちゃんと練習してるぜ。
歌う。
歌う。
歌う。
歌う。
喉が切れる。
涙を流しながら獣のような声で歌う奴もいる。
ひゅうひゅうとかすれた音しか出ない奴もいる。
ひとしきり症状が落ち着いたらまた歌う。
血を吐いても歌う。
歌う。
歌う。
歌う。
歌。
血。
歌。
涙。
歌。
血。
涙。
歌。
歌。
歌。歌。歌。歌。

86 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:08:17 ID:cX3wEANF0

こんな凄い奴らをお前はまきぞいにするのか。
こいつらの血を踏みにじるのか。
本ト(た)(ま)(ら)(ぬ)な。

ほう、きちんと並ぶことはできるわけだ。案外真面目なんだな。
おいおい、立ち位置がバラバラじゃないか。
本番は11月9日だぜ。そんなトレーニングで間に合うのかよ。
もうすぐ――もうすぐだ・・・
もうすぐお前と――

ぬ゛わ゛ぁーーーっ!歌え!歌え!歌え!
男達よ、歌え!!
鬼だ。女たちは鬼なのだ。男達への怒りが女を鬼にするのだ。
子宮からふつふつと湧き上がるどす黒い情念が、出口を求めているのだ。
みんなDぐみのシュートを、精液と愛液のどろりとした放出を楽しみにしてるのだ。

大声で歌え。
思いっきり歌え。
さあ。
気持ちいいぞ。


これが女達のほとんどが思ってることであった。
同時にそれは宇宙の理でもあった。
男達は歌うべきなのだ。
歌わないより、歌ってる方が人としてRべき姿を示しているのだ。

87 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:15:42 ID:spoTfLy10
>>86
>本ト(た)(ま)(ら)(ぬ)な。
笑い死ぬw

88 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:21:42 ID:spoTfLy10
>>33
にぃっ。
と。男が笑んだ。
「はい。魔法です」
くっきりと。
「敵全員に、大ダメージを与える、魔法です――」
そう、言い切った。
馬鹿な。
ここが、どこだかわかっているのか。
ここで――面接会場で、よりによって――
魔法などと!?
寒気に似たものが、背筋を通り抜けていく。
「――で」
ごろり。と石のように、重たい声が出た。
「その、イオナズンは当社において働くうえで……何のメリットがあると?」
この男、何を考えているのか――
そういう思いが、声に滲んでいるのがわかる。
学生が。
にいっ。
と。笑った。
「敵が襲ってきても、守れるじゃないか――」
「ぬぅっ!?」
馬鹿な――

89 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:22:26 ID:spoTfLy10
「当社には、襲ってくるような輩はいない」
そろり。
と、面接官が言葉を紡ぐ。
「それに――それに、人に危害を加えるのは、犯罪だ――」
「でも、警察にも勝てますよ――」
この男……
この男、人の話をまるで話を聞いていない――
「いや、勝つとか、負けるとか……そういう問題ではない」
「敵全員に、100以上与えるんだぜ――」
言いきった。
ごうっ。
と。ひどく熱いものが、腹の奥から沸きあがってくる。
「ふざけないでくれ」
止まらない。
止まらない。
もう、この熱いものを止めることが出来ない。
「それに――それに100とは何だ!? だいたい……」
「100ヒットポイントだよ」
まるで、子供に教えるような口調で、男が言う。
「HPとも書くのさ……ヒットポイントというのはな……」
「そんなことは聞いていない!」
叫びそうだ。
「帰れ」
叫びそうだ。
「帰ってくれ!」
だが、そこを堪える。
「聞いてません。帰ってください」

90 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:23:07 ID:spoTfLy10
そこに。
張り詰めた糸のように、今にもぷつりと切れそうなそこに。男が。
「あれ?」
と。
「あれあれ? 怒らせていいのかい――」
と。言葉を滑り込ませる。
「使うよ。イオナズン」
ぷつり。
そこで、糸が切れた。
「いいとも……」
もういい。
使いたければ、使うがいい。
「使ってみろ。イオナズンとやらを――」
それが、どうしたと言うのだ。
魔法などと、そんなたわけたものが、ある筈も無い。
「それで、満足したら、帰ってくれ」
男が。
にぃっ。
と。笑う。
そして。
「運がよかったな」
「何!?」
「今日はMPが足りないみたいだ――」
「帰れよ」

たまらぬ男であった。

91 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:26:04 ID:Ty6+jIHO0
ワロタwwww
こんなスレたてるなよw
15年来のファンのおれに失礼だろw

92 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:26:39 ID:cX3wEANF0
>>33>>88-90
うまい! (ゝ_ )b

93 :水先案名無い人 :2005/06/13(月) 23:34:05 ID:LADfsBov0
良スレの獣臭。

94 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 00:21:26 ID:VYjZsZbR0
背が、高い。
2メートルを優に超えている。
巨人である。
体重は、230キログラムはあるだろう。
こんな-。
こんなに大きいのか。
腕が太い。
脚も太い。
胴も、
首も、
唇も、
目も、
その笑みすらも太い。
「教えてやるよ」
「教える?」
「そうだ」
「なにをですか」
「何故、300年間で、横綱が68人しかいないのかをだ」

たまらぬ男であった。

95 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 00:30:50 ID:CD7pLbKT0
>>94

    ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
      ,.-,/        /::::::::::::::::::::::!,,  \
     (  ,'          i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7
      `''|          |:::::::::::::::::::::}     ``ー''"
        !       '、:::::::::::::::::::i
        '、 `-=''''フ'ー''ヽ、::::::::::/ヽ、-─-、,,-'''ヽ                         
         \_/     ヽ--く   _,,,..--┴-、 ヽ
                     ``"      \>

96 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 00:34:12 ID:14NYw895O
くぅっ−−
糞が出る。
糞。
糞。
糞。
ぐいぐいとひり出してゆく−−
糞。
糞。
こんなにも、出せるのか。
俺は。
糞。
糞。
見てくれ。
俺を−−
俺の糞を。
まだだ−−
まだ止まらない−−

97 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 00:37:00 ID:CD7pLbKT0
夢枕獏、小田原にて鮎釣りを楽しむの図


;"; "i "; ;ヾ;"ゞゞ ;"; ;ヾ; ;        ; ;ヾ ; ;::'': ;;ヾ ;;
"ゞ ;;'";:;,rー、'':':':::":.:'..'.:.;:    .:::;:::メ;ヾ; ;メ ; ゞ';'';ヾ';
メ ; ゞ;::;:'|! :;:::;`ヽ. :; : :;';: : :  .. :.:.:..ゞ;':;;'ヾ;;ゞ;;ヾl|;ゞ;;i ;';;
ゞソ; ;ゞ;::|! '::;;::':; し〜^ヽ.    .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ir':''|l|:;':':;';;;'::;
ヾ; ;ヾ;  |!       /!      .:. :. :. :l|i:.;;'|;メ;ゞ|lヾ ;;
;;:':';:'::  |!∧ニユ   |ノ      :. : :: ::|l| ;''ド';:;:ルノッ
:::.:.:'   ∩ ´ー)  <! ゚  ,,,,.,.,;::':;;;,;';'::;r;::':;;":;';';';';';;::;;;';
      ヒ句x[lつ .' 。゜__ -- .. .__..,,厶';;;':;'冫;::;;:';::':;::::':;
;::;:: ベ─./  ,  )べ, −... - .. ... ゙~'''^''゙'''^'゙'''^''^"゙゙゙"゙゙
:;-:;::;;:' (_ノー';:;'\;〉 ─ .... ^ー ...= ^^ √ゝ、 _ ^^ ....
::;;:/;::;:\ニ;::;べ_;_/;>= - ^__^ ^ー  __,,,,/丁ヘ;::;〉,,^,__
;:::;;:':ゞ/;::;;:";:':;: : ;::;;';ん,,^''^" -==-   ^~'''^''゙^"^~
 ー゙゙'〜゙゙^.'^=-==^ '  〜 ,,,,,,..,., ^ ^ ^ー ^

仕事はしない

98 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 00:51:15 ID:sQB0XKHh0
>>97
笑っていた。
男は笑ってしまっていた。
ある意味笑えないネタではあった。
解っている。
解ってるさ。言われるまでもない。
そんなことは百も承知だ。
ストーリーのほとんどを忘れてしまっている。
あいつのせいだ。
あいつが。
あいつが。
あいつが。

しかし、不思議と腹は立たなかった。
ただ、虚しかった。
そこにあるのは紛れもない諦めと虚空であった。
泣いていた。
男は泣いていた。
男にはただ泣きながら笑うしかできなかった・・・ orz

99 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 01:09:05 ID:WkN5YpEj0
 優れた強盗団が、かつて存在した。
 盗。
 盗。
 盗。
 ひたすらに、盗んだ。
 行き当たりばったりでは決してない。
 計画的犯行――
 数の暴力が、書店を嬲り尽くした。
 店主は、号泣していた。
 店主は、号泣していたのだ。
 たまらぬ。本当にたまらぬことだ。
 生活の糧が、数人の小娘どもに蹂躙された。
 その情けなさに、咽び泣いていたのだ。
 たまらぬ。たまらぬ。たまらぬ――
 そして、店主は店を閉めた――

100 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 01:23:24 ID:CD7pLbKT0
www.geocities.jp/ku123ma/DANBALL-Z.html
たまらぬ―――
この女は――ダンボールごと盗もうというのか。
「くふぅ」
たまらぬダンボールであった。

101 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 10:19:57 ID:dMMOFXDp0
「やあ、久しぶりだね……」
「お久しぶりです。 それで、今日は何の用なのですか──」
「うむ。 実はね、きみにどうしても話しておきたいことがあって、呼んだのだよ……」
「────」
「ヤバイのだ」
「ヤバイ?」
「本当に、ヤバイのだ」
「何がヤバイのですか──」
「宇宙だよ」
「宇宙!?」
「うむ。 宇宙はヤバイのだと、最近思うようになってきてね──」
「宇宙の、どういったところが、ヤバイというのですか──」
「まず、広い……」
「────」
「広いといっても、東京ドーム20個ぶんくらい、というレベルではない。 そんなものとは、レベルが違うのだよ」
「どのくらい、広いのですか──」
「無限だよ」
「無限……」
「凄まじいだろう。 その広さを表す単位は、ない。 何坪とか、何?fとかいうものを、超越しているのだ。 無限であり、超、広い──」
「────」
「しかも、膨張しているのだ。 これがまた、ヤバイ。 膨張だよ……」
「膨張ですか」
「普通、地球などは、膨張しないだろう。 なにしろ、自分の部屋の廊下が、だんだんと伸びていったりすれば、困るではないか。 トイレが遠過ぎるなど、たまらぬ──」
「たしかに、それは、困りますね」
「通学路が伸びて、一年のときは徒歩10分であったのに、三年のときは自転車で二時間かかるなどと、これではもう、泣いてしまう」
「はい」
「だから、地球などは膨張しない。 話のわかるヤツなのだよ、地球は──」
「なるほど」

102 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 10:20:42 ID:dMMOFXDp0
「しかし、宇宙は、そのようなことを気にしないのだ。 とにかく、膨張する」
「────」
「想像してみたまえ。 最も遠くから届く光、などというものを観察してみても、よくわからぬほど、遠いのだよ」
「ヤバすぎますね」
「しかし、私はさっき無限と言ったが、もしかすると、無限ではないのかもしれない──」
「────」
「もしかすると、有限なのかもしれぬ。 しかし有限であるとすれば、では、宇宙の外側とは一体なんなのだろう?」
「わかりません」
「私にもわからぬ。 ヤバイだろう。 誰にも分からぬなど、凄まじいではないか──」
「はい……」
「あと、おそろしく、寒いのだ」
「どのくらい、寒いのですか」
「約1ケルビン……」
「1ケルビン!?」
「摂氏で言うと、−272℃になろうか──」
「────」
「これがまた、ヤバイのだ。 寒すぎる。 これでは、バナナで釘を打つ暇さえ、貰えないのではないか」
「恐ろしいですね」
「そして、何もないのだよ」
「何も?」
「うむ、何もないのだ。 凄まじいほど、ガラガラなのだよ。 それに、途方も無く、のんびりしておる。 億年などといった言葉が、するりと、出てくるのさ──」
「億年──」
「今や、小学生でも、億年などとは、言わぬだろう」
「────」
「なんといっても、宇宙は、馬力が凄い。 無限などといった事象に対して、平然としておる」
「我々には、無限などというものは、たかが微分積分で出てきただけで、上手く扱えません──」
「その通りだ。 だから、有限にしてみたり、fと置いてみたり、演算子を使ったりするのにだよ──」
「はい」

103 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 10:22:04 ID:dMMOFXDp0
「しかし、宇宙は、まるで構わぬ。 無限を、無限のままに、扱っているのだ。 これは凄いことではないか」
「確かに、ヤバイですね」
「とにかく、我々は、宇宙のヤバさを、もっと知るべきではないか。 そう、思うのだよ──」
「では──」
「なにかね」
「それほどにヤバイ宇宙に出て行った、ハッブルというのは、凄いものですね──」
「うむ……」
「────」
「たまらぬ男だなあ、あれは……」

104 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 10:55:06 ID:CD7pLbKT0
宇宙ヤバイキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!

105 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 10:57:53 ID:WkN5YpEj0
「クックロビンを殺したのは、誰か」
 パタリロは、静かにそう呟いた。
「誰がクックロビンを殺したというのか――」
 ふいに。
 パタリロは、片足で身体を支える体勢を取った。
『T』という文字を見る者に想起させるその姿勢には、何か只ならぬものが込められている。
 パタリロは、また呟いた。
「誰が殺したクックロビン……誰が殺したクックロビン――」
 まるで表情を変えない。
 無表情で、パタリロはただただ、呟き続けた。

106 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 12:03:05 ID:5j02jv4k0
>>16-18
何度見ても笑ってしまうw

107 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 13:24:58 ID:5Kj1ymif0
宇宙ヤバイ、めっちゃ笑った
姫川と松尾の会話みたい

108 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 15:12:38 ID:CD7pLbKT0
神々の山領より
深町誠

            ヾヽ'::::::::::::::::::::::::::'',    /   登 ま ヽ
             ヾゝ:::::::::::::::::::::::::::::{     |    る だ  |
             ヽ::r----―‐;:::::|    | じ 時 チ  |
             ィ:f_、 、_,..,ヽrリ.   |  ゃ 期 ベ  |
              L|` "'  ' " ´bノ    |  な    ッ  |
              ',  、,..   ,イ     ヽ い    ト   /
             _ト, ‐;:-  / トr-、_,   \     /
       ,  __. ィイ´ |:|: ヽ-- '.: 〃   `i,r-- 、_  ̄ ̄
      〃/ '" !:!  |:| :、 . .: 〃  i // `   ヽヾ
     / /     |:|  ヾ,、`  ´// ヽ !:!     '、`
      !      |:| // ヾ==' '  i  i' |:|        ',
     |   ...://   l      / __ ,   |:|::..       |
  とニとヾ_-‐'  ∨ i l  '     l |< 天  ヾ,-、_: : : .ヽ
 と二ヽ`  ヽ、_::{:! l l         ! |' 夂__ -'_,ド ヽ、_}-、_:ヽ

109 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 15:19:17 ID:CD7pLbKT0
訂正
神々の山領より
深町誠

            ヾヽ'::::::::::::::::::::::::::'',    / じ に ま ヽ
             ヾゝ:::::::::::::::::::::::::::::{     |  ゃ 行 だ  |
             ヽ::r----―‐;:::::|    | な く チ  |
             ィ:f_、 、_,..,ヽrリ.   |  い 時 ベ  |
              L|` "'  ' " ´bノ    |    期  ッ  |
              ',  、,..   ,イ     ヽ      ト   /
             _ト, ‐;:-  / トr-、_,   \     /
       ,  __. ィイ´ |:|: ヽ-- '.: 〃   `i,r-- 、_  ̄ ̄
      〃/ '" !:!  |:| :、 . .: 〃  i // `   ヽヾ
     / /     |:|  ヾ,、`  ´// ヽ !:!     '、`
      !      |:| // ヾ==' '  i  i' |:|        ',
     |   ...://   l      / __ ,   |:|::..       |
  とニとヾ_-‐'  ∨ i l  '     l |< 天  ヾ,-、_: : : .ヽ
 と二ヽ`  ヽ、_::{:! l l         ! |' 夂__ -'_,ド ヽ、_}-、_:ヽ

110 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 19:23:26 ID:NFAs9lP20
生きて──、生きていたのか。
突然の出来事だった。
父が、生きていたなんて──。
急に体が熱くなった。
全身の血が、己の中を駆け巡るのが分かった。
駆け巡って、駆け巡って、駆け巡る血が、アムロの意識さえも邪魔をした。
生きていたのか。
今までどこにいたのか。
声が出ない。
にぃ。
父が笑う。
付いて来い。
背中がそう言った。

「これが──」
辿り着いた薄汚い部屋で、父が装置を取り出す。
古い油の臭い。
焦げた電子回路の臭い。
それは、ガラクタとも呼べぬ代物であった。
「これが、新しいパーツよ。これをガンダムに取り付けりゃあ……」
──分かるだろ、どうなるか?
父が笑った。
酸素欠乏症が、父を蝕んでいた。
このような父を、見たくはなかった。
声が出ない。
「持っていくんだろ、え?」
頷くしかなかった。

111 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 19:26:19 ID:NFAs9lP20
「目の前の敵に、集中しなさい」
セイラが言った。
「言われなくったって──」
あっという間に、ザクを落とす。
今日のアムロの技は、重い。
切れ味の良い鉈を振り回しているようなものだ。
撃。
撃。
後ろから、ザク・マシンガンが放たれる。
まだ、いたのか。
と思った。
当たるものか。
と思った。
そう思えってしまえば、当たらない。
今日の自分は、神懸っている。
装置のせいではない。
あんなものは、ホワイトベースに帰る前に捨ててきた。
いや、いっそのこと、目の前で壊してやれば良かったか。
そうすれば、父も──
アムロは高揚した自分に気が付いた。
父に会ったせいなのか?
マシンガンを放し、ヒートホークに持ちかえるザクを正面に捉えながら、アムロは父を思い出した。

112 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 19:26:56 ID:NFAs9lP20
父は優秀な科学者だった。
優秀であるがゆえに、ガンダムの建造に関わることとなった。
渡された装置を思い出す。
酸素という毒物に脳を壊されてさえも、正しく、正確に造り上げられた、ガラクタ。
それが、父の優秀さを示していた。
その優秀さの中に、間違い無く獣が潜んでいる。

あなたは人間より、モビルスーツが大事なんですか──

吠えない。
吠えないが、その無言の遠吠えが、闘いの中で現れる。
だから、技が重い。
斬。
ビームサーベルが、肩を貫く。
手応えが、コックピットにまで伝わってくる。
それで、勝負はついた。

「ええい、ホワイトベースはいい!ガンダムを写せ、ガンダムの戦い振りを──」
父が言った。
衛星を介して生まれるリアルタイムとのズレが、そのまま父と息子のズレであった。
「か、勝った!勝った!これが新しいパーツの威力だ!見たか、ジオンめ──」
父はテレビに向かってしゃべり続ける。
つまらぬ勝利であった。
虚しさだけが残った。

113 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 19:30:37 ID:ODEbwavW0
GJ!!!!!!!

114 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 19:56:04 ID:YjyX4sY/0
やべぇ夢枕版ガンダム読みたくなった。GJ!

115 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 20:38:35 ID:jRLOVxLy0
ジェリドなんか典型的な
「負け犬から這い上がろうとして頑張ったけど、這い上がりきれずに死亡」キャラだな。

116 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 20:43:04 ID:CD7pLbKT0
これは比喩である。

117 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 22:07:20 ID:iaXjL+vL0
順調にいけば、あと2レスくらいで完結させることができるだろう。

118 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 22:43:15 ID:APrNNItZ0
次のレスからいよいよ物語の王道、巻物争奪戦が繰り広げられることになる。
楽しんでくれ。
友よ。

119 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 22:54:19 ID:dMMOFXDp0
糞だ。
うんこだ。
文七は、脱糞していたのである。

120 :水先案名無い人 :2005/06/14(火) 23:39:11 ID:CD7pLbKT0
「お前の事など心配してない」
「たまたまだ――」
「たまたま材料が多く余ったのだ」
「勿体無いので弁当を作っただけだ」
「お前のためじゃない―――」
家が隣同士だとか―
ふん。
幼馴染だとか―――
ふん。
「全く関係ない」
ふん。
「いらないのなら別にいい」
「本当にお前のことなんか何とも思ってないからな」
ふふん。
本当は食べて欲しいくせに―――
「あと昨日欠席しただろう」
「ノートのコピーもとって置いた」
「ついでだ、気にするな―――」
「もうゆく、変な噂でも立てられたら困るからな」


たまらぬツンデレであった。


121 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 00:07:36 ID:yTrYOPqVO
吹雪。
吹雪。
吹雪。
広大な針葉樹林−−

たまらぬツンドラであった。

122 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 00:07:57 ID:5k7+Cn5r0
>>120
 これは!?
 俺は唸った。
 なんという──
 なんという、萌えであるのか。
 人間がこれほどの萌えを創れるのか、と思う。
 まず始めに、ツンがあった。
 冷たく、あしらわれるのである。
 こちらのことなど、嫌ってしまっているかのようであった。
 しかし、その後に、デレがある。
 弁当を作ってくれるなど、さりげない好意を見せるのだ。
 しかし、彼女はそれが恥ずかしいから、邪険な態度をとってみせるのである。
 その様が、すさまじく、可愛かった。
 萌。
 萌。
 萌。
 たまらなかった。
「ひいいいいいいっ!」
 俺は悲鳴のような声をあげて、秋葉原へ走った──

123 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 01:20:22 ID:tPKc27Lk0
これは、とてつもないスレだぜ。

124 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 01:34:11 ID:KENMcraW0
「あ──


ぽこたん、インしたお──」

「おいす──^^」

たまらぬインであった。

待ちきれぬ。
仕事を終え、インするのが待ちきれぬ。

125 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 01:43:02 ID:6sNU1P9K0
激怒した。
激怒した。
メロスは、激怒していた。
太い……恐ろしく太い怒りが、メロスの中を登ってゆく。
腰を、はらわたを、心の臓を駆け上って、脳天まで突き抜けてゆく。
必ず――
必ず、かの邪知暴虐の王を、除かねばならぬ。
そう、決意した。
政治のことは、わからぬ。
そうとも、俺は、政治のことなど、さっぱりわからぬ――
だが、わからぬなりに、わかることもある――
メロスは、村の牧人である。
笛を吹き、羊と遊ぶ……
そうやって、今まで暮らしてきた。
知らない。
他の生き方など、知らない。
この生き方にすがって、今まで生きてきたのだ。
けれども――
邪悪に対しては。
――人一倍に敏感であった。

126 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 01:56:43 ID:G3Uf1NyJ0
メロスか
元の文がすでに獏っぽいから改変も難しいな
全然獏っぽくない文体を改変するのが簡単で面白いんだけどね
面白いけどね

127 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 06:59:53 ID:e5jYhgFu0
振動に揺れる吊革――
手摺。
そして、自動扉。
その、開かれた扉の向こうから、ぬらりと滑り込んでくる、黒い影があった。
キモオタだ。
キモオタが、二人で、おれの前に乗ってきたのである。
「貴様は〜〜〜!!だから2ちゃんねるで馬鹿に
されるというのだ〜〜〜!!この〜〜〜!」
一人が叫んだ。
叫んだ時には掴んでいる。
掴んだ時には、もう、両手が頚に絡んでいる。
なんという無造作。
羞恥心というものが無かった。
絞められた方は「ぐええぇーー!悪霊退散悪霊退散!!」と十字を切っていた。
割と絞められているらしく、顔がドンドンピンクになっていった。
チアノーゼ。
そうか―――と、思った。
これが、今のJR山手線であったのか。
それに、気がつかなかったのは自分の迂闊であった。
あと何駅だ!?
終点まで、あと何駅だ!?
ちぃっ。
環状線の終点など、ありはしない。おれはその終点を願っているのか。

128 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 07:00:51 ID:e5jYhgFu0
そう願った瞬間。
渋谷で、もう一人、仲間らしい奴が乗り込んできたのであった。
卑怯な!?
おれが、最初に思ったのはそれであった。
おれが降りようとしたのを見て、仲間の誰かが飛び出してきて、おれの行く手を塞いだのかと思った。
「お!忍者キッドさんとレオンさん!奇遇ですね!」 「おお!そういう君は****(もはや、聞き取れなかった)ではないか!
 敬礼!」
「敬礼!出た!敬礼出た!得意技!敬礼出た!敬礼!これ!敬礼出たよ〜〜!」
その瞬間、
ぞくり、と、太い毒蛇がうねるような恐怖が背を疾り抜けた。
おれは、限界だ―――
そう、思ったのだ。

129 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 13:50:39 ID:G3Uf1NyJ0
俺は限界キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
俺も考えてたけどさき越されたw

130 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 15:26:48 ID:owvh9Kg80
「乱太郎、きり丸、しんべヱ―― 」
振り返りもせず、土井半助が言った。
自分は机に向かったままである。
「乱太郎、きり丸、しんべヱ―― 」
もう一度言う。
自分の教え子たちの名である。
部屋には誰もいない。
だが、半助の独り言ではない。
そういう男ではない。
土井半助は、三人を呼ぶために、名前を唱えたのだ。
忍術を知らぬものには、ただただ奇異に映る行為であった。

まだか。
と、半助は思った。
あれほど、今日はお使いを頼むからと言っていたのに――
また、遊びに行っているのか――
へとへとになるまで訓練した後で、まだ動けるか――
くく。
知らず、笑みがこぼれる。
体力だけは、一人前だな――。
だが、いつもいつもこれではさすがに便が悪い。
ならば、この書き上げた書を誰に託すか――
そう思った、刹那であった。

「土井先生――」
気がつけば、部屋に気配が増えていた。

131 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 15:28:13 ID:owvh9Kg80
「あれ?」
半助は、ゆっくりと振り返りながら言った。
「あれあれ? 山田先生、どうかしましたか?」
何時の間にか後ろを取られていたことに、少なからず動揺したことの裏返しであった。
乱太郎たちではなかった。
いくらなんでも、生徒の気配に気付けぬわけがない。
山田伝蔵。
忍術学園に長年勤める、土井半助の先輩である。
鋭い目と、野太い声。
志望を極限まで落とした、無駄のない筋肉。
非情なまでに忍術を求めた、結晶のような男であった。
だが――、それでも――
後ろを取られるとは、思わなかった。
だてに、修羅場はくぐってない、か――
山田伝蔵という人物を改めて知った思いであった。

「土井先生、乱太郎たちにお使いを頼んだでしょう?」
伝蔵が口を開く。
年下の半助への馬鹿丁寧な言葉遣い。
小馬鹿にされているようで、半助はその口調が嫌いだった。
「あれね、私が代わりに行くことになりましたから――」
耳を疑った。
この男、今、なんと言った?
生徒のお使いを――自分が代わる?
半助には、到底信じられぬ言葉であった。
そのような発想を持つ人間がいるのか。いたのか。
忍術学園というぬるま湯に浸かって、精神まで犯されてしまったのか。
その肉体が鳴いているではないか。
いや、鳴いていることにすら、気付いていないのか?
俺は、このような男に、後を取られたのか。

132 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 15:31:41 ID:owvh9Kg80
糞。
やり切れぬ。
半助の中で抑えていた何かが、急に熱をもって動き出していた。
いっそ、今ここで殺してやろうか。
内臓を抜き取り、その秘密の染み付いた肉体を、嬲ってやろうか――
ぎりっと緊張が肉の中に張り詰めた。
――だめだ。
冷静になれ、と別のところから声がする。
寸でのところであった。
殺気を静めるのが、もうわずか遅れていれば、伝蔵のところにまで届いていたであろう。
己の中には、思ったより凶暴な獣がいるらしい。
ふう。
息を吐く。
もう一度、呼吸を調えて、
「なぜ山田先生が――」
やっと言った。
「いえね、最近、外に出ることがなくて――」
女装する機会がないんですよ、恥かしそうに伝蔵が言った。

ぶちり
筋肉の弾ける音であった。

133 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 15:38:49 ID:owvh9Kg80
肉の中で張り詰めて張り詰めて、悲鳴をあげた筋肉たちが弾ける音であった。
このまま――
このまま、弾けるままに暴れられたら、どんなにか気持良いだろう――。
ぶちり
筋肉の弾ける音がした。
これ以上は、抑えることはできない。
「いえ、自分が――」
もう、だめだ。
「自分が行きますから――」
やっと言った。

134 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 19:42:14 ID:G3Uf1NyJ0
忍たま乱太郎か―――w
ワロタ―――
そう思っただけだ。

135 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 20:17:35 ID:Lul2NtBr0
>>130-133
テラワロスwwwwwwwww

136 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 20:24:52 ID:LhA0b+To0
一瞬伝蔵が乱蔵に見えたw

137 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 20:54:48 ID:F/Cu3M3z0
らめっ

138 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 21:26:57 ID:G3Uf1NyJ0
>>84-86
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1109963260/l50
が元ネタなのな
初めて知った


139 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 23:09:17 ID:2G1zxRW70
なぁ、>>1よ」
男は口元にうっすらと笑みを浮かべた。
「ん?」
「お前は、2ちゃんねるの初心者ではないか?」
この男は、何を突然―
「このままでは、お前の個人情報が流出してしまう」
「何!?」
ざわり。
背筋を嫌な汗が伝った。
俺の、個人情報が流出する?
―なんということだ。
「SG(セキュリティー・ガード)に登録していなかったろう」
何だ、それは―
初耳だった。
「登録せずに書き込めば、お前のパソコン内の情報は裸も同様なのだ」
「むう…」

140 :水先案名無い人 :2005/06/15(水) 23:18:04 ID:ZssDEiTGO
節穴ナツカシス

141 :水先案名無い人 :2005/06/16(木) 11:44:23 ID:AhwKv4og0
メール。
メール。
メール。
メール。
メール。
木村は、メールし放題であった。

アサコ。
エミ。
ユリ。
エミ。
ママ。パパ。
アサコ。
ユリ。
ユリ。
ルミ。
キョウコ。
トモスケ。
ママ。
エミ。
ユリ――

またか。木村は、声をあげそうになった。


142 :水先案名無い人 :2005/06/16(木) 19:59:47 ID:RTLS/aOjO
もまいらハゲワロス

143 :水先案名無い人 :2005/06/16(木) 20:14:09 ID:nqs4/QMW0
あん。
あん。
あん。

愛おしい。

たまらぬ猫型ロボであった。

144 :水先案名無い人 :2005/06/16(木) 20:29:33 ID:Z/Y4AfVx0
>>141
不意をつかれたw

145 :試作品w :2005/06/16(木) 22:39:25 ID:CwtAe1/M0
       \                  ./
         \        にぃ。   ./  _, ,_  じゃっ。
          \  ( `ー´)     ./  (`ー´ )o
            \         /   .と   ノ
  ∧,,∧ ふひゅぅ。 \∧∧∧∧./     ( つ ノ
 (;`・ω・)       .<    夢 >      (ノ
 / o  o       < 予 枕 >    ./ / /
 しー-J        <       >    / /
─────────< 感 獏 >──────────
生成りのジーンズに <      >お前もそうなのであろう?
洗い晒しのTシャツ  .<  !!! の >俺の顔に拳を打ち込みたくてたまらないんだろう?
という無造作な格好が./∨∨∨∨\男の言葉には言外にそういう含みがあった。
不思議とこの男には/          \そうだ。お前の言う通りだ。
似合っていた。  ./  ほう・・・     \この拳がお前の鼻にめり込む感触を何度も想像していたさ。
と、ふいに   ./                \何度も。何度も。何度も――
男が動いた。/  たまらぬスレであった。  .\俺は勃起していた。

146 :水先案名無い人 :2005/06/16(木) 23:03:22 ID:Z/Y4AfVx0
>>145
すげー!!ww
AAもつくれるの?

147 :水先案名無い人 :2005/06/16(木) 23:26:19 ID:u+CAhWmO0
>>145
巧いww

148 :水先案名無い人 :2005/06/16(木) 23:43:01 ID:jXBXXs1B0
>>145
文章ウマスw

149 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 00:06:51 ID:g1zsd7Pp0
>>145
早速使わせてもらうわw

150 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 00:37:07 ID:+MwXF1AS0
>>145は、よい漢だな──

151 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 01:17:02 ID:cZXRaTBCO
広い。
途方もなく、広い。
これがインターネット――
私は過去に感じたことのない類の感覚に身を震わせていた。
指は無意識のうちにキーボードを叩いていた。
『検索結果:エロ画像無修正 〜件』
ネットは素晴らしい。こんなに簡単にいくとは――
はやる気を必死に抑え、最上段にきたサイトをクリックした。


たまらぬワンクリック詐欺であった。

152 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 12:45:37 ID:yUJ1LqPLO
オラ。
オラ。
オラ。
オラ。
オラ。
オラ。
オラ。

やれやれであった

153 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 13:01:11 ID:g1zsd7Pp0
>>152
無駄。
無駄。
無駄。
無駄。
無駄。
無駄。
無駄。
無駄。



たまらぬロードローラーであった

154 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 13:22:12 ID:H0ZzyZSI0
>>153
油断するな!

155 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 14:17:57 ID:sik9hfIs0
>>121
吹いたw

156 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 20:05:47 ID:yNdjiZZJ0
なんだこれは!?

はたから見ると羅列──
文字の羅列のはずであった
一見無意味に思える文字の中に、おそろしくみなぎってくる発音があるようであった。

「うはwwwwおkkwwww」

声に出してみる
何度も
何度も

「うはwwwwっうぇえええええwwwwwwwっうぇ…!!」
「っうぇっうぇっうぇっうぇwっうぇうぇwwっうぇうぇうぇw!!!」
「うはwwwうぇうぇwwおkkww夢がw広がwwりwんwwぐww!!」

こwwれこそっ wうはっwwVIPクっうぇうぇwwwオリテおkwwwうはっwwィであっwwうえっえぅっwwた。

157 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 20:27:53 ID:6IEEX3Cq0
とにかく、アメリカ人のバーベキューへの執念である。
いや、妄執である。
ほとんど、妄執である。
海外赴任中の出来事であった。
取引先の巨漢に誘われ、私は赴いたのである。

そこにあったのは、
肉。
大量の、肉。
しかし、それは肉と呼ぶにはあまりにも白かった。
ほとんどが、脂肪だった。
トレイからずり落ちそうな脂肪。
中に、赤身がわずかに挟まれていた。
肉。
巨漢が、ひたすらにナイフを振るう。
ひたすらに──
横で見ている息子と娘の目。
尊敬と、欲望が入り混じる獣の視線。
肉。
肉を切る男の目に、こわいものが宿る。
脂を割く、音ともつかぬ音。
ふと、
「──ダディクール」
息子が呟いた。
化け物の声のようであった。

158 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 20:28:25 ID:6IEEX3Cq0
肉。
いよいよ、焼くようだ。
切られた肉が、どす黒い鉄板に乗る。
洗われていない鉄が、燃料の熱を脂肉に伝える。
音。煙。臭。闇。赤。汁。脂。
顔を背けた。
吐き気──が、した。
皿に、ぶよぶよのそれが乗る。銀器が出てきた。
アメリカ人が口を開ける。中の粘膜が、震えていた。
口の中から、獣臭、とともに、真紅の欲望が、見えるような気がした。
私は戦いていた。
涙。

肉。
鉄。
脂。
汁。
肉。
脂。脂。
肉。脂。脂──
ただただ、食う。
巨獣が焼き、巨獣が食う。
ただただ、食う。
喘いだ。空腹を忘れ、喘いだ。
涙。


159 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 20:29:24 ID:6IEEX3Cq0
──宴。
これが、宴と呼べるのか。
──そうだ。
これが、バーベキューだ。
エコノミックアニマル──
そう、獣の目が言っていた。
5キロの肉が、無くなっていた。

ふと見ると、何かを飲んでいる。
ダイエットと書いてある。コーラやビールの類らしい。
「今日は僕も飲んじゃう」息子が言う。
「ああ、酔っちゃった、あなた素敵ね」娘が言う。
欲望の視線に刺され、身を縮めた。
「太っちゃったわね」妻が言う。
「カロリーゼロだから大丈夫さ」獣が言う。
理解できなかった。
これが──
これが、アメリカンジョークというものか。
そうなのか。
なんという──
なんという、傲慢なのか。

そうなのだ。
アメリカ人とバーベキュー。
この組み合わせには、注意が──いる、のだ。

160 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 21:02:49 ID:g1zsd7Pp0
バーベキューキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
テラワロスwwwww

161 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 22:49:43 ID:cRvqt/IR0


                ―転章―

162 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 22:55:58 ID:FH/Ie1JZ0
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」

さわやかである。


朝の挨拶が澄み切った淡い光がこぼれる青空にこだました。
何処から来たのか判らないが、マリア様のお庭に
まるで誰かに惹きつけられたかのように集う乙女たちが
今日も天使のような無垢な笑顔を「にぃ」と浮かべ
コンクリートとレンガで組まれた背の高い門をくぐり抜けていく。
乙女の唇が吊りあがる。
白い歯が見えた。

すぐ向こうに裸電球が一つ。両脇に銀杏の並木がある。
下は石畳である。マットでも、板でもない。石か、土だ。
それを承知で乙女達は此処へやってくるのだ。

穢れを知らないよう気付かれまいとして、
乙女達は全方位に気を配る。
制服。
白いソックス。
革靴。
一見無造作に見えるが、何故か着ている彼女らを見るとそれが妙に心地よく見える。

163 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 22:56:22 ID:FH/Ie1JZ0
ふわりと乙女達が動いたように見えた。
ふわり、
ふわり、
と乙女達の手足が動いた。
一見、歩いたようには見えない。
常人の視覚では歩いた事すら気付かれないであろう。
歩いた後もスカートのプリーツは乱れてはいない
白いセーラーカラーは翻らせてもいない。
ゆっくりと歩く。
それが

「ここ」

でのたしなみだった。
もちろん、地響きを立てるようにして遅刻ギリギリで石畳の上を走り去るなどといった
はしたない生徒など存在していようはずもない。
いや、しているのかもしれないが、それがどうとしてもそんな事は今の問題ではない。

164 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 22:56:42 ID:FH/Ie1JZ0
私立リリアン女学園。
明治三十四年創立のこの学園は────
もとは華族の令嬢のために作られた─────
アメリカン・スクールではなかった。
プロテスタントでもなかった。
カトリック系お嬢さま学校であった。

新宿、歌舞伎町ではない東京都下。
武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で
よく言えば簡潔な────正直に言えばみすぼらしいこの学校が
地面に足をつき建っているという事は奇跡に近い。
まさに神のごとき技である。

幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられるこの乙女の園には
10代の女も、20代の女も、30代の女も居る。

約100年の歳月を越え、時代は移り変わった。
元号が明治から三回も変わった平成の今日でさえ
十八年通い続ければ
いや、通い続けれたならばの話だが

温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される
という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。

165 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 23:05:00 ID:6UbcCzGE0
ttp://www.france.co.jp/bisyojo/5741.html
これの存在を知り――
貼らずにはいられなかった。

166 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 23:22:39 ID:Fi8VmaBk0
>>162
マリア道リリアンクラス練馬支部

167 :水先案名無い人 :2005/06/17(金) 23:56:35 ID:V9iy+9sv0
何気にいい味を出している。
秀逸だな。
秀逸だ。
男達はどうやら>>141について話しているらしい。
風に乗って聞こえてくる会話から、それくらいのことは読み取ることができた。

168 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 00:06:01 ID:cZXRaTBCO
ここは、素晴らしい所だな――
そう思わずにはいられなかった。

169 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 00:33:39 ID:/Ogvch4s0
夢枕獏と菊池秀行の区別を教えてください

170 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 00:44:01 ID:2umdUFWz0
誰か「能登ちゃんは処女?」で作れる漢はいないか?
自分は挫折した…orz

皆改変上手過ぎ…

171 :まじれす?w :2005/06/18(土) 00:54:39 ID:Mw0mHh3H0
>>169
スタンス   → 獏=仏教・禅的
文体。    → 獏=ぶつ切り・重ね技・たたみかけ
心理描写。 → 獏=うじうじドロドロが得意
エロ描写。  → 獏=勃たない
情景。    → 獏=山・森・草が多い




作品。    → 獏=終わらないw

172 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 01:38:46 ID:MimnwtFK0
>>170
拙いが書いた。


「能登ちゃんは――未だに貫かれてないと?」
 愛河はそう問うた。そして、
「既に貫かれております」
 ――ああ、そうなのか。
 無言の、落胆の声。
「では、今、付き合ってるおのこは――?」
「今は、おりませぬが」
「ならば、」
 にぃと笑った。
「――そなたは、一人でしていると」
「えっ――」
 焦り。
 明確にそれを含んだ反応だった。
「い、いや……」
「よいではないか。皆しておることだ。自慰は悪ではない。
能登ちゃんも――自慰をしているのだろう?」
「う、うぅむ……」
 口ごもった。
 答えてよいものか、と。
 しかし、マネージャーはよいと言っている。
「――することも、ありますが」
 刹那。
 愛河が叫ぶ。
「皆よ! 能登ちゃんは――しょっちゅう自慰をしているそうな!」
「――しょっちゅうではない!」

173 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 01:56:29 ID:xCO8pjDeO
ハレエロいよハレ――――


たまらぬ能登であった。

174 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:18:24 ID:h+S3VCb20
全ての選手が入場した。

虎殺し。
人間凶器。
生きていた。
甦ったのだ。
武神――愚地独歩であった。

打。
投。
極。
それはすでに完成されていた――稲城文之信であった。

組む――すなわち投げるということ。
ロジャー・ハーロンである。

拳。
拳。
肘。
足。
肘。
拳。
ジャガッタ・シャーマンであった。

知らしめたい、何を? 真の――護身、三崎健吾だった。

ボクシングという分野で――3つの階級を制した。
だがケンカならどうか?
男は全て制すると言った――ラベルト・ゲランである。


175 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:19:57 ID:h+S3VCb20
「打撃対策は終わったのか?」
完璧だ。
畑中公平は答えた。

全ての格闘技。
その最高のディフェンスがあるという。
ローランド・イスタス――レスリングの神様である。

タイマンなら絶対に敗けない。
その暴走族――柴千春は言った。

バーリ・トゥード。
ポルトガル語で「なんでもあり」を意味する。
ズールはピュアな男だった。だから怖い。

その男は韓国からやってきた。
海兵隊であると言う――李猛虎であった。

理由は?
ルールの無いケンカがしたいから。リチャードは答えた。
だからバウンサーになったのか――

めい土の土産にベルトがほしい――老人は言った。
達人、渋川剛気先生である。

世界ヘヴィ級チャンプ。それは地上最強を意味する。
その男が来たのだ――アイアン・マイケル。

176 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:24:17 ID:h+S3VCb20
闘いたいから。だからここまできた。 
キャリア一切不明、ジャック・ハンマーである。

ムエタイは立ち技最強である。
否――
格闘技で最強である。
デントラニー・シットパイカーは静かに語り始めた。

柔術、それは日本古来の武術であるとほとんどの人が認識している。
だが――セルジオ・シルバ。
ブラジル系の名であった。 

デカイ男だった。
身長2m40 
体重310kg
アンドレアス・リーガン。
あそこもデカイに違いない。

柔術は実戦で使えなければ意味がない――
本部以蔵は解説した。

177 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:25:37 ID:h+S3VCb20
ただベルトが欲しかった。
拳。
拳。
肘。
足。
肘。
拳。
ロブ・ロビンソンである。

自分を試しに日本へきたという。
セルゲイ・タクタロフ。サンボのロシアチャンピオンであった。

紐を切る。
紐を絶つ。 
鎬昂昇が帰ってきた。

今の自分に死角はない。
バランスのよい男であった。

中国拳法――四千年の拳技が今ベールを脱ぐ。烈海王だった。

”花”
という言い方がある。
猪狩完至はその”花”を有していた。

178 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:26:42 ID:h+S3VCb20
治。
壊。
治。
壊。
治。
壊。
医者の仕事はどうしたのであろうか?
鎬紅葉だった。

横綱は強い――
常識である。
金竜山がきてくれたのだ。

普通のカラテではなかった。
暗黒街で磨かれた――危険な獅子のカラテ。
加藤清澄。

実戦。
喧嘩。
この男を外すことはできなかった。
花山薫である。

プロレスはつくり。常識である。
だが、だからレスラーは弱い――とは言えない。
ただし、超一流のレスラー。という条件つきなら、である。
マイク・クインがそうであった。

愚地克巳は武術空手を完成させた。
神心会の切り札が、である。

179 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:27:21 ID:h+S3VCb20

った
だった
場だった
登場だった
の登場だった
牙の登場だった
刃牙の登場だった
馬刃牙の登場だった
範馬刃牙の登場だった

加えて、負傷者発生に備えた超豪華なリザーバーが用意された。
4名――
カポエイラのフランシス・シャビエル。
伝統派空手の栗木拓次。
東洋の巨人のマウント斗羽。

違和感。
確かに一人足りない。
遅れているようだった。到着しだい紹介するという。


180 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:40:17 ID:gHBBX9cg0
も、盛りあがらねぇ・・・orz

181 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 02:55:35 ID:MimnwtFK0
>174-179
ここまで――
ここまで盛り下げることが出来るのか――

震えすら覚えた。

182 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 03:11:47 ID:u9ZxIt460
>>162-164も、
>>172も、
何気に面白い。
改変という以上に、雰囲気――
そういった良さがある。
だが――
一番ワラタのは――

>>170

情景 漠=山・森・草って、ちょwwwおまっwwww

であった。

183 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 06:03:46 ID:9wnZckod0
>一番ワラタのは――

>>170

このレス番号は、違うのではないか―――
>>170ではなく、>>171
予感であった。
リアルな熱を持った、予感であった。

184 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 07:31:52 ID:qcDkNAyj0
ウホッ。

たまらぬ良い男であった。

185 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 07:33:32 ID:u9ZxIt460
>>183に殺意を覚えた。

しかし、本当に殺してしまいたいのは――

自分であった。
激しい後悔が、男を襲った。

186 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 13:02:03 ID:2umdUFWz0
>>172
ぬうっ―――
なんという
なんという男か
震えが止まらなかった
三度目の呼吸で震えは止まった




男は静かに呟いた
「サンクス…依頼した者だ」

187 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 13:49:50 ID:O2B6PwuR0
ウド。
その海、穢れに満ちている。
その中に見え隠れする、素体という氷塊――
深い。
重い。
水面下の謎――
神の戯れで転がされるは人の運命。
それは、さながら双六であった。
賽の目を手繰り寄せねばならぬ。
鬼――
蛇――
どちらが出るというのだ。
敵中横断。求めるは謎の答えのみ。
次回、『襲撃』。いよいよ物語が動き出すのだ。


188 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 18:53:43 ID:jGePFx+q0
度重なる天変地異に、人間の本能が恐怖する・・・。
平成とは名のみのこの時代に、一人の男が覇を唱えた。

「今・・・必要なのは・・・政権交代ではないかっ!!!!!」

時勢を完全に読み違えるが故に、電脳世界で好評を得る。
だがあくまで本気なのだこの男は、本気で政権交代をすれば、天変地異が止まると言う。

たまらぬ男であった。

189 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 20:45:13 ID:GkyPQvzt0
>>188
笑うたわ

190 :水先案名無い人 :2005/06/18(土) 21:09:36 ID:jTUo+3uZ0
>>188
あなや

191 :水先案名無い人 :2005/06/19(日) 09:05:03 ID:CjVpJ2/L0
「何をしたんだ!?」
「その男のおかげさ」
 丈は答えた。
「休んださ」
「休んだだって!?」
「じっくりと休んだよ」
「な、な──」
 キムは、言葉にできない声をあげた。
「何がおこったかキムにはわからんだろうが、これは神
秘な力でもなんでもないよ」
「──」
「これは技術さ」
「技術やて?」
 キムは、歯を噛みながら、天井に刺さったクローン丈を見つめていた。
 息をするのさえ、忘れてしまいそうであった。
 なれるのか。
 そう思う。
 ただのイメトレで、ここまで圧倒的に強くなれるのか。
 できるのか。
 やれるのか。
 やれるのだと、丈の笑みが言う。

192 :水先案名無い人 :2005/06/19(日) 11:49:40 ID:0wYlXwTR0
俺は東京生まれHIPHOP育ちであった。
悪そうなやつは大体友達であった。
悪そうなやつと大体同じであった。
裏の道歩き見てきたこの街――
渋谷。
六本木。
思春期も、なんとこれにぞっこんであったのか。
声が、聴こえたような気がした。
「楽しいな」
「楽しいな」
「おもしろいな」
「おもしろいな」
「うん」
「うん」
いい気分であった。
しかし――
今では雑誌のカヴァーであった。
そこらじゅうで幅をきかした。
何かが鳴った。
だんだだっ、という音だ。
マイクをつかんだ。
No1東京代表トップランカであった。
地。
国。
生を授かった。
ジャーにマイクも預かった。
無敵――
無敵のマイクであった。
肉体が、大きくぶるりと震えた。
仲間たちに、親たちに、ファンたちに、
感謝して進んだ。
荒れたオフロードであった。

193 :水先案名無い人 :2005/06/19(日) 12:36:53 ID:BapFDjnL0
>>192
グレイトフルデイズ――――
ナツカシス―――
ジブラ―――
そういった単語が俺の中を駆け巡る
ワロス―――
そう呟いた

194 :小蠢 :2005/06/19(日) 23:13:32 ID:VpVXfMBc0
晴れている。
ものの見事に空が青い。
木々も鬱陶しいくらい葉と枝が迫出している。
昼下がりであった。
その中を男が走っている。
道など無い。
公園の中であった。
よほど急いでいるのか、無造作に足を前に運んでゆく。
華奢な体躯な男であった。
上半身にはシャツとベストを着込み
下半身にはジーンズをはいている。
疾、
疾、
疾、
男はよほど焦っているのか、周りなど気にしている様子も無い。
岩があればその岩を、倒木があればその倒木を、乗り越え、またぎ進んでゆく。
男は便所を目指していた。

195 :異形 :2005/06/19(日) 23:14:03 ID:VpVXfMBc0
いつの間にか、便所が近づいている。
男は歩調をゆるめずそのまま便所に向かって歩いた。
木々のざわめきが男の立てる物音を消している。
男が立ち止まった。
ベンチがあった。
ベンチに若い男が座っている。
「ウホッ」
たまらぬ良い男であった。
その男はベンチにもたれかかり両手をベンチに掛けていた
岩を削りだしたような肉体だった。
首が太かった。
分厚い胸が前にせりだしていた。
足も、太い。
小気味良いくらいだった。
その男は突然、ツナギのホックをはずしはじめた。
男の正面に、大きな男根が現れた。
凄まじいまでにでかいマラであった。
そこに付いた玉袋がまたでかい。
見事に勃起したマラであった。
「やらないか?」

196 :あとがき :2005/06/19(日) 23:14:59 ID:VpVXfMBc0
さあ、
ついに始めてしまったぞ。
くそみそを、である。
破天荒なクソミソである。
何せ夢枕獏は、ホモの事など何も知らないのである。
いや、さて。
こうなったのも>>184なんていうレスがあったからである。
さあ知らねえぞ。
とにかく、あと3〜5巻は覚悟してもらおうか。

   平成17年6月19日             小田原にて 夢枕獏

197 :水先案名無い人 :2005/06/19(日) 23:39:32 ID:tO06/RWi0
>>196
1巻早くて2年ペースだからなぁ・・・5巻で10年待つかw

198 :水先案名無い人 :2005/06/19(日) 23:50:52 ID:ZHGOph+y0
続刊を待った。
待った、
待った、
待った、
さらに待った。

199 :水先案名無い人 :2005/06/19(日) 23:54:08 ID:pUsQh90F0
その女は、美里優のまえにぬうっと立っていた。
メイド服。エプロン。
その姿に、見覚えがあった。
「あんたは―――」
「優さんだね」
どうというふうもなく、女がふり返った。
パンチも、蹴りも届かない距離。
だが、どちらかが一歩踏み込めば、攻撃がとどく。そういう危うい間合いであった。
何者!?
ふとい電流のような疑惑が、優の背中を駆け巡っていった。
「庭に立ち入ってしまったのは、すまないと思っているよ。なにしろ、紫陽花があまりきれいだったからねえ―――」
「ああ…」
にっこりと、花がふきこぼれるように、女がほほえんだ。
たまらぬ笑みであった。
「ヴェスパー家政婦斡旋所から来た。まほろという」
「!?」
「困ってるんだろう、優さん…」
ほとんど同時に、まほろが優の動きに合わせ、距離を詰めてゆく。
その、どの動きも、純白の鶴を見るようであった。
優は、とまどっている。
いや、とまどっているというよりも、警戒をしている。
バスでのあれを、見ているからだ。
「メイドになってやろうか」
「なに!?」
「このわたしが、あんたのメイドになってやろうと、こう言っているんだよ。なんなら、毎日背中を流してやったっていい」
「おれの、背中をか」
「あんたの、背中をだ」
「いいのか」
「おう」
そういうことになった。

200 :興起 :2005/06/19(日) 23:56:47 ID:Ra/MOr900
そうなのだ、この公園は――
所謂ハッテン場であった。
ハッテン場――同性愛者の戦場である。
イイ男に弱い私は、吸い込まれるように
便所の中に入った。

男は、阿部高和と名乗った。
いささか悪漢じみた男であった。
さらに、同性愛の性交に長けていた。
私は、されるがままに下半身を曝け出していた。
男は、
「よかったのか、ホイホイついてきて」
と、
「俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」
と、
こともなげに言う。
「こんなこと初めてだけどいいんです…」
私は、
「僕…阿部さんみたいな人好きですから…」
まるで、恋人である。
だが、口とは裏腹に緊張していた。
肉の交歓。
それが、こんな場所で――
鳥肌。
下半身が、緊張を高めていた。
「うれしいこと言ってくれるじゃないの」
「それじゃあとことんよろこばせてやるからな」
そういうことになった。

201 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 00:45:43 ID:ixVsCuxv0
>199
メイドガイみたいだなw

202 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 02:24:19 ID:lPqhhb6y0

たぞ
れたぞ
いれたぞ
にいれたぞ
てにいれたぞ
をてにいれたぞ
ドをてにいれたぞ
ードをてにいれたぞ
ソードをてにいれたぞ
スソードをてにいれたぞ
イスソードをてにいれたぞ
アイスソードをてにいれたぞ
ねんがんのアイスソードをてにいれたぞ

そんなことを言われた冒険家達であったから、
「ころしてでもうばいとる」
「やろう」
「やろう」
「な、なにをするきさまらー」
そういうことになった。

203 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 02:51:30 ID:sllfwgFC0
>>194‐202

たまらぬ獏達であった
と言うより
作者ではないのか?―――
そうとしか考えられぬほど―――
男達は巧みであった

204 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 02:53:29 ID:sllfwgFC0
特に>>196が最高だ

>>とにかく、あと3〜5巻は覚悟してもらおうか。

お前はその通り終わったためしがあるのかと(ry

205 :199 :2005/06/20(月) 06:02:23 ID:w1UMCQof0
奉仕する、とまほろは言った。
それが、どういう奉仕なのか。
炊事か。
洗濯か。
掃除か。
それとも、股を濡らして待っているとでもいうのか。
来たら、それをどう受けたらよいのか。
わからない。
いや、わからないから動けないのではない。
正直になれ。
自分は今、この女の存在感に圧倒されているのだ。
眠そうな大きい目が、らんらんと光っている。
だが―――
優は気づいていた。
本当に、この女が奉仕してくれるのか。
奉仕と言っておいて、実は、別のことをこの狸系女はやってくるかもしれない。
掃除と見せかけて、えっちな本を隠してしまうかもしれなかった。
「えっちなのはいけねえよ、優さん―――」
この女なら、それくらいのことはやる。
待っている必要はない。
待っている間に、俺は耐えられなくなってしまう。
耐えられなくなって、リミッターがはずれて、大声で叫びながら両手を回して抱きついてゆく子供のようなことをしてしまいそうであった。

206 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 07:07:39 ID:XkQpGdYq0
>「えっちなのはいけねえよ、優さん―――」
板垣絵のまほろさんを想像してしまったのであった。
不覚――そう思った。

207 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 09:59:59 ID:44uVRSDqO
どんな絵柄だっていい。
板垣絵のまほろさんを思ったなら、それに萌えればいい。
思わなかったのなら、普通のまほろさんに萌えればいい。
それが、力になるのだ。
ほら。
どうした。
萌えられないのか。
なら俺が描いてやろうか。

208 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 11:00:35 ID:K+E6rYCw0
あとがき系はレスを入れるタイミングが難しい。
下手をすると単なるネタで終わってしまうからだ。
どうせならば直前2・3レスをさらりと受けながら次レスへつながるような美しいレスを入れてみたい。
2chに触れている者として、ここはやはりこだわりたい。
そんな時だ。
ねらーとして一発かましたい――
ROM専の奴らの度肝を抜くようなレスがしたい――
そんな子供じみた想いを抱いていた夜だった。
出会ってしまったのだよ。
>>196にだ。
やられた。やられたよ。
視界の外からハイキックをくらったように俺は崩れ落ちていたよ。
居たのだ。俺と同じ地平を目指す住人が他にも居たのだ。
しかも上手い。少し短い気もするが、抜群のリズム感で読み手を虜にするところなんざ本人顔負けだぜ。
ねらーたるもの、常に自分が一番であるという自負がなければならない。
また、そうでなければねらーなどやっていけない。そう思っている。
しかし――
>>196。こいつはすごいぜ。
ライバルを宣伝するのもおかしな話だが、一度は読んでみた方がいい。
今なら専ブラも手に入るからポップアップでもいい。俺のように度肝を抜かれてくれ。

209 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 11:01:02 ID:K+E6rYCw0

ああ――俺も、いつまでもROMってるわけにはいかない。
まだやるぜ。まだまだやれる。
レフェリーのいないこの試合、どちらかがキーボードを叩けなくなるまでだ。
このスレもやっとこさ1/5まできた。
にもかかわらず、このスレが要求するレベルは既に俺のレベルを超えてきている。
が、勢いのあるスレというものは、むしろスレが住人を引っぱってゆくのだ。
書くぜ。書いて書いて書きまくるぜ。
待っていてくれ。もう既に幾つかのエピソードは浮かんでいるのだ。
あとは、そいつをどういうタイミングで投下するか――。


チョモランマの頂へ向かって祈りながら今日も俺はキーボードを叩いている。
願わくば、このスレの要求する結末に、俺というねらーが負けてしまわないように――

さて――
スレの出だしでも書いたのだが、もう一度言わせてくれ。
このスレは絶対に面白い。


       平成17年6月20日          ブータンの安宿にて   夢枕獏

210 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 11:11:21 ID:Gc7Zkojj0
>>196
>>208-209

一日で移動しすぎ!ハゲワロスwww

211 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 13:03:58 ID:XCKNTUoV0
「なあ、終わらぬ物語とは幸せであろうか?」
「なに!?」
「続きが書かれない物語とは幸せであろうか?」

奇妙なことを考える男であった。
続きが書かれない物語などとても幸せであるとは思えなかった。

「終わらぬ物語など幸せではあるまい」
「ふむ、しかし物語が終わらぬ、ということは永遠にその物語のことを
考えているということでもある。
そのように思われている物語は不幸せなのだろうか」

なるほど、と思う。
苦しい言い訳だな、とも思う。
男達の前に、荒涼たる大地が漆黒の闇の中広がるばかりであった。

212 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 14:56:48 ID:HShDLSHw0
昔のエッセイで書いてた
「シャーロックホームズが河口慧海とカイラースに登る話」
ってのはどうなったのかどなたかごぞんじ?

213 :199 :2005/06/20(月) 18:46:02 ID:w1UMCQof0
「1UPというのにも、いろいろある」
最初に口を開いたのは、兄のマリオであった。
「はい」
ルイージはうなずいた。
「まず、そうだな、コインだ」
「コイン、ですか」
「うむ」
ルイージはマリオの真意を図りかねていた.
「レンガを、こう、素手で下から叩くのだ。日ごろちゃあんとキノコを食っていれば、割れる…」
「割れるのですか」
「割れる。だが中にはどうしたって割れないのがある。そういうやつは、えいやっ、とこう叩くとコインが顔を出す」
「ふむう…」
「そいつを、コインが出なくなるまで…まあそうだな、10回は繰り返す。叩き続けるのだ、手袋いちまいで」
「10回…」
「さらにそいつを100枚は集めなければならぬ。そうやって、初めて1UPというのは成せることなのだよ。なまなかなことではない」
「すさまじいものですね」
ルイージはしんから驚嘆していた。どこの人間が、レンガを素手で掘り進み、そのなかに眠るコインを100枚から掘り集める事ができるというのか。
「そもそもレンガの中にコインを詰めておくということ自体、人間業ではありませんよ」
「うむ…」
マリオは、そこだけ色の違う口髭をなでつけながら、小さな笑みを口元にうかべてうなずいた。

214 :199 :2005/06/20(月) 18:47:28 ID:w1UMCQof0
「こればっかりは、増えてみたことのあるものではないとわからぬであろうよ」
「では、兄さんは増えたことがおありで…?」
「あれは、なんというのだろうなあ…歓喜、恐怖、いやその両方―――じぶんが幾人もに感じられるというのは、たまらぬ」
「わたしにも、できましょうか!」
たまらず、ルイージは吼えていた。
「増えたいのです、わたしは…!」
「これはおれの増えかただ。おまえにはおまえの増えかたというのがある。それは、誰かに教えられてできるとか、そういうのではないよ」
「わたしの、増えかた…」
ルイージは、嗚咽していた。
長いジャンプ。滑る着地。
そうしたおのれの個性をただ兄の2Pに徹して殺し続けてきた人生に、今はじめて、正面から向き合おうとしていたのだ。
苦痛の声ではなかった。
歓喜の声であった。

215 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 19:56:57 ID:Gc7Zkojj0
>>213-214
ルイージが、始めて主役に踊り出たのは――ルイージマンション。
察するところ、今はまだ、3……いや、2か……。

例えば。
例えばである。

1UPできれば、主役がもらえる――

兄と、同じレベルに到達できる――

もし、そんな甘いことを考えているのであれば――

ルイージは、さらなる絶望を味わうのではないだろうか。
ディスクシステムに頼っているようでは、まだまだ先は長いということに、ルイージは気付くべきだ。

そうでなければ――


おかしくてたまらぬ。
テラワロスもいいところである。

テラワロスwww


216 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 21:20:30 ID:rzfUkkO70
せめて名前ぐらいはきっちり出してあげようよ。
みのるん・・・orz 。

217 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 21:30:20 ID:Htcvv+Iz0
ガイドライン板──
多くのスレが、思い思いに乱立している。
(*´∀`*)。
クマー。
もはや過去のものとなった、_| ̄|○ もひっそりと存在している。
ネットの混沌を、そのままここへ持ってきたような板であった。
何か事件でも起これば、時事ネタによるスレがここを覆いつくすのであろうが、そのような事は今は微塵も感じられない。
ここに、ぽつんとスレがひとつ──
夢枕獏の文体のガイドライン──
良スレである。
煽りや釣りが少ない良スレである。
煽りや釣りは、通常のスレにとっては害も大きいが、メリットも大きい、いわば劇薬である。
それらの少ないこのスレは、あまたのスレを見てきた2ちゃんねらーにとっては、面白みなく感じる事もある。
しかし、少なくない者達が目をやり──
「ほう……」
と足を止める。
それは、そのようなスレであった。

218 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 22:49:51 ID:sllfwgFC0
腕が太い。
脚も太い。
胴も、
首も、
唇も、
目も、













チンポは普通

219 :水先案名無い人 :2005/06/20(月) 23:40:24 ID:Nf4xCQdn0
 これは!?
 驚いた。
 なんという──
 なんという、ひどいインターネットであるのか。

220 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 00:39:13 ID:Jdl4YNnm0
>>196
>何せ夢枕獏は、ホモの事など何も知らないのである。
                     _____
    / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /−、 −、    \
   /_____  ヽ    /  |  ・|・  | 、    \
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |   / / `-●−′ \    ヽ
   |  ・|・  |─ |___/   |/ ── |  ──   ヽ   |
   |` - c`─ ′  6 l   |. ── |  ──    |   |
.   ヽ (____  ,-′   | ── |  ──     |   l
     ヽ ___ /ヽ     ヽ (__|____  / /  
     / |/\/ l ^ヽ    \           / /
     | |      |  |     l━━(t)━━━━┥

221 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 02:14:31 ID:skauEWV/0
「きちんと食べたか?」
「う、うむ」
嘘であったが、のび太はうなずいた。
「そりゃあ、よかった」
ドラは心底安心した様子で言うと――
「あのまま放置していたなら、大変なことになるところであった」
こう付け加えた。
「どうしてだ」
「もし、あのまま饅頭が1時間増え続けたら、いくらになると思う」
「さあ、百個ぐらいではないのか」
全く見当はずれな答えを返した。
「とんでもない。四千九十六個」
言われ、体が硬直する。
「二時間で、千六百七十七万七千二百十六個」
身体の震えを、止めようとしても止めようとしても、止まらない。
「それからわずか十五分で一億個を超えるのだ」
「な、な──」
そこでようやく、言葉にできない声をあげた。
「それこそ、一日で地球は栗饅頭の底に埋まってしまう」
のび太は、歯を噛みながら、虚空を見つめていた。
膝が、がくがくと震えていた。
息をするのさえ、忘れてしまいそうであった。
では、あのくずかごの中身は今どうなっているというのか。
恐ろしい予感が、駆け巡っていた。
「ど、ど――」
たまらず、声を張り上げる。
「どうしよう!」

222 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 02:15:12 ID:skauEWV/0
なんという。
なんという。
まったく、なんということをしたのか。
なんということをしてくれたのか。
今、眼の前に見たばかりのとてつもない光景。
くずかごから溢れる饅頭の山。
山。
山。
それは、自分は、こうして見ている。
のび太は嗚咽していた。
饅頭の山を指差しながら、嗚咽していた。
無理も無い──
こんなむごたらしい惨状を、引き起こしてしまっては。
さあ、
叫ぼう。
叫ぼう。
私も、叫ぼう。
力の限り、叫ぼう。
「えらいことしてくれた!」
たまらぬ栗饅頭であった。

223 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 03:37:07 ID:NrUHZfbC0
「カンチ、セックスしよう」
「しよう」
「しよう」

 そういうことになった。

224 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 05:16:18 ID:oXX6/UrR0
「やっぱり駄目か、シングルスじゃ──」
「ならダブルスでいくよ」
「何!?」
信じられぬことが起こった。
男が、たったひとりでダブルスをしているのである。
前方にひとり──
後方にひとり──
ひとりでありながら、ふたりと同じように、戦っているのであった。
なんという──
なんという男か。
たったひとりの人間に、このようなことができるものなのか。

たまらぬ男であった。

225 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 07:08:25 ID:9H6SDUgO0
どういうことだ。
どういうことなのだ。

糞。

「葉堀り」とは、どういうことなのだ。

糞。

舐めやがって──

糞。
糞。

掘れるものなら、掘って見やがれ、畜生。

裏側へ──
裏側へイッちしまうに決まっているじゃねえか。

糞。

226 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 07:36:57 ID:pRV9pEDx0
藤子藤夫 テラワロスww


227 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 07:41:33 ID:EBWrmWv/0
>>221
>>222
クソワロタ

228 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 16:27:10 ID:djN+BWAxO
これほどの−−
これほどのユートピアがあるのか。

驚嘆するほどにユートピアであった。

229 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 17:37:51 ID:FRbketco0
「よし。試しに、何か格好の良い台詞で、私を酔わせろ!!」
「よ……よし。小便を漏らすなよ?」
 カズフサが、答えた。
「銃口を――銃口を向けられるたび、5セントもらってたら、今頃金持ちだぜ?」
 くるり、と身を振り替えし、答えた――
 何という、答えであろうか。
 口内からの、熱い吐血が、止まらぬ。
 まさか。
 まさかである。
 まさかこれほどまでのモノであったとは――
 そもそも、そのようなミッキー・ロークのようなモノを日常のどのようなシーンで使うというのか――

 たまらぬロリ・オタ・プーであった。

230 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 21:43:20 ID:L7Rjv6qU0
大体だ。
俺達の羨望の眼を一身に受けるあの天使の如きラムちゃんが、何故よりにもよって先天的突発性獣
欲魔のあたるに惚れなければならぬのか――
俺には分からぬ。
どうしてもラムちゃんの気持ちが理解できぬ。
あのあたるの――である。
あのあたるの、何処に惚れたのだ?
顔。
頭。
性格。
経済力。
全てが劣悪にも関わらず、である。
世の中間違っている――
俺には受け入れられぬ。許せぬことだ。
制裁だ。
天誅だ。
○○だ。
あたるにはありとあらゆる鉄槌を下さねばなるまい。
正義我にあり――
ラムちゃん、目を覚ましてやる。
あたる、貴様の魔の手から解放してくれる。
そのためには。
どんな卑怯な行為も全てが正当化されねばならぬのだ。
見ていろ。
おっちゃん、コロッケ。

231 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 21:44:19 ID:qRskjKL20
女が四つんばいで高い声を上げてよがるシーンはまだか

232 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 22:00:19 ID:UUWpIEwl0
>>231
>>171エロ描写の項

233 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 22:42:17 ID:e4xKtEF40
ダン

ダダン
ダダン
ダン

ダン

俺が
俺が――
俺がやめたら――

誰だ?
誰がやるのだ――

今に――
見ていろ――

ハニワ――
ハニワ幻人め

全滅
全滅だ――

234 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 22:42:48 ID:e4xKtEF40
走れ―
走れ―

バン
バン
ババン

風より――
風より疾いのかっ――!
――ビックシューター!


ップ
アップ
ドアップ
ルドアップ
ビルドアップ

バンバン――ババン

235 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 22:43:18 ID:e4xKtEF40

ラバ
ラババン
バンバ
バン


ンバン
バンバンバ
バンバン

拳 
肘 
脚 
肘 
踵 

胴 
見事に飛び出て――ババンバンであった。

そう、磁石の力なのだ
――鋼鉄ジーグは

236 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 22:54:36 ID:rSbuQ47Z0
あれ?
どこかで見た。
それほど遠くない昔。
>>47-48
ガイシュツだった――

237 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 23:03:31 ID:Td5EbnSX0
隣人

美人

ちんちん

びびんびん

隣人

美人

ちんちん

びびん

238 :水先案名無い人 :2005/06/21(火) 23:50:46 ID:djN+BWAxO
鋼鉄ジーグは既出であった。

「死ねぇ」
「死ねぇ」

そういうことになった。

239 :水先案名無い人 :2005/06/22(水) 00:58:32 ID:4+LAcht30
腕が改造されていた。
脚も改造されていた。
胴も、
首も、
唇も、
目も、
銅鐸すらも埋め込まれていた。

たまらぬ親父であった。

240 :水先案名無い人 :2005/06/22(水) 01:42:40 ID:zW1DS/aP0
上。
上。
下。
下。
左。
右。
左。
右。
B。
A。

見事な隠しコマンドであった。

241 :水先案名無い人 :2005/06/22(水) 01:53:35 ID:w59hCHBCO
グラディウスナツカシス――

思わず涙が流れたのだ。

242 :199 :2005/06/22(水) 05:51:17 ID:ft/Vkr7l0
それは、異様なイベントであった。
東京ゲームショウ2004――
"双恋スペシャルステージ"
パンフレットには、そう記されていた。
ぬらぬらした獣臭をみなぎらせた、異様な風体の男たちがたむろしていた。
肉体労働者とはまた別の、肉体の香りを発散させている男たち。
キモヲタと呼ばれる男たちであった。
"双恋スペシャルライブ"
"双子12人全員集合――"
それは、人が人である事を捨てねば、入ってゆけない場所であった。

会場の熱気は、最高潮に達していた。
メイン・イベント。
入場してきたのは、堀江由衣であった。
1976年9月20日生まれ。
乙女座。
日本ナレーション演技研究所時代は、特待生だった。

243 :199 :2005/06/22(水) 05:52:17 ID:ft/Vkr7l0
キモオタがどよめいた。
歓喜――
「ほっ…」
かまわない、と思う。
「ほっ…」
もう、かまわない。
「ほっ…」
解き放たれた。
鎖が、切れたのだ。

「ほっちゃあああああああああああああああああああああんんんっ!!」
萌。
「えーと、今日は…」
萌。
「双恋を…」
さらに、萌。
キモヲタの歓声が、たて続けに堀江を襲ってゆく。
「ほあああああああっ!」
「ほあああああああっ!」
「ほあああああああっ!」
たまらぬイベントであった。

244 :水先案名無い人 :2005/06/22(水) 06:37:59 ID:w0YObvjd0
>>それは、人が人である事を捨てねば、入ってゆけない場所であった。

なんという―――
ここまで巧みになれるのか?
上手過ぎる―――
あまりにも表現がぴったりそのまますぎるので―――
たまらずワロタ

245 :水先案名無い人 :2005/06/22(水) 15:16:41 ID:usQeKKbW0
>242-243
あそこに、自分と同じ人種がいた。
それがわかる。
あそこで、なにものかを共有できたのだ。
あの幕張メッセが、素晴らしく自由な空間となっていたのだ。
まるで、宝石のようなステージ―――
ほっちゃんと、キモヲタ達は、その宝石の中を泳ぐ魚であった。
そのためなら―――
捨てる。
捨てられる。
よし。
「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホァーッ!!」

246 :-胎動- :2005/06/22(水) 15:47:09 ID:7h3JIDhh0
二人の男が暗がりに居る。
一人は見るからに厳つい、そんな男である。
指が太い。
首が太い。
胸板が厚い。
腕は丸太ほどある。
全てが太い男であった。
もう一人はその太い男よりも若い。
華奢──というよりもよく引き締まった──体をしている。
体にも脂肪はついていない。
石楠花(しゃくなげ)のような男である。
その男は全裸であった。
「・・・・・やるからな。」
何もかもが太い男がボソりと呟いた。
周りの音にかき消されて何を言ったのかよくわからない。
「よろこばせてやる」とも聞こえたし
「よろしくしてやる」とも聞こえた。
しかし、何を言おうが年上の男のする事は一つである。

247 :鬼畜の技 :2005/06/22(水) 15:50:50 ID:7h3JIDhh0
それまで喋る一方だった男がゆるりと動いた。
びくん、
と身体をすくませて、若い男が、後方に足をさげる。
年上の男は若い男にその視線を止めた。
太い男は───若い方の男の男根を咥えているのである。
かなり慣れている様子であった。
太い男──阿部高和のゴツゴツした頬がへこんだ。
その中で、舌がどのような動きをしているのか──。
若い男の青白い顔がゆがんだ。
苦痛のためか、そこに送り込まれてくる悦楽のためかわからない。
声を上げた。
男の根元に指を添えて、安部の顔が動く。
「で、出そうだ。」
若い男が声を上げる。
「ふん」
男はにやりと笑った。
「なんだ、意外と早いんだな。」
「ち、ちがう・・・」
「ちがう?」
「さっきから小便がしたかったんだ」
「ほう」
安部は納得したように笑みを浮かべた。
少年のような笑みである。
何かおもいついた、そういう笑みであった。

248 :水先案名無い人 :2005/06/22(水) 18:40:19 ID:aKbGJLXE0
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

249 :199 :2005/06/23(木) 05:57:40 ID:2jNayhJK0
車云 立
    早

250 :水先案名無い人 :2005/06/23(木) 14:56:20 ID:elnbKHQa0
良スレage

251 :水先案名無い人 :2005/06/23(木) 16:22:19 ID:sCgcKCGR0
>>250は、いい男だな――

252 :水先案名無い人 :2005/06/23(木) 20:29:09 ID:yqsU+vxA0
           /^\          背が、高い。
         /|  /ヽ `、         20メートルを優に超えている。
        / 丿/ ヽ∧ ム        巨人である。
      /' ̄  `、. _|_/  ヽ      体重は、70トンはあるだろう。
    ,ノ´`\ @,、 ヾ0ノ  @ `、      こんな―― 。
   「´、    ヽ ≦≧ニニ≦≧| \   こんなに大きいのか。
∠´,ノーヾ、ソゝ∨匸コ ,−,[ ̄].| ,、 `フ   腕が太い。
   ゞ彡ヾ, 、_ ,|/´ ̄i i`ヾ-リ'ヽノ`、\ 脚も太い。  
   ゝ/,、ソノ/`ヾ、lヾ/ ̄ヽ´/ヾ/l、⌒ ̄  胴も、
   /ヾ、,_/ヾ/ /⌒ヽヽ_/, `、 「ヽ \   首も、
  /,、_/`´| | /匸_〉 /  \ゝ! |`ヾ゜ ヽ  ミサイルも、
  |   ,/ ∨⌒i/、/\  ヾ〈 ヽ   7i  モノアイも、
  .|0 0ソヾ、/`+' 、 ゝ'\_\ ゝクヾ0|  フォノンメーザーすらも太い。
  ゝo/ヾe')=  ̄ヽ /  ヽ_ヽ" ヾソ、 |ソ  「教えてやるよ」
   `´  ヾ/!-/^|」 ヽ、 ヾソ \   `´   「教える?」
      /` -´"_| <_∧|,ーリ´二フ    「そうだ」
      イ _Π_ .`、    ヽ__\      「なにをですか」
                         「何故、3年間で、水中用MSが8種類しかいないのかをだ」

                         たまらぬグーンであった。

253 :水先案名無い人 :2005/06/23(木) 21:57:07 ID:t10trVMO0
>>252
え―― ―― ―― ―― ―― ――
たまらぬ棒読みであった。

254 :水先案名無い人 :2005/06/23(木) 22:33:43 ID:CmcGv3oj0

です
んです
くんです
にくんです
んにくんです
きんにくんです
まきんにくんです
やまきんにくんです
かやまきんにくんです
なかやまきんにくんです

見事な出オチであった。

255 :水先案名無い人 :2005/06/24(金) 14:32:57 ID:W6E/G2nl0
夢枕獏、小田原にて鮎釣りを楽しむの図


;"; "i "; ;ヾ;"ゞゞ ;"; ;ヾ; ;        ; ;ヾ ; ;::'': ;;ヾ ;;
"ゞ ;;'";:;,rー、'':':':::":.:'..'.:.;:    .:::;:::メ;ヾ; ;メ ; ゞ';'';ヾ';
メ ; ゞ;::;:'|! :;:::;`ヽ. :; : :;';: : :  .. :.:.:..ゞ;':;;'ヾ;;ゞ;;ヾl|;ゞ;;i ;';;
ゞソ; ;ゞ;::|! '::;;::':; し〜^ヽ.    .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ir':''|l|:;':':;';;;'::;
ヾ; ;ヾ;  |!       /!      .:. :. :. :l|i:.;;'|;メ;ゞ|lヾ ;;
;;:':';:'::  |!∧ニユ   |ノ      :. : :: ::|l| ;''ド';:;:ルノッ
:::.:.:'   ∩ ´ー)  <! ゚  ,,,,.,.,;::':;;;,;';'::;r;::':;;":;';';';';';;::;;;';
      ヒ句x[lつ .' 。゜__ -- .. .__..,,厶';;;':;'冫;::;;:';::':;::::':;
;::;:: ベ─./  ,  )べ, −... - .. ... ゙~'''^''゙'''^'゙'''^''^"゙゙゙"゙゙
:;-:;::;;:' (_ノー';:;'\;〉 ─ .... ^ー ...= ^^ √ゝ、 _ ^^ ....
::;;:/;::;:\ニ;::;べ_;_/;>= - ^__^ ^ー  __,,,,/丁ヘ;::;〉,,^,__
;:::;;:':ゞ/;::;;:";:':;: : ;::;;';ん,,^''^" -==-   ^~'''^''゙^"^~
 ー゙゙'〜゙゙^.'^=-==^ '  〜 ,,,,,,..,., ^ ^ ^ー ^

仕事はしない


256 :水先案名無い人 :2005/06/24(金) 15:18:17 ID:bMcJQX6X0
夢枕獏って何て読むの?

257 :水先案名無い人 :2005/06/24(金) 15:35:17 ID:yDIyJII00
ゆめまくらばく

258 :水先案名無い人 :2005/06/24(金) 16:37:30 ID:dkrrNtzx0
たまらぬマジレスであった。

259 :水先案名無い人 :2005/06/24(金) 18:51:24 ID:n1Mt2fOL0



でつ


スヌーピーであった。

260 :水先案名無い人 :2005/06/24(金) 19:03:45 ID:mYJ72xM90

にし
にしこ
にしこり

たまらぬ久我さんであった。

261 :水先案名無い人 :2005/06/24(金) 23:36:07 ID:ofZ6LNIx0
www
wwwwwwwww
うはwwwwwwっうえwwwうえww

VIPPERであった。

262 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 01:36:31 ID:0ZJJisDJ0
たまらぬ停滞であった。

263 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 01:48:07 ID:0KlEU/2x0
く、
く、
く、
く、

くえすちょん。

くえすちょん───


誰か。
教えてくれ。

恋の仕組みを───

264 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 06:56:48 ID:hlzITqW90
パンチ――
いたい。
ニポン――
こわい。

たまらぬアライであった。

265 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 09:15:54 ID:GB9b3fDH0
スレが止まってるぜ。おめえ、よ――

266 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 12:20:42 ID:DsJdBba60
何!?

267 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 13:43:36 ID:09VYkjvC0
ジャン
ジャン
ジャ
ジャン
ジャンクロード――

ヴァン
ヴァン
ヴァ
ヴァン
ヴァ
ヴァ
ヴァンダム――

筋肉フィーバー。
うぉう――


たまらぬ男であった。




268 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 17:53:28 ID:IO7ntSXx0
見たぞ――
と、俺は思った。

見た。
そう思っている。

わずか、ほんのわずかながら、このスレの住民は手の裡を見せた。
このスレの背景、システム、思想、その一部がわずかに見えた。

最後に「たまらぬ男であった」で締めること――
これが最強であると、無言でこのスレは言っている。

269 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 20:02:54 ID:34yM06/o0
好きとか──
嫌いとか──
そんなことを最初に言い出したのは
誰なのであろうか。

270 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 20:33:07 ID:diYam/3l0
駆け抜けて、行く――
我が、

回想――

271 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 21:38:22 ID:BIoYN5A+0
すまない――。
つくづく不器用だと思う。
人はすぐ「自分に素直になれ」などと言うが、よくそんな簡単に言えるものだ。
すまない――という一言でさえ、夢の中でしか言えないのだ。
会いたい――。
会いたい会いたい会いたい――。
お前のせいだ。
現代の科学では、脳の中のシナプス同士を電流が流れているという。
ぶちっ。
そんな音をたてて俺のシナプスは弾け飛んでショートしてしまいそうなのだ。
会いたい――。
会いたい会いたい会いたい――。
今すぐにでも駆け出してお前に会いに行きたいのだ。

月が出ていた。
見事な上弦の月だ。いや、三日月といった方がいいかもしれない。
その蒼ざめた光を浴びて、俺は窓辺で呆然と佇んでいたのだ。
真夜中だ。受話器を握りしめ、俺は身じろぎ一つできずにいた。
10回ボタンを押す。
ただそれだけでお前の声が聞ける。
だができずにいた。
迷惑かもしれない――
うるさい奴と思われたくなかった。

自分でもおかしいくらい純情だった。
お前しかなかった。
もし俺の心の中を見ることができたら、お前は笑うかもしれない。
お前の姿が万華鏡のように俺の心の中に映っているのだ。

272 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 21:39:37 ID:BIoYN5A+0
今俺を見下ろしている月は、きっとお前のことも見つめているだろう。
そうだ、俺達はこの月光に導かれて出会ったのだ。
今までは、出会ってはいたがすれ違っていただけなのだ。
そして今また俺達はこうして出会うことができた。
もし、離れることがあっても、またきっと会うことができる。
何度でも何度でも。

柄にも無く星空なんぞを見上げながら、俺はお前を想っていた。
星座の名前など知らない俺だったが、今夜だけは天文学者よろしく幾つもの星を見つめていた。
どうなるのか――
俺とお前はどうなってゆくのか――。
あの星の瞬きはお前でこの星の瞬きは俺。
そんな子供染みた占いの真似事をしている自分が少し照れくさかった。
しかし――
俺もお前も、この同じ星を見ているのだ。
同じ月を見ているのだ。
この地球というほしの上に、同じ時代に生まれてきたのだ。
奇跡?そう、奇跡かもしれない。
あまりに叙情的すぎて、普段の俺なら一笑に付していたろう。
だがな、信じているぞ。
信じている。
お前をだ。
お前と出会ったこの奇跡をだ。
この甘ったるい奇跡を俺は信じているのだ。

まさにミラクルロマンスだった

273 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 21:49:23 ID:diYam/3l0
>>271-272
実写版――
そう、見紛うほどであった。

274 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 22:32:02 ID:Esrhgi9c0
>>271-272
元ネタを―――
声なき声
元ネタがわからない―――

275 :272ではないが :2005/06/25(土) 22:52:02 ID:8zXwqjIf0
>>274

ゴメンね素直じゃなくて 夢の中なら言える
思考回路はショート寸前 今すぐ会いたいよ
泣きたくなるようなmoonlight 電話もできないmidnight
だって純情どうしよう ハートは万華鏡
月の光に導かれ 何度も巡り会う 
正座の瞬き数え 占う恋の行方
同じ地球(くに)に生まれたの ミラクル ロマンス

も一度二人でweekend 神さま叶えてhappy-end
現在・過去・未来もあなたに首ったけ
出会ったころの懐かしい まなざし忘れない
幾千万の星から あなたを見つけられる
偶然もチャンスに変える 生き方がスキよ

不思議な奇跡クロスして 何度も巡り会う
正座の瞬き数え 占う恋の行方
同じ地球(くに)に生まれたの ミラクル ロマンス
信じているの
ミラクル ロマンス

276 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 23:08:07 ID:2SmeCU7P0
たまらぬ美少女戦士であった。

277 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 23:16:54 ID:Esrhgi9c0
>>275
押して忍ぶと書いて―――
「乙」――
何か違う――
だが感謝の心があふれ出る

278 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 23:35:44 ID:hlzITqW90
>>271-272
もう少し――
もう少し、読点を増やしてもいいのではないのか。
そう思った。
だが、同時に、見事――
見事だ、とも思った。
目の付け所が、である。
なんという――
なんという男か――
たまらぬ獏文体であった。

279 :水先案名無い人 :2005/06/25(土) 23:49:12 ID:BIoYN5A+0
>>278
巻物を手にして男は大きく息を吐いた。
ぬうっ――。
句点(口伝)ではなかったのか?

280 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 00:20:00 ID:2mLpck3LO
獏が一番面白かった頃に被るチョイスだ

281 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 00:28:05 ID:hWRvPLA00
妹がデュアルショックを股間に当てていたのであった。
兄も驚嘆するほかなかった。
ふと、テレビのほうに目をやると、そこには終始無抵抗で殴り続けられる平八の姿だった。
妹と目が合う――
パンツを穿け。
と、兄は思う。
見つからぬか。
と、兄は思う。
脚に引っ掛けたままなのを忘却するほど動揺しているというのか――
見れば床に放置されたままのコントローラー。
なお続く振動で

ヴヴ。

と、鳴き蠢いてる。
笑って誤魔化そうというのか。
駄目だ――
しかし鉄拳3を選択したセンスは評価に値するのであった。
いま――平八がOKされた。
妹の醜態に兄も一発OKであった。

282 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 01:40:47 ID:gpskQAgf0
ごうごうと風鳴りがひどい。
白面と打ち合ったうしおは、そのまま重力に任せて落ちていった。
まともな神経であれば、耳を塞いでいただろう。
しかし、うしおの目には、燃え盛る島しか映らない。
白面の仕業であった。

麻子……!あそこには、麻子がいた!

白面が、にぃっ、と笑った気がした。
見えてはいない。

おまえの――

おまえの父親も、あの島にいたのだよ――

どくり、と額から血が流れる。
意識は失っていない。
闘っているつもりのまま、うしおは海へ落ちていった。

283 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 01:41:54 ID:gpskQAgf0
「うしお!」
須磨子は動けない。今、白面を縛り付ける結界を解くわけにはいかぬ。
「うしお!!」
私の責任だ。
落ちていくうしおを座して見つめながら、須磨子は悔いていた。

私が、あの子の緊張の糸を切ってしまった――
――会うべきではなかったか。

「くくく…悔しかろうなぁ、須磨子よ……」
白面が、言った。
蠢く、と言ったほうが正しいかもしれぬ。
どこまでも暗く、耳障りな音である。
「おまえのつれあいも島もろとも吹き飛び、息子もその程度だァ……だから、諦めて――」
白面が何を言いたいのか、須磨子には分かっていた。
緊張が、肉の中に張り詰める。
「この未練がましい結界を、解きな……」
「気付いていたのですね。私達が、今もお前を結果で包んでいるのを」
「私達が……だと? お前にもう、そんな力などあるものかよ――」
白面の言う通りである。
白面を縛り付けているのは、もはや須磨子ではない。
そこまで見ぬかれていたか。
ならば――
「出て来い新参。須磨子を溶かすぞ!!」
ならば、隠れている必要は――

轟。
岩が、崩れた。
須磨子の座していた岩である。
それが、内部から、崩れた。
正しくは、岩の内部に居た者が、外に出るために岩を突き抜けてきたのだ。
崩れた岩から飛び出したのは、ジエメイと新参――井上真由子であった。

284 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 01:46:55 ID:gpskQAgf0
腕が、白い。
脚も、白い。
胴も、
首も、
唇も、
髪すらも、白い。

それが、井上真由子という女であった。
白面言うところの、新参。
新しいお役目の女である。
「あ、あなた、許さないんだから……」
真由子が、言った。
何かの力が、ぐっと岩山の中に満ちた。
ふいに、岩山の中に、新たに重い山が出現したかのようであった。

「ジエメイと……次ぎのお役目か。くく、気付きもするさ。
おまえのような力がなけりゃ、弱った須磨子が結界を張りながら息子に会うなんて、できねえ話だ……」
白面は、目を閉じる。
目を閉じて、結界が強まるのを肌で感じているのだ。
若いとは、これほど無邪気に力を使えるということなのかと、新しい女の味を覚えているのだ。
先ほどまでの結界とは、まるで別物だ。
だが、どうということはない。
これほど、強い結界さえ、自分にはどうということはない。
たまらぬ心地よさが、白面の者を襲う。
これは、快楽である。
なんと心地よいのか。
「ぬぅ……」
知らず、声が漏れる。
太い唇が、笑みを留めていた。


285 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 01:56:28 ID:gpskQAgf0
「あなた、ひどい……ひどいわ――」
これは、真由子の独白である。
「あなた、ひどいわ、島を焼いて、悪いことをしてない大勢の人を焼いて……」
真由子は泣きそうになった。
顔をくしゃくしゃにして、泣いてしまいたかった。
強い力を持て余している分、感情のタガがはずれかけているのだ。
ああ、うしおくん……
真由子が呟く。
「ほう――」
ざざ、
と、白面の毛が波立つ。
意外であった。
「この娘、記憶が戻ったか――」
せっかく、忘れさせてやっていたものを。
気に入らぬ話である。
誰の仕業かは、分かっている。
人間には、到底できぬ真似事だ。
ジエメイに視線を送る。
一人の頭の中の婢妖なら、私の力でも倒せるのだと、ジエメイの笑みが言う。
だが、まだ――
「須磨子」
「初代様……」
「今までよく絶えました」
まだ、終わりではない。
真由子の記憶が戻った。
ただそれだけのことである。
「いよいよ、これからですよ――二人とも」
「はい」
「はい」
二人で答えた。

286 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 05:16:27 ID:lMvM1QHeO

たた
たたた
たたたた
たたたたた
たたたたたた
たたたたたたた
たたたたたたたたた
たたたたたたたたたた
あたたたたたたたたたたた


北斗百烈拳であった。

287 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 06:54:41 ID:VgptSEg50
「おう」
なんとおれは百円を持っていないのである。

「おう」
なんと客は百円を持っていないのである。

「おう」
なんと先客は百円を持っていないのである。

たまらぬブックオフであった。

288 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 10:30:58 ID:7tKGKxJV0
「どうする?」
「どうしよう?」
「やっちゃう?」
「やっちゃおう――」

プロミネンス・ドレスアップということになった。

289 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 12:41:02 ID:/Zm0m5KT0
ユッキーは、それから2年後に死んだ――
あの大会から4年の歳月が過ぎたのだ。
今では、思い起こす回数も、随分と減ってしまった。
皆とは、卒業してからは、なかなか会えていない。
最後に会ったのは、もう1年も前であったか。
秀高のおやっさん――
打撃を買われ、『日本ハムファイターズ』にドラフト7位で入団した。
竜笠初のプロ野球選手であった。
早くも『番長』などと呼ばれ、来シーズンは開幕スタメンらしい。
たまらぬ男であった。
東山――
札幌で浪人生をやっている。
行きたい大学がある――
そう言っていたのを、俺は覚えている。
伏見――
奴はなんと、卒業後、パパになってしまったのである。
オメデトウ――
がんばれ――
なんという、陳腐な言葉か。
だが俺には、そんな言葉が精一杯であった。
彩音ちゃん――
札幌で学生さんである。
今でもオレと絶賛文通中なのだ。
遠距離恋愛というやつだった。
五通に一通は返事を返してくれるのである――
たまらぬ悪魔であった。


290 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 12:41:28 ID:/Zm0m5KT0
京極――
家業の農場を継いだらしかった。
つまらぬ男だ。
樹ちゃん――
別の高校で、また野球を教えている。
まだ独身であった。
芹澤――
東京の錦糸町という所で、ホストをやっている。
チョンマゲのくせに、生意気であった。
しかし、大都会で、ぜひ一旗揚げてほしい――
俺は、そう思った。
カッキー――
刑務所に服役中である。
ふん。
ウチの高校の卒業生なら、そう珍しいことでもねえ――
瀧川――
トラックを転がしている。
この男もまた、つまらぬ男である。
コンビニ――
あの男は、店長になった。
時々、賞味期限切れの弁当をゆずってくれるのである。
使える――
そう思った。
それと、もう一人。
ムネオ‥‥‥
知らぬ。
奴の事など。

291 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 12:42:00 ID:/Zm0m5KT0
そして俺は今――
色々あって、まだ高校生をやっている。
竜笠には、また野球部ができたのであった。
俺にあこがれるのは、わからなくもない。
しかし、なんと鬱陶しいことか。
糞。
オレは、あれから野球はやっていなかった。
でもよ。
ユッキー。
オレはよ、最近思うのだ。
全身の細胞が、ぶちぶちと音を立てて、叫ぶのだ。
また、熱くなりてえ――
そう思うのだ――

292 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 16:47:30 ID:UCZrqtSR0
その時背骨の底に生じたものは、怒りであった。
いや、怒りであったはずである。
それが、背骨の底から脳天まで奔り抜けてゆきながら、別のものに変貌してゆくのである。
駆け抜けてゆくそのほんの一瞬のうちに、それは別のものに変化していったのである。
それは、むしゃくしゃであった。
いや、それとも、それは生じたその時からむしゃくしゃであったのかもしれない。それが、始め、自分はわからなかっただけなのだ。
だれでもいい。
生――
死――
そんなものなどどちらだっていい。
どんなことになってもいい。
そう思う。
思ってから、すぐに、
“そんなはずはない”
その考えを打ち消す。
自分がどう考えているか、それはわかっている。
――反省。
そう考えている。
「今は反省している」
ぼそりとつぶやいた。
血を吐くようなつぶやきであった。

293 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 19:08:20 ID:GtMjjNKd0
だれか――
ドーピングコンソメスープでおね――
このスレすごすぎw――


294 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 19:09:45 ID:CMikj7Qp0
鰻の蒲焼(゚д゚)ウマー

295 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 19:10:29 ID:CMikj7Qp0
誤爆スマソ。orz

296 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 19:29:04 ID:8EHT/iiA0
?!
なんだ?
今のはなんだったのか?
それは、これまで見たこともない技であった。
自慢ではないが、自分は大概のレスは目にしてきたつもりでいた。
初対面の相手でも、2・3発拳を交わせば、どういう攻め方をする相手かすぐに把握できた。
しかし、この男の先ほどの攻撃は、今までのどの格闘技とも違っていた。
「奇妙なレスを使うんだな。」
かなりの間合いをとりながら、男に声をかけた。
どの距離で男の攻撃が届くのか判らなかったからだ。
にいっ。
男が笑ったような気がした。
聞こえていない筈はない。
「余計な事は喋らないか――。」
どうする。
思い切って踏み込んでいくか。
ひゅう―。
ゆるく腰を落とし、呼吸を整える。
自信はあった。同じ技なら二度食らうことはない。
しかし――
この男、まだ違う技を持っているかもしれない。
男も笑みを浮かべながら、ゆるく腰を落とした。
背中の毛が、ぴりぴりと逆立っていくのが判る。
ぬぅ。
底の知れぬ男であった。

297 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 19:56:49 ID:UCZrqtSR0
>268
――見切った
――これが最強である
本当の職人に、そんな言葉が通用すると思っているのか、こいつは――
そう思う。
この自分のありったけの力をこめたネタを、その顔に叩きこんでやりたかった。
しかし――
そのような縛りに何の意味もない事もよくわかっている。
やるに決まっている――
やらないわけはない――
「たまらぬ〜であった」を?
「たまらぬ〜であった」を。
まだ、やらない。
しかし、やらねば負ける――そういう時になったら、やる。
それは、みなわかっている。
何故、わかるのか
みな、同じ人種だからだ。
だから、わかるのだ。
向こうが先に煽ってきたから。
向こうが先に改変したから。
そんな泣きごとを言うほどみっともないことはない。
使う、使わないは、各人の自由だ。
――憎しみもない。
――金もかかっていない。
これは、そういう闘いではない。
ルールすらないのだ。
ルールがあるとするなら、各人の心の裡にのみ存在するものだ。

たまらぬ――
たまらぬガイドラインであった。

298 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 20:20:45 ID:BCnwKuNX0
「アンキモ!」
「アンキモ!」
「アンキモ!」
そういうことになった。

299 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 20:44:29 ID:UCZrqtSR0
「ネタ出しももうならんか」
「ならぬものはならぬさ」
「どうしても、ならんか」
「もうずいぶんと前に、古本屋に売ってしまってな、文体ももう忘れておるのだ」
「むう──」
「だがまあ、心あたりがないわけでもない」
「なんだ」
「ブックオフさ」
「よくわからないが、そこへゆけばなにかわかるのか」
「いままで、面白いものを読ませてもらっているのでな。できるかどうかはわからんが、ゆかねばなるまいよ」
「ゆくのか」
「うむ」
「いつ?」
「今晩さ」
「おまえはどうする」
「うむ、む」
「ゆくか」
「うむ」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。

300 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 21:53:33 ID:0IFf0tU50
ふと――
俺は気づいた。

獏は意外と「たまらぬ」を使ってないのではないかと。
よくある事――
そう思う。

星一徹はちゃぶ台返しを一回しかしていない。
ケンシロウは北斗百裂拳を一回しかしていない。

要はインパクトなのだ。

夢枕 獏――
たまらぬ小説家である。



301 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 23:11:35 ID:gpskQAgf0
ブックオフで、もし夢枕獏に会ったら伝えなさい。
このガイドラインが、話をしたがっているとな……。


302 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 23:40:07 ID:UCZrqtSR0
「面白い事を、教えてやるよ」
男が話しかけてきた。
下卑た笑いだった。
「ここにはな、その本は置いてないんだ」
「それはどういう意味だ」
「言った通りの意味だよ」
何を言うのか――
何を言っているのか――
男は、今言ったことなど忘れたかのように、背を向けている。
もう、用は済んだ――
そう言いたげな風情であった。
後ろから襲われたことなど、ないのだろう。
ゆるみきった背中だった。
ごりごりと、音をたてて、肉の中に力がふくれあがってくる。
もう、たまらなかった。
「かああっ!」
気がついたには、北斗の拳にむかって、手をのばしていた。

303 :水先案名無い人 :2005/06/26(日) 23:53:14 ID:SpA6yxnk0
花村、
蔓月――
よぎった。
頭をよぎった。
似ていると、思った。

304 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 00:23:33 ID:O53hbtpd0
がたがた。
がたがた。
震度1であった。
紙コップに入ったそれが、こぼれる、寸前――
奇妙な、その男であった。
震えていたのは、コップだけではない。
身体も。
心も。
おそらくは、ここへきて一月も経っていないのだ。
「あんた」
女が言う。
「これ、入れ過ぎよ――」
男は乱れた。
騒ぐな。
騒ぐな。
メス豚が。
声を上げそうになった。
が、顔が、取り繕う。
どうしようもないほど、取り繕う。
顔にも勝手心があるようだ。
また、混乱した。
どうしていいか分からず、口が、容赦なくセリフをひりだす。
「フヒヒヒヒ」
と、
「すいません」
まるで変態であった。
男は、変態であったのだ。
俺が変態なら、お前らはなんだ――
あついものが男にこみあげる。
その後、ロボットのような歩き方をして男は何処へともなく、
消えた。

305 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 00:27:38 ID:lQvWtWVG0
祖父は畏怖の対象であった。
無口な男であった。
その祖父が与えたもの――
甘い。
甘いが、しかしそれだけではない。
クリーミーであった。
蕩けるような愉悦があった。
特別な存在とは、このようなものなのか――
ヴェルタースオリジナル――
四歳の時であった。

今は孫に、同じ事をしている。
業と言う他ない、家族であった。

306 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 01:44:58 ID:kwf0Rcpp0
サムラァイ。
サムラァイ。
ブシドー。

プレジデントマンは、そう思っている。

307 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 09:01:18 ID:4fluXWpT0
「わたしたちは」
「わたしたちは」
「たまごをまもっています」
「たまごをまもっています」
そういうことになった。

308 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 15:25:41 ID:CoKGVN2+0
ババン
ババン
バン
バン

五人の色男であった。

309 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 16:11:35 ID:OIyRhfG80
「おっぱい―――」
耳を疑った。
「おっぱい―――」
目を疑った。
「おっぱい―――」
振り上げる。
「おっぱい―――」
振り下ろす。
振り上げる。
振り下ろす。
なんという男なのか。
このような言葉を、
このように口にする。
臆面も無く―――
羞恥も無ければ―――
気負いも無い。

その時奴の顔に張り付いていたのは
にぃ、とした満足げな――不敵な笑みだけであった。

たまらぬジョルジュであった。


310 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 18:05:52 ID:WnOWK4aa0
>>294-296
  にぃ。
( `ー´)   

311 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 21:18:47 ID:dXVifbHb0
>>293
ゴシカァン!

312 :水先案名無い人 :2005/06/27(月) 23:39:57 ID:lbFH9Pd+0
          .           __     〃          
                    :     (  \     , -、          
         ,       ,.〜´ c\ \ /   \ ・  ’     
          ___ ... --c' ミ.     ;\ \ /\  \       
        , ‐  ̄_ .-‐ '  ̄C   ;  __/  \ \   \. ヽ.   すぐに飛び掛る。
    /, '  .ィ i     ヽ、 _.. ヘ. \.ィ /ヽ. ヽ.  ノ_,ヘ. | ,  拳。
   / ィ/  ,ヘ.j |      ,イ :゙_____〉 ∨‥ ヽ. ! {⊃nrj    拳。
   // / /_,ゝ \_/ つ ,'|.  ̄       〈  ,; l l〃;i;〃i} ' ,   肘。
  /  i /=  /´ /  j {         ヽ.・ , │l i! i!・ ;    手。
  ,'   ! 「 ̄\_   j    / }       ヾ_.ゝ‐、| l : i! ;. ・  掌。
     !|   l   |   / /_ _     ゝ[r‐''  l ト、;il!″ ¨      指。
  i __ヽ   l  {.  /  /´_;__二ニ、fニ=t_____!j  \ __   i   指。
  /    \ i〈|   人〈  ノ ̄ ̄ ̄; ̄ 、 \   ,.ヘ/ ̄  ヽ l  拳。
. |    ヽ. \`ー'  j∨  ;   i   !  \/ r      i ,   すばらしい攻撃であった。
. |     ゝ  \ ノ / ;  i    i   j_/  /      /,' ,' 
ヾ|   ,-‐、 |    \/ i  _⊥ -r‐  ̄ /   /       / ; ぅハ ょぅι゛ょイイ
ノ ,、 |fヘ. V/ ̄ ヽ `'< ̄ \__.i....__ /   /     / レ'    
`ゝ} ',┘i ゝ        ヽ. `^r‐"   , "    /         / \ / そういうことになった
レ∧ ',_           `、 ゞ   〈   ∠ ___     /⌒ヽ`.   
///∧ ', \          i     ゙   /    ヽ   /  }  〉   

313 :水先案名無い人 :2005/06/28(火) 01:00:08 ID:ftbxVKca0
なんという。
なんという。
まったく、なんという判決。
なんという判決なのか。
涙も出ない判決。
情けない判決。
まず始めに、笑いがあった。
涙はでなかった。
むしろ先に笑いが来たのである。
そして、その後に、あきれがある。
あきれはててここまでひどいとは思わなかった。
憲法判断一つすらしない。
世界に伝えたい。
日本には来るな。
日本には来るな。
日本には来るな。
日本で働かないほうがいい。
それはロボットになるということだ。
それは人間として扱われないということだ。
涙も出ない。
笑いが先に来る哀れな国だ。

たまらぬ公務員であった。


314 :水先案名無い人 :2005/06/28(火) 01:52:32 ID:FXeT+U7r0
>>313
ナツカシス――

315 :水先案名無い人 :2005/06/28(火) 13:20:34 ID:mK7ZSnQU0
切る。
ぶった切る。
引きちぎる。
あらゆる陵辱が肉を打った。
まるで原始人じゃないか。
男がにぃと笑った。
娘がにぃと笑った。
息子がにぃと笑った。
この息子―――普段は男と目を合わせないらしい。
しかし、笑った。
あまつさえ快哉をあげた。
「ダディクール」
郷ひろみかと思った。
畜生とも思った。
そして―――死ねと思った。

316 :水先案名無い人 :2005/06/28(火) 22:38:50 ID:FXeT+U7r0
いま「牙の紋章」読んでるけどめっちゃ面白いな。
俺森博嗣好きなんだけど、正反対でどうかな〜って思ってたのね。
でも一時間で3分の1読めるぐらい読みやすいし、内容がまた、濃い。
これからも読んでいきたいと思います。

317 :水先案名無い人 :2005/06/28(火) 22:40:19 ID:r3mkBB2z0
>316
「ぬう、これは――」

たまらぬチラシの裏であった

318 :水先案名無い人 :2005/06/28(火) 23:51:07 ID:ftbxVKca0
感。
感。
俺。
俺。

たまらぬ文章であった。

319 :水先案名無い人 :2005/06/29(水) 00:02:47 ID:6qgxwjQ/0
なんという?
なんという?
まったく、なんというボランティア軍。
なんというボランティア軍かもだ。
プッシー知らずの翻訳。
「技さ」
「技かもだ」
――――?
観客は、歯を噛みながら、スクリーンを見つめていた
これは、日本語なのか。
この翻訳は、技術の妙なのか。
臆面も無く――
羞恥も無く―――
「これは技術かもだぜ」
ここまで来ると、逆にそんな気になる。
私に翻訳の仕方を教えてくれないか―――
「それはコトだ、やるっきゃない」
そういうコトになった

320 :水先案名無い人 :2005/06/29(水) 01:14:06 ID:RXj74dCc0
たまらぬなっちであった。

321 :水先案名無い人 :2005/06/29(水) 17:42:06 ID:zns2BXSN0
小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。
なぜそんなことをした?
問う声がある。

理由?
ふふん
別段深い理由もない。

「いくら威張(いば)っても、そこから飛び降りる事は出来まい。」
同級生の言葉であった。

矜持。誇り。意地。プライド。見栄。
そのどれかであるかもしれなが、どれでもないかもしれない。
言葉では説明できない。
説明出来ないから飛び降りる。

けぇぇぇ
怪鳥の声を上げ踏みきった。

美しい放物線であった。
地表に向かいどこまでも落ちていく、生涯に一度出来るか出来ないかの飛翔であった。

322 :水先案名無い人 :2005/06/29(水) 19:36:40 ID:JcDm+FTyO
猫に続き、坊っちゃんか――
獏と嗽石は案外似ている処があるのかもしれぬ――
などと思った。
一瞬だけ。


323 :生粋のロッテファン :2005/06/29(水) 22:32:03 ID:VfISDyXH0
昨日も負けた。

そして、更に負けた
今日のことである。

これで2ゲーム差がついいたことになる。
完全な首位陥落であった。
負数を数える。
並んでいるじゃないか―――

ロッテは球団史上最高のレベルで勝ち進んできた。
それがソフトバンクには全く通用しない。
疑問の余地のない完全なる敗北であった。

たまらぬ打線であった。
底の見えぬチームであった。

そして
更に馬原。
これがあの馬原か−

9回のマウンドには全く別の生き物となった馬原が立っていた。

324 :水先案名無い人 :2005/06/29(水) 23:20:31 ID:1knoT9m40
ロッテ――
ふん
コリアンマネーがよ
なにか出来ると思ってるのか
ふふん



325 :水先案名無い人 :2005/06/29(水) 23:54:08 ID:pTt1tQpe0
腕がスペる。
脚がスペる。
腰がスペる。
首がスペる。
たまらぬスペランカーであった。

326 :水先案名無い人 :2005/06/30(木) 11:12:25 ID:2KUPJ4cn0
 身の程知らずの若造が鼻を鳴らす。
「フン。化石だな」
 若造。
 ラッキーで勝っただけの――
 
 たまらぬ創価大中退者であった。

327 :水先案名無い人 :2005/06/30(木) 12:13:55 ID:J0ngt2jY0
ダッシュ
ダッシュ
ダン
ダン

ダン

ダッシュ
ダッシュ
ダンダンダダン

更に
ダッシュ
ダッシュ
ダン
ダン
ダダン

クランブル ダッシュし放題だった。


俺は涙を流さない―――

ふふん
理由
ロボットだからか
マシンだからか
確かにそうかもしれない。

328 :水先案名無い人 :2005/06/30(木) 12:14:09 ID:J0ngt2jY0
しかしだ。
それでもなお、分かることがある。

「情」

そう言って差し支えないものはある。

お前さんと一緒にやるというのも悪くは無い。

ありったけの力を―――
そう次の一撃なんて考えちゃいない。
サンダーブレーク

悪い奴らをぶちのめす
遠慮無しにだ―――
グレートタイフーン 

嵐を呼ぶぜ

俺はグレート グレートマジンガー

たまらぬ巨大ロボットであった。

329 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 01:06:40 ID:Q1CuQUy60
人類最強―――
そもそも最強などあるのか―――
そう問う声がある。

しかしだ
人類最強という言葉に引かれる自分がいる。
好きで選んだ道だ。
後は野たれ死ぬか。ラーメン屋の親父にでもなるか?

人類最強になるためにはどうすればよいのか―――
頭で思う
拳で思う
肘で思う
膝で思う
爪先で思う
人類最強なのだからどんなこともできる
結局結論はそこに行き着く。

そうだ。
手始めに全裸で姉の部屋に―――
ぞろりと腹のそこで獣が蠢く。

330 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 01:07:16 ID:Q1CuQUy60
「アンゲロ」
「アンゲロ」
聞き取れるかどうかの呟きであった。
―――声でない声であった。

タンスをこじ開けた。
そしてブラジャーを腰に巻きパンティーを頭にかぶる

どのような殺気も姉からは感じられなかった。
いまさらに気にしてどうする?
最強に憧れたときに選んだ道ではないのか―――

さらに姉のベッドに潜りこむ。
「幸せだから!幸せだから!」
口から熱い呼気が溢れる。

姉は無言であった。
そして部屋から立ち去った。

だが
しかし
まだ最強には不十分なのではないか―――?
それが、分かる。

331 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 01:07:59 ID:Q1CuQUy60
次だ
次は妹の部屋
「ムッシュ」
「ムッシュ」
怪鳥の叫びをあげ、飛び込んだ。
速度、タイミングどれをとっても生涯最高の飛込みであった。

妹は着がえをしていた。
かまうものか。
糞。

体内から湧き出る凄まじい内圧は動いていなければ爆発しそうであった。

半裸で逆立ちをした。
「俺に充電しろ!!俺に充電しろ!!」

妹は泣いた。
号泣であった。
そしてそのまま立ち去った。

332 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 01:08:43 ID:Q1CuQUy60
確実に人類最強に近づいている。
ふふん。

開脚後転―――
トイレに飛び込み便座を外し首に掛ける
一切の無駄のない、流れるような動作であった。

ゾンビの真似―――
最強だからな。
なんだってやってやる。

母の部屋に突撃した。
右にも左も避けられない。
部屋の真ん中を狙った突撃であった。

タンスを開けた。
一枚の写真―――

死んだ親父が俺を抱いている写真であった。

気がつくと涙が溢れていた。

油蝉の鳴く、狂おしい夏であった。

333 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 01:22:27 ID:A2j9Qx6w0
>>329-332
さて、野には笑えるレスがあるものだわい

334 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 01:31:46 ID:pRIu/uko0
たまらぬ最強であった

335 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 01:39:00 ID:A2j9Qx6w0
我侭では、ない。
裁判を前提とした――抗議の音である。
泣き声?
悲鳴?
否。
絶対に許すことはできない。
戦う。

布。
団。
打。
歌。
引。
越。
打。
歌。
引。
越。
打。
歌。
引。
越。
引。
越。
打。
打。
歌。
歌。

336 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 09:24:39 ID:GSnLX8WP0
一瞬の隙であった。

毛の先ほどの、あるかなしかの一瞬の隙―――

ガッ

その顎は確実に獲物を捕らえていた。
よく太った一尾の魚であった。


獲物を捕らえた瞬間。
既に逃走の体勢に入っていた。

見事な。
ここまでの動きが可能なのか―――

逃がすか!


337 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 09:24:57 ID:GSnLX8WP0
魂が爆ぜた。
主婦としての―――
矜持。意地。見栄。
その全てかもしれないし、そのどれでもないかもしれない。

分からない。
分からないから駆け出した。

裸足である。

周りの視線が集まる。
嘲笑。冷笑―――

糞。

その魚は、既に獣のアギトの中だ。
もはや夕食の主役は務まらないであろう。

それが分かる。
分かるが、理屈ではない。

その日の空はどこまでも青く広がっていた。


338 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 13:14:53 ID:hcm0Vpuj0
「?」

その気配に気が付いたのは夜も大分過ぎてからのことであった。

気配---
そう呼ぶには僅かすぎる違和感を男は感じていた。
気のせいだろうか?
が、気づいてしまえばもう動くことはできない。

と----
音がした。
カーテンの裏からだ。
カーテンの裏側にある窓に何かが触れるような音。

かさ、
かさ、

音はすぐやんだ。
次に聞こえてきたのは、あるかなしかの何ものかが移動する音であった。
男は意を決してカーテンをめくることにした。
多少、腕に覚えもあり、何より相手はまだこちらに気が付いていない。
そのことが少なからず男を大胆にさせていた。
男がカーテンに手を掛けた。

339 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 13:16:13 ID:hcm0Vpuj0
その瞬間----

「!?」
一気に間合いを詰められていた。

「ちぃ」
男は強引に身体を捻った。
攻撃をかわし体勢を整えようとした刹那----

宙を飛びまっすぐ顔面に向かって来るものがあった。
かわすことのできる距離ではなかった。
かといって、踏み込んで受けることのできる時間もない。

両腕のガードを上げ受けることしかできない。
男の背中を恐怖が走り抜けた。

たまらぬ茶バネであった。

340 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 17:08:46 ID:qnB/9+o+0
>>336 
好きだ。
2番もかいてくれ。

341 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 17:13:04 ID:EGt6tTmv0
ル。
ルルル。
ルルルルル。


良い天気である。

342 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 18:11:53 ID:GSnLX8WP0
街を歩いていた。

目的―――
ふふん
目的が無いわけじゃない。
あるかなしかの、笑みを浮かべ主婦は歩いていた。

買い物。

目的は買い物であった。

しかしである。
何か。
何かが心にささくれを生んでいた。

戸締り―――
ガス栓―――
電気―――
予感―――
確認―――

343 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 18:12:33 ID:GSnLX8WP0
バックを確認した。
ポケットを確認した。

ぐあかかかかかぁぁ―――
内から湧き上がる凶暴な力に発狂しそうであった。
いっそ狂ってしまえばいいと思った。

財布が無かった。
つまり金がないということだ。

そんな主婦が犬と目があった。
薄汚い野良犬であった。
犬までも嘲笑していた。

ちくしょう
ちくしょう
ちくしょう
ちくしょう

空だけはどこまでも青かった。

344 :水先案名無い人 :2005/07/01(金) 20:10:59 ID:JbjFPEeg0
      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >      あなや!!        <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`

345 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 01:15:17 ID:/GNtHd1E0
>>343
磯野伝

346 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 01:54:01 ID:31UC4nVp0
ここの書き込みの登場人物
全部が板垣絵のキャラになるんだが…まじ面白い

347 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 02:29:49 ID:ULTh/B9E0
http://www.geocities.jp/mfywk159/pon005.mp3

市原悦子がラジオ出とる!!

「典型的なやつですよね 綾波レイとか」
「何かわいいの?」
「かわいいですよ」
「ピチピチ?」
「ピチピチですよ、まだ14歳とか・・・」
「ヌルヌル?」
「ヌルヌルかどうか知りませんけど・・・」
「フサフサ?」
「・・・チョビチョビくらいじゃないですか」
「チャクリキ?」
「チャクリキ・・・!?なにチャクリキって」
「ドージョーチャクリキ?」
「いやそんなこと言っても多分分からないとおもいますよ、
ノブ・ハヤシの道場ですけども」

市原悦子会話の脈絡なく「チャクリキ?」とかいっとる!!
発作か〜!!
爆笑じゃ〜!!

348 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 02:46:45 ID:n9p7Yq720 BE:1469524-##
な―――
お―――
ガ―――

349 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 03:28:43 ID:4AWqMRAH0
2ch「ぬるぽ」 >15
漫画「あずまんが大王」 >16-18
コピペ「ナポリタン」 >20-21
小説「我輩は猫である」 >23-24
コピペ「」>26
コピペ「吉野家」 >27-29
コピペ「イオナズン」 >33,88-90
コピペ「オンラインカジノ」 >38
漫画「ドラえもん」 >42-44
アニメ「鋼鉄ジーグ」 >47-48 >233-235
AA「チャーハン作るよ」 >57-58
音楽「結んで開いて」 >64-66
漫画「名探偵コナン」 >67-69
時事「MIYOKO」 >78-83
コピペ「男もちゃんと歌ってください」 >84-86
漫画「グラップラー刃牙」 >94-95
AA「小田原にて」 >97
コピペ「宇宙ヤバイ」 >101-103
漫画「パタリロ」 >105
アニメ「ガンダム」 >110-112
萌え「ツンデレ」 >120-122
コピペ「ぽこたん、インしたお」 >124
小説「走れメロス」 >125
コピペ「俺は限界」 >127-128
漫画「忍たま乱太郎」 >130-133
コピペ「節穴さん」 >139
CM「カエラはメールし放題」 >141
AA「夢枕獏の予感」 >145
2ch「VIPクオリティ」 >156
コピペ「ダディクール」 >157-159 >315
漫画「マリア様が見ている」 >162-164

350 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 03:29:34 ID:4AWqMRAH0
コピペ「能登ちゃんは処女?」 >172
漫画「グラップラー刃牙」 >174-179
時事「小泉」 >188
音楽「グレイトフルデイズ」 >192
漫画「くそみそテクニック」 >194-195,196,200,246-247
漫画「まほろマティック」 >199,205
game「ロマンシング・サガ」 >202
夢枕獏「あとがき」 >208-209
game「スーパーマリオ」 >213-214
漫画「ドラえもん」 >221-222
漫画「テニスの王子様」 >224
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」 >225
漫画「ラビやん」 >229
漫画「うる星やつら」 >230
コピペ「ほっちゃん」 >242-243
game「ときめきメモリアル」 >269-270
アニメ「セーラームーン」 >271-272
コピペ「妹が股間に妹がデュアルショックを股間に」 >281
漫画「うしおととら」 >282-285
>289-291
コピペ「今は反省している」 >292
>304
CM「ヴェルダースオリジナル」 >305
AA「ジョルジュ長岡」 >309
>313
>319
小説「坊っちゃん」 >321
アニメ「グレートマジンガー」>327-328
コピペ「人類最強」 >329-332
アニメ「サザエさん」 >336-337,342-343

351 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 03:57:04 ID:vy81F7dK0
乙であった。

352 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 04:13:50 ID:31UC4nVp0
http://yuni_ford.at.infoseek.co.jp/tukimiya/tukimiya.html
S県月宮…
たまらぬ改変素材である―――
しかし
だがしかし
俺にこれが改変できるのだろうか?

他力本願

自分じゃ台無しにしてしまう―――
たまらぬクレクレ厨であった

353 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 05:14:40 ID:+YMX5DFT0
「お兄ちゃん――」
そう聞こえた。
次の瞬間には目で見た。
電波。
警棒。
襲撃。
アコさんが倒れていた。

「そいつは魔女でしょ?今そいつ殺すから」
考える暇はなかった。
アコさんを守らねばならぬ。

警棒。
警棒。
警棒。
手にもったバッグで防ぐ。
中には、昼間仕上げたレポートがあった。
汚してはならぬレポートが。
う、お、お――
俺は心の中で吼えた。

354 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 05:15:06 ID:+YMX5DFT0
同時に、電波が吼えた。
「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」
なんという――
なんという狂気か。
単なる女に、これほどの狂気が宿ると言うのか。
たまらぬ電波であった。

瞬間、アコさんが立ち上がった。
立ち上がり、右の腕を広げた。
広げた腕を、電波の首に打ち込んだ。
見事なラリアットであった。

――電波が倒れ、どちらからともなく切り出した。
「通報するかい」
「通報しよう」
そういうことになった。

355 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 08:32:31 ID:M21Mmfme0
「そう言い切ったのですか」
「ふむ、そう言い切ったのだ」

日が西から昇り、東へ沈む―――

「それでいいのだ」
「よろしいのですか」
「それでいいのだ」

その言葉には、どのような気負いもなかった。
天地の理に挑む言葉である。
それをぞろりと吐く。
たまらぬ男であった。

ボン
ボン
バカッ
バカッ
ボン
バカッ
ボン
ボン

まさしく天賦の才を持つ一族であった。

356 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 09:28:54 ID:M21Mmfme0
「愛と勇気だけでいいんだよ。俺にはさ」
ころんとした丸い手を上げ、言った。

顔が丸い
鼻が丸い
目が丸い
手が丸い
足までもが丸かった。

全てが丸い男であった。

「ところで、おめぇよ」
男はその丸い顔に笑みを浮かべ尋ねた。

「何のために生まれたんだい」
「何のために生きてるだい」

357 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 09:30:02 ID:M21Mmfme0
「―――」

それを問うのか―――
人の存在の根幹をつく質問であった。
それをいきなりぶつけて来た。
この男は、年端もいかぬ子供にさえそのような質問をぶつけそうであった。

ただならぬ男であった。

「答えられえねぇか―――」
「答えられません」
生き方といっても、色々な捉え方があろう。
胸のうちに答えはあるのかもしれない。
しかし、今の自分にはそれを言葉にすることが出来なかった。

「わかりません」
そう答えるしかなかった。

「悲しいねぇ」
あるかなしかの憐憫が、その目にあった。


358 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 10:55:28 ID:M21Mmfme0
一つ 
一人であった―――

―――秘め初め

それさえ一人である。
たまらぬ―――

右手だけ。
俺には右手しか無かった。
右手があったから、ここまで女なしでこれた。

ちんこを、もんだ。
もんだ。
もんだ。
更に、もんだ。

359 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 11:37:27 ID:31UC4nVp0
>>353‐358
たまらぬ獏達であった

360 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 17:09:07 ID:BlTuxIgu0
なんだろう。
本物の――本物の獏が混ざっているのではないか?
こう思わずにおれない俺の脳内よ。
無理もない。俺はそう自らを慰めた。
だって。
獏が書いているとしか思えないのだもの。
馬鹿にしたくばするがいい。
私は一向に構わんとばかりに俺は胸を張るぞ。
そしてまた、声高に叫ぼう。
この中には獏が混じっているぞッ!!


361 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 17:52:05 ID:M21Mmfme0
ある意味、陽気ではあった。
幾分の狂騒を含んだ笛の音であった。

そう、まさか、全てなのか―――?
全てが踊っていた。
信じられぬ光景であった。
「ぬぅ―――」

鍋であった。
鍋が、その自身の内圧に耐え切れず爆ぜた。

「誰なんだ。お前―――」

爆ぜた鍋の前に、ひっそりと立っている人物がいた。
50歳くらいに見えるが、年齢の見当がつかなかった。
不思議な雰囲気をその周囲に、漂わせている男であった。

「インチキおじさん」
そう、男は名乗った。


362 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 19:12:00 ID:AjjAs8RvO
最近おもしろくないな〜

363 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 20:20:39 ID:Rp0vqo1oO
かすかに、声が聞こえるような気がした。


黙れ

―黙れ

――黙れ

364 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 20:36:44 ID:J2RTyxoO0
>>363
菊池秀行?

365 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 22:13:04 ID:/7cU+URQ0
>>350
>時事「小泉」 >188


小泉じゃなくて菅直人だよ

366 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 22:48:01 ID:7LfjfkkR0
エロゲ「School Days」 >>39
アニメ「天才バカボン」 >>355
アニメ「アンパンマン」 >>356-357
音楽「ちんこ音頭」 >>358
アニメ「ちびまる子ちゃん」 >>361

細かいが
>>94-95は元横綱「曙」 
>>84-86 コピペ「男子もちゃんと歌ってください」
>>229は漫画「ラブやん」

367 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 22:48:35 ID:7LfjfkkR0
訂正
エロゲ「School Days」 >>37


368 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 23:07:12 ID:dfDrI88Z0
「駄目だった様だなあ。北風さんよう。」
太陽が嘲笑っていた。
屈辱であった。
北風として生きてきた十年。これほどの屈辱は無かったといって良い。
狩人を凍えさせた。
騎士を凍えさせた。
老人だって子供だって凍えさせた。
必要と有らば自分の親だって凍えさせてやる―
そういう覚悟で過ごしてきた十年間であった。
しかし―

太陽が嘲笑っていた。
「そうじゃない。旅人の服を脱がせるってのはそういうことじゃねえんだ。え、北風さんよ。」
何を言う。
ならば貴様には出来るのか―
拳が有れば殴りつけてやりたかった。
足が伸びているのなら蹴り飛ばしてやりたかった。
歯が生えていたならば喉笛を食い千切ってやっただろう―
太陽の笑みはそれ程に俺の神経を逆撫でた。
「ようく見てな。外套の脱がし方って奴をな。」


369 :水先案名無い人 :2005/07/02(土) 23:17:05 ID:dfDrI88Z0
熱。
熱。
熱。
「こいつだよう。」
己の体から熱を放つ―
太陽のしたことはそれだけであった。
熱。
シンプルで太い熱。
シンプルゆえに避けられない、避ける方法が無い―
そんな熱であった。
「こいつを浴びて、外套を着ていられる奴なんて居やしないよ。」
旅人は全身から汗を噴出させていた。
顔が上気していた。
意思が、熱に、負けようとしていた。
「よせ。」
俺の意思とは無関係に俺の喉が声を張り上げていた。
「見苦しいぜ。北風さんよ。」
腕。
肩。
首。
がっちりとした旅人の体が、外套からすり抜けてゆく―
「おいらの勝ちだ―」
三分二十一秒―
太陽が北風を下した。



370 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 00:47:27 ID:haG5wG6N0
>>368-369を、見たか。
描写が郡を抜いて上手いというわけではない。
だが、この着眼点。
ぼくが、長いこと求めてやまなかった着眼点である。
これを見たとき、 ぼくは、多分、少年のように目をきらきらさせていたに違いない。
こういう職人たちが、まだまだ世の中にはたくさんいるかと思うと、負けていられないという気分になる。
ぼくは、幸せ者である。

職人たちに、一言だけ言っておこう。
これは、ぼくが自分の小説を漫画化する時に、いつも漫画家さんに出す条件でもある。

「何でも自由に、好きなようにやってください」

それのみが、条件である。
とんでもない馬鹿を、ぼくは待っている。


                     平成17年7月3日         新宿にて   夢枕獏

371 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 07:07:08 ID:wjUu07ie0
>>368-369
やるじゃねぇか。おめえ、よ――

372 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 09:10:03 ID:mpYKDCe10
>>370

しろ
事しろ
仕事しろ


373 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 09:30:16 ID:3xfH943B0
>>350
>漫画「ラビやん」 >229

374 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 09:52:36 ID:1afH+F3U0
にぃっ。
と。男が笑んだ。
>>373

「ラビやん」

ラビやんなどと!?
馬鹿な――
衆目の目に触れる、この掲示板で――
こんなにも、堂々と。

寒気に似たものが、背筋を通り抜けていく。

「教えてやるよ」
「教える?」
「そうだ」
「なにをですか」
「ラブやん、だ」

たまらぬ書き間違いであった。

375 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 11:33:38 ID:wXxQHtZi0
ぬるぽ

376 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 11:57:28 ID:N31gKBYN0
「それが、困ったのだよ」

無重力状態――――
その状況下では、ボールペンはその機能を果たせなったのだ。
NASA研究員である男は、そのことを説明していたのだった。

「それで、無重力ではボールペンは役に立たないと、いつ――――」
男は静かに呟くように訊ねた。

「分かったのは、宇宙飛行士を送り込んでからなのだよ」

恐ろしいほどの、沈黙があった。

「10年――――」
「120億ドル――――」

「――――!?」

沈黙を破ったのは、とつもない歳月と金額を示す言葉であった。

「無重力状態で使えるボールペン開発の歳月と開発費だ」
「NASAの知る、あらゆる技術を駆使した」
「それでも尚、10年であり120億なのだよ――――」

「たまりませんね――――」
「たまらぬなぁ」

金木犀の香りが、闇夜に溶け込んでいた。


377 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 11:58:06 ID:N31gKBYN0
「しかし――――」
NASA研究員は言葉を続ける。
「金や歳月の問題ではなかろうよ」

無重力であろうと――――
水中であろうと――――
氷点下であろうと――――
摂氏300度であうと――――

それは、状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンであった。
このボールペンこそが最強あると。

しかし、一方ロシアにおいては、全く別のシステムによるアプローチがされていた。


それは、「鉛筆」であった――――

378 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 13:15:58 ID:RtcbsCaP0
文がプロジェクトXのナレーターの声で再生されて止まらない昼過ぎ。

379 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 13:47:15 ID:fpXGj+RE0
>>350

漫画「マリア様が見ている」 >162-164

小説「マリア様がみてる」 >162-164

>319

>319 字幕の女王・戸田奈津子

380 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 14:32:28 ID:ivuJZRmx0
狼は憤っていた。
全く―
何なのだ。
何だというのだ。
何だというのだこの家は。
一匹目の子豚の家は頬に貯めた息で吹き飛ばしてやった。
二匹目の子豚の家も胸まで息を吸い込んで粉々にしてやった。
しかしこの家は―

赤い煉瓦が俺の息を弾いている。
塗り固めた漆喰が俺の爪を拒んでいる。
樫で出来た扉までもが俺の牙が食い込む事を許さない。
何だというのだこの家は―
狼は獣の目でその家を睨んだ。
睨みつけた。

おや―
おやおや―
おやおやおやおや―
ご親切な事だ。
狼は思わず笑いをこぼした。
有るじゃないか。
あんな所に入り口があるじゃないか―
よじ登る。煉瓦の壁を。瓦の屋根を。その爪でよじ登る牙をきしらせながらよじ登るあの醜い豚どもをどう料理してやろうか臭一匹目は照り焼きに煙二匹目はゆで豚にこの臭いは三匹目は酢豚に酷く煙いなこうして煙突のふちに爪を掛けてほら入った―


381 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 16:55:36 ID:KUh23YWw0
>350
コピペ「ユッキーはそれから2年後に死んだ」 >289-291
(元ネタは藤沢とおるのマンガ「WILD BASEBALLERS」最終回より)

2ch生活全般板「恥ずかしくて死ぬかと思った体験」より「尿検査」 >304

テレビ「木曜洋画劇場『プレジデントマン』CM」 >306

ゲーム「DQ3(ラーミアの神殿)」 >307

テレビ「8時だヨ!全員集合!」 >308

時事「在日韓国人公務員の判決に対するコメント」 >313

コピペ「アメリカ人のバーベキュー」 >315

RO「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない」 >353-354

童話「北風と太陽」 >368-369

ジョーク「宇宙で使えるボールペン」 >376-377

童話「3匹の子豚」 >380

382 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 17:06:30 ID:a3EzTSQs0
バータ。
グルド。
ジース。
リクーム。

あと一人は忘れたが―

5人揃ってギニュー特戦隊―

そう思った。

383 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 18:22:23 ID:lz+UOjBa0
>>376-377
このスレで言うことじゃない。
そんなことは、わかっている。

だが、言わねばならない。
己の魂がそう叫んでいる。
-----------
宇宙空間で鉛筆を使う場合、削りクズが出る。
炭素粉というゴミが出る。
炭素。
伝導体。
ショート。

もしかしたら、とんでもない間違いを犯しているのは、ロシアではないのか。

NASAが、宇宙で使えるボールペンを開発していた10年間。
宇宙飛行士は何を使っていたか。

日本からサインペンを輸入して使っていた。
-----------
たまらぬスレ違いであった。


384 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 20:57:38 ID:7J+iExju0
ナージャとどれみとプリキュアの製品を売ってみた。
どれみ。
どれみ。
プリキュア。
プリキュア。
どれみ。
プリキュア。
ナージャ。
プリキュア。
みごとな売り上げであった。


385 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 21:51:38 ID:6+Q0CY6Z0
俺は歯噛みした。

ナージャ――
ナージャ――
ナージャ――

俺は吼えた。

386 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 22:48:45 ID:KUh23YWw0
「まあ、こいつを見てくれ」
どさり。
と、目の前に投げ出された箱の中。
「これは――」
「傘だ。子供向けのな」
何の変哲もない、傘である。

それが。
何本も。
何本も。
何本も。
何本も。
何本も。
その箱の中には、収まっている。

「36本ある」
さらり。
と、目の前の男は言った。
並の人間には、扱えぬ量である。
「業者か」
「そうだ――で、これがいくらになったか、よ」
男が問う。
「1本500円として――ざっと2万円弱」

男は、無言でパソコンの画面を示した。
ttp://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r12146860

「――ああ」
思わず、声が漏れた。
たまらぬ値段であった。

387 :水先案名無い人 :2005/07/03(日) 23:19:13 ID:FW4jgjTE0
Yahoo! JAPAN ID ?
なんだ?
なんだそれは?
ここまで来て――

まあいい。
不思議と腹は立たなかった。

それもネットという物の在り方の一つであろうよ。

冗談とも本気ともつかない師匠の言葉が、
今の自分には心地よかった。

>>386も人が悪い。

夜気にまぎれて、気の早い祭囃子が聴こえていた。

388 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 00:57:34 ID:vM5+K5uz0
>>376
女郎花、沈丁花、野菊、楡、樫、羊歯――。
少し街を離れれば様々な植物群に出会うことができる。
別に木や花に詳しいわけではない。
けれども、どれも皆、獏好みなものであることは判る。
自分も山の中に住んでいるせいか、この辺りの描写にはつい引き込まれてしまう。
しかし、こいつは違うぜ。
こいつは――。
こいつは伝家の宝刀だ。
これを使ってはいけない。
理性ではない。
知識ではない。
本能がそう告げている。
夜気にまぎれたこれはヤバイと――。




金木犀キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
しかも唐突ー!

389 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 16:57:04 ID:0BXNGloBO
夢枕獏と菊池秀行の違いがわからない

390 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 17:05:14 ID:gNpH437T0
>>389
菊地はなんでも新宿にからめる
獏は小田原

391 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 17:51:29 ID:vM5+K5uz0
>>389
>>171
菊池は特徴判るほどは読んでない

392 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 18:02:33 ID:OkEe+r9E0
そうだな
何でも新宿に絡める訳じゃ無いしな

菊池は…そうだな
華麗で圧倒的なキャラが多い感じがするな。 何となく

393 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 18:09:30 ID:XVIfp0JxO
菊池は地の文でも陶酔している

394 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 18:11:21 ID:evyNFZX00
ナレーションで「意外ッ!それは髪の毛!!」とか言っちゃうのは荒木

395 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 18:13:17 ID:kDaItBGX0
個々人の欲望や野生、肉とも呼べるもの描写が上手いのが、獏。
都市に潜む魔性など、集団の本質やその中の欲望を書くのが上手いのが、菊池。
本質に迫ろうとして、人間を超越している人間が登場するという点では、どちらも同じ。

396 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 18:22:53 ID:ayOWOrHp0
ところでよ――
お前らの一押しの作品はどれなんだい?

俺は、夢枕獏に無知であった。
陰陽師は映画でしか見たことがなかった。
2だけであった。

まともに読んだのは餓狼伝ぐらいである。

たまらぬ作品が読みたいのだ。

397 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 18:30:52 ID:I64cO1AE0
>>396
キマイラ

一行レスであった。

398 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 18:59:33 ID:vM5+K5uz0
>>396
そりゃぁよ。
おめぇが何を求めているかによるなぁ。
技。
コンプレックス。
妖。
ほのぼの。
漢。
山。
哲学的思惟。
葛藤。
他にもあったかいな?>>ALLよ。
まあよいか――。

それからな、
エロなら求めても無駄だぜ。
奴はシャイだからな。
ワシみたいにもっと勉強すりゃぁよいものを――。
ま、それがあの漢の良い所なのだがな。
憎めねぇ奴よ。

399 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 19:06:49 ID:Kvwde1NSO
黄金宮 続
  まだ
待って  十年

「くあああっ」


400 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 19:41:12 ID:DQXbmgOw0
おめえ、よ。
悪いが、おめえ、馬鹿じゃねえのか?

────いや、悪かった。俺が言いすぎた。

だけど、よ。
未来の、ロボットだぜ。

いくらなんでも、そんな間抜けな設計のわけ、ねえだろうが。


そこらへんは、ちゃんと計算されてるんじゃねえのか?
ほら、見てみなよ。
たまらねえ角度じゃねえかよ。


401 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 21:22:01 ID:CV3TfxFR0
>>396
サイコダイバーシリーズ

もう三十年くらいやっているが、この本は絶対面白い。

402 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 22:55:27 ID:vM5+K5uz0
「まあ取り敢えず奴の話を聞けよ。」
その言葉を受けて、男は軽く笑みを浮かべながら口を開いた。

「幸せに暮らす為の智恵というものがある。
その智恵を深く、深く、深く自分の中に積んでゆくのだ。
物も、感覚も、想いも、意志も、気持ちも、
全てが不確かなものだと、そのように受け止める。
そうすれば、普段辛いと思ってることも、きれいさっぱり流れてしまう。
それをやってのけるのだよ。
どうだ、解るか?
人はな、様々な情報を受け留めて生きているのだよ。
対象があり最終的にそれを受け止める自分の意識がある。
けどな、サーリーの子。
対象となるもの、言うて見れば物質的なものも概念的なものも、
実際の所そんなに確実ではないのだ。
感じることも―
それにより想いが浮かんでも―
意志が生じても―
ハッキリ自覚できたとしても―
それら全て、一時もとどまることなく常に変化し続け、確たる姿を持つことはない。
また、変化し続ける物こそが、対象であり、感じたものであり、想いであり、意志であり、認識なのだ。」

 何を――
 何を言い出すのか。
 この男は何を言っているのか。

403 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 22:55:49 ID:vM5+K5uz0
「そのような顔をするな。」
男は見透かしたように、考える隙を与えることなく次から次へと言葉を重ね始めた。
「こうしたもの――全ての存在と言ってもいい――はな、
皆不安定で、頼りなく、移ろうものなのだ。
もしそのように世界を見るならば、
およそ確かな実体などないのだと見るならば、
生じるということもなければ滅するということもない。
穢れることもなければ浄くなることもない。
増大もしなければ減少もせぬのだ。

ここだ。ここからが肝要だぞ。

その故に、この移ろい易い性質の故に、
対象も、感じたものも、思い描いたものも、意思というようなものも、わしらの認識も、
極論すれば、無い――と言ってよいであろう。
そうであろう?人の心のなんと目まぐるしく転げ回ることか・・・。
続けるぞ。
もっと言ってしまえば、眼も、耳も、鼻も、口も舌も、この身体も、
そして、ワシやおぬしのこうした想いも、心もまた無いも同然なのだ。
であるならば、色や姿形も、音も、香りも、味も、この身体で触れ得る物も、様々な概念というものも、
また同じように無いものとしてみることができるであろう。

404 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 22:56:14 ID:vM5+K5uz0
なぁ、サーリーの子よ。
お前さん、賢すぎんだよ。どっちかっつーとあまり利口ではあるまい。
怒るなよ。これでも褒めてるんだぜ。
けどな、そんな、人としての愚かさもまた無いと見るんだ。
生まれて、老いて、そして死んでゆく――
ワシらの人生もまた、シャボンの泡のようなもんだ。無いも同然よ。
縁起の理法も、四つの真理も、固執しちまったらおしめぇだ。
そんなもんありゃしねぇ。
世間じゃ、悟り悟りと大騒ぎするが、そんな大層なものはねぇんだよ。
況や悟りを「得る」なんてことがある筈がねぇ。」

男の口調が変わっていた。
口調が乱暴になっただけではない。
その眼の奥で、何か怖いものがぞろりと動いたような気がした。
この男は何かやりそうだ――そんな予感のようなものが、背筋を走り抜けた。

「けどな――
得たところが無い――その視点を持つが故に
求道者は、智恵の完成――ここまできたら悟りと言ってもいい――に依って立てるんだよ。
何のこだわりもしがらみもねぇ。
何に縛られることも無いからこそ、怖いもん無しだ。
今のお前さんみたいに、あれこれ悩み惑うこともなくなるだろうよ。
これが畢竟、涅槃って奴だろうな。
大昔から仏さんってのは、このとんでもねぇ智恵のお蔭で最高の安心を手にしてきやがったのさ。

405 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 22:56:52 ID:vM5+K5uz0
さて――
変に小賢しいおめぇさんには却って難しかったかもしれねぇが、
これだけは憶えときな。
この智恵の完成はな、
――咒よ。
――真言(マントラ)よ。
それもとびきり上等のな。
最上にして、比べるもののない、人類最強のマントラよ。
嘘じゃねーぜ。
今から唱えるからついてこいよ。

 咒?
 真言?
 マントラ?
 この21世紀の科学万能の時代に、何を言い出すのか?

身じろぎ一つできずに男を見つめる舎利弗に構わず、男は声を上げた。

「ぎゃてぇ!ぎゃてぇ!はらぎゃてぇ!はらそうぎゃてぇ!ぼおぢぃそわか!」

「一緒に唱えんか!馬鹿者!」



風に乗って届く、むせ返るほどの蓮華の匂いが、
舎利弗の身体をねっとりと包みこんでいた。

たまらぬ観音様であった――。

406 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 23:16:47 ID:vM5+K5uz0
一行余分だったか・・・  orz

407 :水先案名無い人 :2005/07/04(月) 23:45:41 ID:AtB5S81T0
こんなスレがあったとは。

江戸時代の初め、
佐々木小次郎が…
宇宙人に復活させられる
スペクタクル。
江戸を目指す、秀吉の孫で徳川に命を狙われる娘・舞は、
チベットを目指す宇宙人の娘・蘭との二重人格少女だった。
アレキサンダー大王の所持していたという大剣を振るう、主人公万源九郎。
宇宙人の能力と思考を持ち、腹に犬を飼う猟師、鉄鬼。
合戦に負けてなお豊臣を守る真田十勇士、追う土蜘蛛衆、服部半蔵。
柳生十兵衛は何で出てきたのか忘れた。
伴天連の妖術使い天草四郎時貞は、一人南蛮渡来の三種の神器の持つ闇の力を集め、
無敵老人、宮本武蔵がそれを追い、
宇宙人によって蘇った若き小次郎は武蔵を追い、再戦を目指す。
こんな感じの小説でした。続きがどうなったか知りたいです。

408 :水先案名無い人 :2005/07/05(火) 06:56:45 ID:aDsNKyMd0
おえええええええっ!

409 :獏は読んだことない :2005/07/05(火) 16:09:39 ID:xrzfOcs40
>>402
o(>_<)o ――
(^^;) ――

何を。
何を書いているのか。
ここは2ch。
茫漠たる沙漠のような、殺伐とした世界だ。

そんな顔文字など書こうものなら、
いったいどんな叩かれ方になるというのか――
俺は、背筋を今まさにぞろりと立ち上ってゆく
怖れを止めることができない。

>>402には、その覚悟ができているというのか――

410 :水先案名無い人 :2005/07/05(火) 20:10:51 ID:P0zuNGue0
レイザーラモン住谷を変化させてみたいが、夢枕獏を知らない俺には不可能だ・・・

411 :水先案名無い人 :2005/07/05(火) 20:11:53 ID:P0zuNGue0
レイザーラモン住谷ネタを作ってみたいのだが、夢枕獏を知らない俺には不可能だ・・・・

412 :水先案名無い人 :2005/07/05(火) 20:12:52 ID:qIVVGT410
>410
獏世界では「フォー!」などという叫びは存在しない。

たった一つ――

「おきゃああああああああああ!」

これだけである。

413 :水先案名無い人 :2005/07/05(火) 20:44:52 ID:S2T/iXib0
「ハードゲイです」
「ハードゲイ!?」
「おきゃああああああああああ!」

414 :水先案名無い人 :2005/07/05(火) 21:32:57 ID:YEb/gkXB0
>>408
ぬえええええええええええええっ!

415 :水先案名無い人 :2005/07/05(火) 21:56:42 ID:+rGdR4HF0
>>407
大帝の剣――
そんなタイトルであった。
五巻が出たのは何年前だったであろうか。

――続きは出るのか!?


416 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 00:34:36 ID:4sCYgVhv0
あのハエ宇宙人が好きだ

ぴぽぱ
「殺、す」
シンプルな答えであった

417 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 02:05:34 ID:fenmFgVO0
>>415
待った。
待った。
さらに待った。
しかし、続きがでる気配はない──

「この物語は、ようやく動き始めたところである」

そのような発言が出ると、途端に話が進まなくなるのであった。

5年!?
10年!?
いつまで待てばよいのか!?

418 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 07:52:35 ID:fTmivvwsO
今変な夢見た

絵は板垣版
丹波がコンセントで感電。気絶した丹波は夢のなかで、若き日の象山の修行風景を目撃。それは、滝壺に沈む流木の上で逆立をするという物であった
意識を取り戻した丹波は真の力を発現し、空を飛んで象山のもとに。睨み会う二人、歪む背景
丹波の額には、ナメック星人のような触覚があった。そして一言「 食 う ぜ 」

スレ違い&意味不明スマソ

419 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 12:50:28 ID:VjD9REk20
>>417
漫画版餓狼伝の「人という動物はね、待つという事を嫌います」という台詞が染みる

420 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 13:17:15 ID:jI66zKBt0
>>417
まだ終わらない。
まだ途上である。
途上であることの、なんという至福。
まだ天竺は遙か彼方である。

ほくはこの物語を永遠に書くことができるのである。
どうだうらやましいだろう。
第一の読者であるぼくが、まだ、この続きを読みたいと思っているのである。
なんという凄いことであろうか。

−−螺旋
−−けして閉じることのない輪
そのようなところであろうか。

たまらぬ作者であった。


421 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 13:17:40 ID:KFLtV36+0
>>419
               r,''ヘ_
             _,,,,_⊂-くノ`ヽ,
         _  〆_゙'ir''⌒"  )
        ξ⊂!  っ》`   く ∠___
        .''\ノ''''‐`` i、 ,ノ  │,-ヽ7=、、 ,,rー'"`-、
          \_゙l、,,,_,/i゙、 ,ノ 〈 ゛  `ヌ⌒ )/=i、 l
                `゙゙'''"`'ミ--/-,_  ´ /"  `''
                       \ .,,、`lニン-゛
                     \__ノ

422 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 14:53:24 ID:r06OlmCj0

             ┏┓┏┳┓
           ┏┛┗┻╋┛               \  i  i /
           ┗┓┏┓┃                ──>>421──
             ┃┃┃┃ ┏┳┳┓          // |   | \
             ┗┛┗┛ ┗╋┛┃        /  / |  |
                        ┗━┛      /   /
                       ̄ 二─ _
                          ̄ 、  - 、
                           -、\   \
          /                  \\   \
         //                  \ヾ ヽ     ヽ
        ///                 \ ヾ、 |       i
     /__(                     |! `i        |
    <_,へ >- 、       ,.-、_         |         |
       \ノ人\    / 、 }! \        |         |
         \へ〃\/ヾ\_ノ、ノ人 ,.-、    |         |
          \|\rj\ヾ /   \_フ ,/   |! リ        |
          rm\ノ _  Y     Lノ      /    |    |
         |ヽ-r< ̄`ヾr' ̄ヽ           / /  /    /
        | └、ノ/ ̄`,-`┐ {         _/ / /  //
       レ⌒\!_  ー -{ ノ }         /  / /
             ̄`ー一 '゙        _//_ /
                       _二─ "



423 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 15:07:45 ID:jbZzoPTe0
たまらぬ待ち軍人であった。

424 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 17:04:58 ID:+KhyaZqQO
溜まらぬ待ち軍人なら>>421でいいんじゃないか?

425 :水先案名無い人 :2005/07/06(水) 18:28:55 ID:TUZTuZjE0
デビュー作:ガイルの死

426 :水先案名無い人 :2005/07/07(木) 03:13:44 ID:CLkOOUcv0
なんだ―――その構えはよ。
男は膝を付いていた。
ダメージが膝に来たとか、そういう意味ではむろん無い。
――座ってるのかよ。
阿呆か、と思った。
次に、男の意図を推し量ろうと脳味噌を回転させてみた。
そして――ふつふつと、怒りが湧いてきた。
――馬鹿にしてやがる。
てめえって奴は、いったい俺を馬鹿にしてやがるんだな。
喧嘩の最中に、その場に膝を付くなんてのはよ。
いいだろう。
とッ掴まえてやろうじゃねえか。
一度掴まえたら、もうおしめぇだ。
てめえの意識が吹っ飛ぶまで、否、吹っ飛んだって離してやるものか。
赤い旋風を舐めた報いを与えてやるよ。

「うぉっ」
巨体が、唸りを上げた。
ぶわり。
二人の間で澱んだ空気が、吹き飛ぶ。
飛んだ。
飛んだ。
飛んだ。
羆か何かとでも見紛うような巨体が、飛んだ。
形相もまた、羆の如く、であった。

427 :水先案名無い人 :2005/07/07(木) 23:58:28 ID:Nib0Ha6x0
元ネタが分からねえ…

428 :水先案名無い人 :2005/07/08(金) 00:37:38 ID:hAKIxxkP0
>>427
しゃがみタメで待ってるガイルに>>421の技で襲い掛かるザンギエフ
と思われ。

429 :水先案名無い人 :2005/07/08(金) 00:55:07 ID:vhsIfid/0


なるほど。全然分からなかった。上のレスを受けてたのか。

まりがと。

430 :水先案名無い人 :2005/07/08(金) 14:29:20 ID:UF2udY5C0
age

431 :水先案名無い人 :2005/07/08(金) 22:18:53 ID:TM8QCj0D0
>>417
ゲキワロス

432 :水先案名無い人 :2005/07/08(金) 23:19:04 ID:COjNHwSr0
>426
こいつは――

凄え男が現れたぜ

こいつはきっとやってくれる

そんな予感がふつふつとするのだ

433 :水先案名無い人 :2005/07/08(金) 23:58:57 ID:JOaIkYY30
もし仮に――
この世に二人のヴァンダムがいたとする。

ヴァンダムから生じたヴァンダム。それがヴァンダムと戦うのだ。
同じ血、同じ肉、同じ骨。それがぶつかり合い、よじれ、軋む。

そうだ、それはどちらが勝つにしても―――
たまらぬヴァンダボーであった。

434 :426 :2005/07/09(土) 04:44:35 ID:iaDlcKag0
男は膝を付いていた。
ダメージが膝に来たとか、そういう意味ではむろん無い。
かといって、目前の相手を馬鹿にしている訳でも――
むろん、無い。
その証拠に、男の青い双眸は――
憤怒を満面にたたえて襲い掛かる巨躯を、
微塵の揺らぎもなく、見据えているではないか。

ザンギエフがそれに気付いた。
否。
気付いたというよりは、気付かされたという表現のほうが、より近い。

視線。

果たして視線というものに、人を動かすだけの力はあるだろうか。
少なくとも、ザンギエフは。
それを、確りと感じた。
迷い無く己を見詰める青い二つの光に――
宙に浮いた己の体を、押し戻されたのだ。
否、それは錯覚であろう。
ザンギエフが押されたのは、その重厚にして巨大な肉体ではなく。
その内側。
さらに内側。
こいつをとッ掴まえてやろうという、そんな気概をこそ、押されたのだ。
その時点で――
ザンギエフの攻撃は、失敗していた。

435 :426 :2005/07/09(土) 04:49:08 ID:iaDlcKag0
―――まずい。
憤怒に煮えたぎった頭が、一瞬にして冷え切った。
かわりに、例えようも無い感覚が全身を刺すように襲う。
何かが来る。
一見、人を馬鹿にしたようにしか見えない体勢から。
何かが。
来る。
避けろ。
無理だ。
なら。
受けろ。
受けろ!

「うおぉっ」
両腕を交差して、己の顔面を覆い隠すように保護する。
その隙間。
ザンギエフの顎に。
滑り込むように。

視界が跳ね上がった。
ザンギエフの視界いっぱいに、夜空が満ちた。

――何ン。
――何ンもらった。
――あー。
――痛。
――痛てぇ。
――畜生。
――顎?
――いい夜空だ。

斧を振り上げるような、鉄張りの軍靴による一撃であった。

436 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 06:03:12 ID:lxu/pBR80
こいつぁすげえや。
獏降臨って奴かい?

437 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 08:09:55 ID:nFNtecL70
獏に展開教えてもらってこのスレのみんなで大帝の剣の続きを書こう!

438 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 08:35:01 ID:95wj3q5M0
第一章 恋愛待ちプレイ↓

439 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 09:19:56 ID:8EHdYHoz0
GTOに乗っている。
MTではない。
ターボでもない。
AT、NAである。
免許取得したのは、先月だ。
中古車を探しに行った車屋で------
即決した。
見た瞬間であった。
カッコイイのだ。
マジでカッコイイのだ。
そして------
速い。
アクセルを踏んだ刹那、走り出す。
マジである。
マジで、走り出すのだ。
これほどの感動があるであろうか。
しかも、しかもだ。GTOは、スポーツカーである。
スポーツカーにも関わらず、(ATの恩恵か?)操作が簡単なのである。
これは、良い。
速いスポーツカーの操作が、簡単なのである。
これは、良いのだ。

440 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 09:20:40 ID:8EHdYHoz0
「NAは力が無い」
などと言われている。
バカな。
そんなバカな事があるか。
俺が速いと思うのだ。
NAを速いと思うのだ。
ターボと比べれば、違う。
ターボと比べれば、NAの速さは違うかもしれない。
だが、
「そんなに大差はないぜ」
そう、あいつは言った。
車屋の店員は、言ったのだ。
だから、間違いない。
NAとターボに大差など、あろうはずが無い。

しかし、それでも恐怖する。
坂道で停車したとき------
前に進まない。
ATであるのに、前に進まないのだ。
これは、ちょっと怖いことだ。

NAとターボの力は、大差ない。
だが速度に関しては、どうであろうか?
おそらく、ターボもNAも変わらない。
もちろん、ターボなど乗った事はない。
乗った事がないので、どれほど速いかなど知らぬ。
しかし、タービンがあるかないかでそんなに変ったとしたら?
アホ臭い。
たかが、タービンの一個や二個で速度に差があるなどと。
そんなことがあっていいはずが無い。
もしそうだとしたら、だれもNAなど買わないであろう。

441 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 09:21:35 ID:8EHdYHoz0
NAは速い。
個人的に言わせてもらえば-----
NAでも十分に速い。
でなければ、あの出来事の説明がつかない。
東関東自動車道だった。
相手は34GTRである。
抜いた。
NAのGTOが、ターボの34GTRを140km/h位のスピードで、
 抜いたのだ。
なんという速度だ。
なんという性能だ。
三菱自動車製のクルマが、日産自動車製のクルマを凌駕したのだ。
GTRは、間違いなく速い。
誰が乗っても速いだろう。
しかし、それでもNAのGTO方が勝ってしまうのだ。
これは、良い。
心が震える。
個人的には大満足だ。

たまらない“クルマ”であった。

442 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 18:16:04 ID:alL1ocWC0
>>426
>>434-435

ガン待ち。
ただ待ち続ける。
それをガン待ちという。

ただ待つ。
そんな行為を、このように書ける男がいるのだ――

すげえじゃねえか。
世の中は広い。
こうしちゃいられねえ。
俺も―――


443 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 18:38:08 ID:ZNO8Nfbw0
スレ違いかもしれない。そう思った。
だが、ここは獏スレだ。適当な話題かも知れない。そうも思った。
俺は決して少なくない躊躇いを心中に孕みながら、こう打ち込んだ――

空海なんたらっていう分厚い全四巻の小説、面白いの?

444 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 20:08:12 ID:ncHep9vW0
それは知らない。まだ読んでない。
で、今闇狩り師っての読んでる。つまんない。どうよこれ・・・

445 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 23:15:39 ID:YtzynsdAO
たまらぬ板違いであった。

446 :水先案名無い人 :2005/07/09(土) 23:28:19 ID:DyPf+OHK0
俺は今、瑠璃の方舟読んでる

447 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 00:29:19 ID:R12CmSFX0
>「そんなに大差はないぜ」
>そう、あいつは言った。
>車屋の店員は、言ったのだ。
>だから、間違いない。

ワロスwwwwwwwwwwww

448 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 02:34:24 ID:jEV1ebSt0
するうち、このうえもない至高の恐怖――
信じられない、想像もつかない、およそ言葉にはあらわせないこと――がおこったのだ。
ウォーランが絶望的な警告を絶叫してから永遠とも思える時間が過ぎていた。
蕭然たる沈黙を破るものといえば、いまや俺自身の叫びだけである。

カチッ――

それは受話器の音であった。
「ウォーラン!?」
俺はたまらぬ思いで耳をこらした。
「ウォーラン、そこにいるのか!!」
そして、その返事として聞いたもの――

ああ、それこそが――
それこそが、俺の心に暗影を投じるようになったのだ。
それ――その声――を耳にした理由について、お前たちに説明しようなどとは思わない。
否、声の特徴を詳しく言うことすら出来ない。
なぜか。
最初の言葉を耳にした途端、俺が意識を失ってしまったからだ。
病院で目を覚ますときまでの空白が頭の中に生じてしまったからなのだ。


449 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 02:34:45 ID:jEV1ebSt0
その声は低くて太いものであった。
虚ろなものであった。
ねばねばしたものであった。
隔絶したもの――この世のものならぬ、非人間的な、肉体から遊離したものであった。
そのようにでも言っておけばよかろう。
俺に何が言えるというのだ。

これが――これこそが、俺の経験した最後のもので、俺の話の最後でもある。
俺はその声を耳にしただけで、それ以上のことは何も知らない――窪地にあるあの未知の墓地の、朽ちた墓石や倒れた墓標、はびこる植物や瘴気を思わせる蒸気の只中で耳にしたのだ。
身動き一つ出来なかった。
出来ないまま座り込んでいた。
頭上では、月が色を失いつつあった。
たまらぬ三日月であった。
その呪われた月のもと、俺は死肉を喰らう朦朧とした影が躍るのを眺めながら――あの忌まわしい墓の深奥から沸きあがってくる声を耳にしたのだ。
その声はこう告げたのだ。
「莫迦め、ウォーランは死んだわ。」

450 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 03:03:03 ID:Zee+rakw0
おう、おう。
不動産屋のチラシがよ、やばいことになってるじゃねえか。
まず、築五分。
これだけでも、やべえのに――

駅から五年――

何処の駅からだよ。

不動産屋よ、聞いているか。
チラシを出す前に、推敲をするんだな。

451 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 08:32:22 ID:lu0b1z4Z0
>450
ワロスw


452 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 11:21:41 ID:NtzQ16qJ0
「ゲイだ――」
「何だと?」
「ハードゲイだよ。」
「―― ぬう。」
「俺があんたの付き人をするんだ。」
「―― 面白いね。」
「面白いだろう。」
馬鹿な――
郷は思っていた。
付き人だと?
お前――
お前自分の姿を鏡で見てみろ――
それは――
それは付き人どころか突き人になろうって格好じゃないか――




453 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 12:16:09 ID:NtzQ16qJ0
ハードゲイは猛っていた。
この男を突きたい。
尻の穴を突き通して犯したい――
きんたまでそう思う。
尿道でそう思う。
前立腺でそう思う。
カリでそう思う。
竿でそう思う。
玉でそう思う。
尿道口でそう思う。
裏筋でそう思う。
尿道隔部でそう思う。
陰毛でそう思う。
海綿体でそう思う。
包皮でそう思う。
亀頭の先でそう思う。
玉袋の皺の奥の奥のそのまた奥でそう思う。
ペニス全体でそう思う。
思っている。
ヒロミ郷を犯したい――

454 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 12:17:00 ID:Wz8SRfZ40
>448-449
見事――


――そろそろ決着をつけよう。

ドアが音を立てている。
まるでつるつるしたもの巨大なものが、体をぶつけているかのような音だ。
――ドアを押し破ったところで俺を見つけられはしまい。

――いや、そんな。
あの手は何だ?
今のは何だったのだ?
窓に
窓の向こう側に――

455 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 15:39:27 ID:GGSELSpvo
突き人ワロスwwwww

456 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 15:52:58 ID:NtzQ16qJ0
何と言うゲイだ――
郷は内心舌を巻いていた。
普通男色が男を狙う際には、その気配を隠すものだ。
犯気を隠しに隠し――ここぞと言う時、その一時に獣を解き放つ。
しかし――
この男は違った。
猛り狂う股間を隠そうともしない。
激しい腰の動きを止めようともしない。
全身から獣性を放ち、なお付き人になろうというのである。
面白い。
面白いな。
こういう感覚は好きだな。
見ろ、俺を。
お前の圧力で、思わず頷いてしまっているじゃないか―――
これでは尻穴を広げて待っていると取られても仕方が無い。
全く――
全く何と言うゲイか。
漆黒のレザーが、艶やかだった。

457 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 16:12:39 ID:NtzQ16qJ0
「いいんだね。付いちまっても。」
「仕方が無いね。頷いちまったんだから。」
「なああんた。バク天と喧嘩するつもりはないかい。」
「何だって?」
「大田の間抜け面を引っぱたいてやろうって言ってるんだよ。」
「――うむう。」
「田中の残ってる方の金玉を蹴り上げてやろうって気は無いのかい――」
「――正気で言ってるのかい。」
「何、振り付けや小道具は用意してある。あんたは好きなように俺のノリに着いて来てくれれば良い――もっとも、着いてこられればの話だがね。」
「良いのかい。好きにやっちゃって――」
「そうして欲しいんだよう。あとは俺がうまくPVにまとめるさ――」

「おきゃあっ!」
「ふおぅっ!」
ふたりの唇から、激しい気合いが迸った。

458 :水先案名無い人 :2005/07/10(日) 23:40:40 ID:rrYRzUP2O
たまらぬ−−−たまらぬハードゲイであった

「たまらぬなぁ」
「たまりませんね」

459 :水先案名無い人 :2005/07/11(月) 02:26:59 ID:eZaXYnCG0
>>457

「じゃっ!」
「ふひゅっ!」







――逝っていた。


460 :水先案名無い人 :2005/07/11(月) 20:39:53 ID:QShrrvLY0
「死ぬよ――」
「何!?」
「死ぬよ」
「―― 」
「エレベーターに乗れなくて死ぬ。」
「―― 」
「自分の身長くらいの穴にはまって死ぬ。」
馬鹿な――
これが人間の弱さと自然の恐ろしさなのか――
「下り坂をジャンプしながら下ると死ぬ。蝙蝠の糞を付けられるだけでも死ぬよ。」
なぜ―― なぜ 、こんな人並みの体力もない男がこんなことをするのか――

「なあ――俺とピラミッドの財宝を手に入れないか ――」

たまらぬスペランカーであった。

461 :水先案名無い人 :2005/07/11(月) 21:31:28 ID:QShrrvLY0
どういうことだ。
こんなガキの小遣い程度の金で
どうすればいいのだ
糞。

竹竿と皮の服ぐらいしか買えねえじゃねえか

舐めやがって──

竹竿だぜ?竹竿で魔物倒そうって、何処の馬鹿だよ。

死んでしまうとはなさけないってそりゃあ無理だろうがよ──

お前が行けよ、ジジイ──

たまらぬ王様であった

462 :水先案名無い人 :2005/07/11(月) 21:48:26 ID:QShrrvLY0

った
だった
スだった
ヤスだった
はヤスだった
人はヤスだった
犯人はヤスだった

463 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 12:15:27 ID:RLKWfPC40
>>461
このスレも450を超え、物語は、ほぼ半ばまできている。
ただ、ひたすら獏の文体を真似る。
それだけのことに、職人は骨を軋ませ、血を吐く思いでレスをする。
もう、新しい表現は無いのではないか──
そう思うこともある。
しかし、まだまだ、瑞々しい感性を持つ職人がいるではないか。
まだまだ、捨てたものじゃない。

464 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 18:20:29 ID:l6J3CzOD0
ぬわわっ!
く…糞がっ、糞がでるっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
おきゃあああああっっっ!!見るなあぁっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
ぬええええええぇーーーーっっっ!!!くっ、くそっ、糞ォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
くああっ!糞ッ!!くっ、くっ、糞がッッ!!!
ががががががっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
ひいいいいいいぃぃっ!?

465 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 18:50:42 ID:lvUhikAR0
特徴が埋没しないようなネタの選択も重要だな・・

466 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 18:56:11 ID:TemwBA580
かみ「やっときましたね。おめでとう! このゲームを かちぬいたのは きみたちがはじめてです
01「ゲーム?
かみ「わたしが つくった そうだいな ストーリーの ゲームです!
02「どういうことだ?
かみ「わたしは へいわなせかいに あきあきしていました。 そこでアシュラをよびだしたのです
04「なに かんがえてんだ!
かみ「アシュラは せかいをみだし おもしろくしてくれました。 
   だが それもつかのまのこと かれにもたいくつしてきました。
03「そこで ゲーム‥か?
かみ「そう!そのとうり!! わたしは あくまを うちたおす ヒーローが ほしかったのです!
01「なにもかも あんたが かいたすじがきだったわけだ
かみ「なかなか りかいが はやい。 おおくの モノたちが ヒーローになれずに きえていきました。
   しすべき うんめいをせおった ちっぽけなそんざいが ひっしにいきぬいていく すがたは
   わたしさえも かんどうさせるものがありました。わたしは このかんどうを
   あたえてくれた きみたちにおれいがしたい! どんなのぞみでもかなえてあげましょう
02「おまえのために ここまできたんじゃねえ!よくも おれたちを みんなをおもちゃにしてくれたな!
かみ「それが どうかしましたか?すべては わたしが つくった モノなのです
01「おれたちは モノじゃない!
かみ「かみに ケンカをうるとは‥‥どこまでも たのしい ひとたちだ!
   どうしても やるつもりですね これも いきもののサガか‥‥
   よろしい しぬまえに かみのちから とくと めに やきつけておけ!!
   ―――ただしねえ、きみ。ふつうのぶきだよ。ふつうのぶきでなくちゃあいけないよ。
   もしもきみがぶっそうなチェーンソーなんかをだしたら、わたしはおこるからね。

467 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 19:41:15 ID:DZrkYf/OO
>464
ひいぃぃぃぃ!!

468 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 22:10:57 ID:KbdP2xUT0
「体はねぇ、剣で出来ているんだよ――」
「剣、ですか」
「おうさ、剣よ。例えるなら、血潮は鉄で、心は硝子みたいなもんだな」
「ほう――」
「幾たびも戦場を越えて来たが、いっぺんだって負けちゃいねえ」
「それは、すごいですね」
「もちろん敗走したことだって一度もねえが――
 しかし、理解されたこともまた、一度たりとも無かった」
「…………」
「そいつはな、独りぼっちのまま、剣の丘で勝利に酔うしかなかったのさ」
「――――」
「無論そんな人生に意味なんてあるわけもなく、
 言うなら、その体はきっと剣で出来ていたんだろうよ――」

469 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 22:45:02 ID:h5YqW9iw0
「月厨だろう、おめえ…」
「月厨はいけねえ、月厨は病気だぜ、おめえ…」

470 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 23:26:06 ID:LA6nCNlW0
橋本

471 :水先案名無い人 :2005/07/12(火) 23:38:22 ID:gkvgkz9g0
たまらぬ月厨であった。

472 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 03:45:22 ID:or3NpEFA0
このスレの文章を読むとプロジェクトXの田口トモロヲの声になる・・・・。

473 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 05:02:07 ID:9HYXvoQa0
なぜだ──
なぜ、月厨だというだけで、非難されねばならぬのか。
確かに、月厨に良いイメージはない。
長文を連投する。
他スレを荒らす。
人の話を聞かない。
粘着する。
そのような輩が、確かにいるのである。
だが──
そんな連中は、ほんの一部ではないか。
型月の話をするだけで、なぜ、そんな目で見られてしまうのか──
「おめえよう、型月作品が好きなんだってなあ」
「──」
「いけねえなあ。そいつはいけねえぜ」
腹の底から、ぐつぐつと何かがこみ上げてくる。
好きなものを、好きと言ってはいけないのか、ここでは──

「ぬわわわわっ」

吼えた。

474 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 11:05:30 ID:y3y5IOX5O
た。
った。
だった。
ーだった。
ゲーだった。
ロゲーだった。
エロゲーだった。
人エロゲーだった。
同人エロゲーだった。


所詮は同人エロゲーだった。

475 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 14:11:27 ID:yc5PvtxK0
何と。
何と、ここまで。
何と、ここまでするのか。
このスレの住人は、一人の月厨に対し、ここまでするのか――
最初に感じたのはそういった驚愕で、遅れてやってきたのは恐怖だった。
しかし過去の月厨の所業を思い出すにつれ、その感情はあっという間に消え去った。
「〜〜は月姫のパクリ」
「Fateもやらずに新伝奇を語って欲しくない」
「メルブラは究極の格ゲー」
「最近は奈須の文体を真似る作家ばかりで困る」
かつてそういった妄言をのたまう輩が、大量に存在した。
ああ――ならば仕方が無いことではないか。
やつらは今、過去に犯した悪行のツケを払っているのだろう。

たまらぬ自業自得であった。

476 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 14:20:25 ID:ogtg0aah0
ええい――
この――
たまらぬ、たまらぬと言ってばかりのお前らが、





たまらぬなあ。

477 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 14:35:35 ID:SINOd/YJ0
>>466
>―――ただしねえ、きみ。ふつうのぶきだよ。ふつうのぶきでなくちゃあいけないよ。
   もしもきみがぶっそうなチェーンソーなんかをだしたら、わたしはおこるからね。

テラワロスWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW

478 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 14:37:49 ID:R80oa3U00
一瞬、何が起こったか分からなかった。
ボールが、ゴールに入っている。
それくらいは、分かる。
ボールをゴールの中に入れれば、1得点。
それくらいは、小学生でも知っている。
サッカーの基本的なルールだ。
言われるまでも無い。
それによって勝敗を決めているのだ。
だから、この状況で点数ボードの数字が変わるくらいは、誰でも知っている。
それくらいは、分かるのだ。
しかし、しかしである。それでも理解するのに時間がかかった。
なぜなら、
味方のゴールキーパーが、
味方のゴールに、
ボールを投げ込んだのだ。
勝負を投げたとか、八百長とか、手品とかそんな事ではない。
それならまだ納得がいくだろう。
だが、普通のプレイの最中、ボールはゴールに投げ込まれたのだ。

たまらぬ、SGGKであった。

479 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 14:39:38 ID:W4SU1pXF0
今までこんな良スレを見逃していたなんて・・・!

480 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 14:44:23 ID:mtu09bf/0
>>464

ああ。
もう──
ダメ、だ。

俺は思った。

俺の肉体を支える両脚の根元に聳え立つ、
最後の砦である門。
その閂が、
俺の下半身の内側からこみあげて来る、憤怒にも似た激情に、
今にも弾け跳ぼうとしている。

これは──
来る。

481 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 14:44:47 ID:mtu09bf/0
ぁあ。
出る。
出ます。

ビッ。
ブリュブリュブリュゥゥゥ──
厭だ!
見るな!
頼む──

ブジュッ。
ジャアアアア──
ブシャッ。
ブババババババッ。
んはあ。
ウッ、
ウンッ、
ウンコ。

482 :3/3 :2005/07/13(水) 14:45:08 ID:mtu09bf/0
ムリムリイ。
ブチュブチュ、
ミチミチミチィ。

おお。
ウンコ、
ウッ、ウンッ、ウンコ。
ウンコ。
見て呉れ。

俺は、
こんなにも、
こんなにも──

ウンチを
出している。

483 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 15:08:59 ID:ogtg0aah0
ヤン坊。
マー坊。
それが、男達の名である。
二人合わせてヤンマーと、そう呼べぬこともない。
どんな大きなものにも屈せぬという意思を持った男達である。
ヤンマーディーゼル。
それが、男達の正体であった。

484 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 17:00:28 ID:Um62yXup0
Aカップ。
Bカップ。
Cカップ。
Dカップ。
Eカップ。
Fカップ。
Gカップ。
――Hカップ。

この――8つの乳からよ
「――――」
選ぶとしたらさ。どうよ、おめぇさん――どれが良いかい。

「――Fを」
Fか。Fはいいねぇ。
良い。
実に良いなぁ。
理想的だ。
理想的だが――いけねぇ。
なんてったってよう。
理想だ。
理想ってのは――現実とは食い違うもんさ。
こう有って欲しい、なんて考えは往々にして裏切られっちまう。
そういうもんさ。
夢から――覚めろや。

485 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 17:11:44 ID:Um62yXup0
「ならば――Eを」
Eかぁ。
ちょっとはましになったじゃあねぇか。
Fよりはまあ、ちったぁ現実的ってもんだ。
だがまぁ――まだだな。
Eってのはよぅ。
理想と現実の境目さ。
理想的じゃあねぇ。
かといって現実的でもねぇ。
おめぇさん、まだまだ夢見がちだよ。
大人になりな―――悪いこた、言わねぇ。

「――D、ですか」
おう、だいぶ利巧になってきたようだな。
Fが良い、なぁんて言ってたころに比べりゃあ――
随分、冷静になったってもんだ。
現実ってもんがわかってきたようだな。
そうだ。
理想と現実ってのは、近いようで結構遠いもんさ。
わかってきたねぇ。
いいぜ。
もう一息。
もう一息だぜ。
そこまで解ってるんなら――
もうひと頑張りさ。

486 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 17:16:30 ID:Um62yXup0
「C」
おう。
近いねぇ――
最も。
限りなく。
正解に近い答えだよ、お前さん。
理想を追いながら現実を求めりゃ、まあ――
ここに行き着くさ。
だがよぅ。
ちょっと待ちなよ。
お前さん―――
騙されちゃいけねぇぜ。
Cにすら。
Cにすらだ。
届かない奴も――
けっこう、多いんだぜ。
油断はいけねぇ。
油断は禁物だ。
解るよな。
油断は――いけねぇぜ。

乳の選択ってのはさ。
重いんだよ。
ひょっとしたらよぅ。
その後の人生とか――
そういう、大事なもんまで、左右しちまうかもしれねぇ。
それっくらいさ。
重いんだよ。
解るかい?
人生――左右されるぜ。
まるでよぅ。
左右の――乳、みてぇにな。

487 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 17:18:15 ID:HOFE9O+G0
>>484

「オレは――」
 近くにいた男であった。
「――Aだね」
 Aか。Aもいいねぇ。
 良い。
 実に良いなぁ。
 現実的だ。
 現実的だが――いけねぇ。
 なんてったってよう。
 現実だ。
 現実ってのは――理想とは食い違うもんさ。
 これでいいや、なんて考えは往々にして裏切っちまう。
 己をな。
 そういうもんさ。
 夢を――見ろや。

488 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 17:23:29 ID:Um62yXup0
「Bならば――どうですか」
Bか。
B――なぁ。
何ていうか、半端だねぇ――お前さん。
欲しいのかい?
要らねぇのかい?
そりゃあ、中途半端ってもんさ。
そうだろうよ。
無くてもいいけど――ちょっとは。
ちょっとは欲しい。
そんなのよぅ――微妙すぎるじゃねぇかい。
そう思わねぇか?

「では――いっそ、Aを」
Aはだめだ。
Aは――いけねぇよう。
卑屈すぎるぜ、お前さん。
おめぇ――自分に自信がねぇんだなあ。
だから、そんな風に逃げ腰になっちまうのさ。
見ろよ。
乳は噛み付いたりはしねぇぜ。
安全さ。
柔らかいもんさ。
大丈夫だよ。
勇気を持てって。
卑屈になるこたぁねぇさ。

489 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 17:25:07 ID:xYRISTG50
>>480
たまらぬ脱糞文七であった

490 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 17:32:00 ID:Um62yXup0
「ならば――」
おいおい。
お前さん、もしかして――
Gだとか、Hだとか。
そんな夢、見てるんじゃあるめぇな。
見てねぇよな。
見てねぇなら良いがよう――
言っとくけどな。
でかけりゃいいってもんじゃあ、ねぇ。
こればっかりは、肝に命じとけよ。
でかけりゃ――いいってわけじゃねぇのさ。
そんなことをちらとでも考えてるんなら。
おめぇさん、注意しろよ。
刺されるぜぇ―――そのうち、よ。
なんてったっておめぇ――女の、敵さ。

まぁ、世の中にはいろんな形の乳があるさ。
だけどよ――ひとつだけ、確かなことがあるぜ。
女の価値ってのは、乳じゃねぇ。
解るかい?
乳じゃねえんだよ、女の価値はさ――
乳だけで、女を解った気になっちゃいけねぇ。
そいつはお前、馬鹿だぜ。
女を、乳だけで判断するなよ?
乳じゃねえのさ――女はな。

ら。
らら。
ららら。
らららら。

491 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 19:28:49 ID:0jGPA/G/0
さっき見たアニメのせいで若本の声で再生されてしまう

492 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 20:07:44 ID:XT54gmvT0
沙門空海≒陰陽師
お好きならどうぞ

493 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 20:12:23 ID:GNGSI/cE0
面白いな、例のオッパイソング

494 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 20:16:20 ID:TGHStOUM0
>ID:Um62yXup0
打ち込みながらネタを続ける場合、
他の人はそれが済むまで書き込むことが出来ず
延々と待ち続けることになる。
割り込まれても文句は言えない。

全部作ってから貼れば
人を待たすことも割り込まれることもない。

495 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 20:48:10 ID:UX3MW+hs0
全裸だった――

何度も、何度もベッドを上昇り降りしていた。

何故このようなことを続けなくてはいけないのか――

それまで頭の中でくすぶっていた思考が消えていた。

ゴミのような思考。

汚物のような考え。

糞の役にも立たない感情がきれいさっぱり消えていた。

目は白目をむき、自分のケツを両手でバンバンと叩く。

なんという――

なんという理想郷なのか――





496 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 21:28:16 ID:UX3MW+hs0
満席だった。
ふと前方を見ると、物憂げに婆さんが自分の前に立っている。
年にすると自分のおふくろの年ぐらいだろう。
しかし一体何か――
そうか――
これは俺の席を催促しているのだな。
いいだろう。
くれてやるか――
無言で席を立つ。
しかし婆さんは意外なことを口にした。

「いや、そんなに年をとっていないから席はいらん。」

この婆あは一体何を言っているのか――
俺の好意を無駄にするというのか。
糞。
負けじとこう言う。

「年寄りに席をゆずってるんじゃないよう。レディーファーストだろうがよ――」

しばらくの間があって、婆さんは無言でその席に座った。
腹の底から哂いがこみあがってきた。
婆あの顔をよく見ると、恥ずかしそうに顔を赤くしているではないか。
なかなか可愛い所があるものだ、と思うと、萌えた。
そして

勃起した。


497 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 23:28:40 ID:MtuKTiEH0
「永田だ――」
誰かが、低く囁いた。
「永田?」
「どこの永田だ?」
「新日本プロレスの永田か――」

498 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 23:46:36 ID:MtuKTiEH0
「永田裕志です」
低い声で、永田が告げた。
その声はかなり震え、眼には怯えの色がありありと浮かぶ。
「新日本動物園プロレスの永田か――」
KIDが訊いた。
「永田裕志個人です」
短く、永田が言った。
――永田裕志。
身長、183センチ。
体重、103キロ。
37歳。
新日本プロレスの看板選手であった。
2、3年前、格闘家の選手にハイキックで倒されている。
セメント――つまり、暗黙の了解のない真剣勝負に弱いと言われているレスラーであった。
試合では、永田に負ける外人選手が、控室では、永田に一瞥もくれない光景を、
プロレスマスコミの人間なら、何度かは眼にしている。

499 :水先案名無い人 :2005/07/13(水) 23:56:03 ID:MtuKTiEH0
「大晦日のダイナマイトに、また出ることにしました」
永田が言った。道場が、一瞬、ざわめいた。
「何?」
「大晦日のダイナマイトに出場します」
永田が言った。その顔に、すでに血の気はない。
「それを言いに来たのか」
「はい」
「――」

「まだ、用事はあります」
「用事?」
「ガチンコを見せてください」
永田の言葉に、また、ざわめきがおこった。
はっきりと、殺気の混じったざわめきであった。
「僕はガチンコを知りません」
永田がさらに言った。
「だから、ガチンコを見せてもらいに来ました」
また、道場が静まりかえった。
その中に、永田の声が響いた。

「本気のガチンコをです」

500 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 00:03:19 ID:ggyyH/BOO
「角田だ――」
誰かが、低く囁いた。
「角田?」
「どこの角田だ?」

501 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 01:38:42 ID:t2HiLYoi0
>>496
糞。
糞。
糞。
恥らう老婆にそんな萌えがあったとは――
何という不覚。
何で俺はそれを知らなかったんだ――
これだからヲタは止められぬ。


502 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 02:04:36 ID:XQR4KmbV0
>>497-499
糞。
かっこいい。

503 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 06:11:50 ID:obd3MZWT0
>>496 おまい、メチャクチャ上手いよう。メガワロスw

504 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 17:28:13 ID:WHXPDHw70
たまに出てくる「めっけた(見つけた)」って小田原弁?

505 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 17:33:35 ID:6H6FSKfS0
てめえらの靴の底はきっとビブラム張りなんだろうな

506 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 17:40:46 ID:aa+GOZX/0
靴底は知らんが生成りのシャツとか麻のパンツは必須だな

507 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 17:53:00 ID:obd3MZWT0
>>506
筋肉でパンパンにふくれたジーンズもなw

508 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 18:19:12 ID:vaBvsXwQ0
「おい、もっと開きな。よく見えないだろう―― 」
と兄は言う。
「これ以上は…やっぱり駄目よ。恥ずかしい…。」
妹は視線を床に落とす。
うつむく顔を舐め上げるように覗き込む兄。

獣の目であった――

妹はまだあどけなさが残る少女である。
「小学生のころはよく見せあいをしただろう?いいじゃねえかよ…」
「あれはまだ子供のころだったし、もう中学生だよ…やっぱりこんなのおかしいよ。」
かたくなに拒否をする妹に兄は憤った。
「オヤジには見せたんだろう!?俺には駄目だというのか――!?」
兄が妹をにらむ。妹の目には怯えがあり、またどこかに兄を拒みきれないという媚の色もあった――
そんな気配を察したのか、兄は一気に妹に詰め寄った。
「じれってぇえなあ。俺が開いてやるよ!!」
両手に力を込める兄。
もはや妹にあがらう力は残っていなかった。

「やめて…!!お兄ちゃん、ああ……」
今まで隠されていた妹の奥まで執拗に覗き込む。
兄は自分の唾を飲む、ごくり、という音が聞こえた――
「すげぇ―― 小学生の時とは全然違う―― 」
「やめて、そんなに開いたら全部みえちゃうよ…」
「昔より複雑になってる―― 」
「あたりまえでしょ。中学になって色々教科が増えたんだから―― 」
たまらぬ通信簿であった。

509 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 18:23:35 ID:wWDau95Wo
おいおい、マホガニー製の机を忘れて貰っちゃこまるぜ。

510 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 18:33:32 ID:obd3MZWT0
てめぇら元気でやってるか?
チェスターバリーのスーツ(オーダーメイド
バレンティノの靴
も忘れちゃいけねぇな

511 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 19:02:38 ID:z2iIm8gc0
これは、とてつもない料理だぜ――

――とうとう注入(たべ)ちまった。
注入(たべ)てしまったのだよ。
あいつをだ。
ドーピングコンソメスープをだ。
すでに煮込んだ材料は60種を越えた。
まだ、完成しない。
この料理には、危険な薬物ばかりをごしかぁんと音がしそうなほど沢山入れた。
これ程危険なものばかりを入れた料理は、世界中を見渡してもちょっと無いのではないか。
そしておどろくなよ。
この料理には、食材・薬物だけではなく、おいしくつくろうという情熱まで入っているのだ。
どうだ、すごいだろう。
究極にして、至高。そしてエロティック。
特に、この眼球の周囲のピクピク感。
それを、ここで誇りたい。


512 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 19:03:25 ID:z2iIm8gc0
予約、予約で、何十人という客に料理を作り、営業時間の後にこのDCSの研究の時間がやってくる。
感情がすり切れる。
どのような、みずみずしい感情も、心の中に一片もなくなってしまったような状態で、このDCSの研究に突入するのだが、不思議な事に、一口このスープを注入(たべ)ると、溢れてくるものがあるのである。
医学も、物理法則さえも那由多の彼方へと蹴飛ばして、俺の筋肉がぐいぐいと盛り上がってくるのだ。
なんということだ。
これも、DCSという料理のもつパワーなのだろう。そのパワーがなんと、料理人本人にキックバックしてきてしまったのだ。
どうだどうだどうだ
どうしてくれる。
ふうふう、くわっ。
これは、とてつもない料理だぜ――。


513 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 19:05:12 ID:z2iIm8gc0
あと二、三分煮込めばこの料理は完成する事になる。
しかし、まだ終わらない。
こうなったら、一つ宣言をしてしまおう。
毎回のように、チーフコックの海野を殺したのは、私じゃありません、私じゃありませんと言い続けてきたような気がするが、もう、どうにも、言い逃れが効くような状況じゃねえわな、これは。
十年、二十年は、懲役にかかる。
そうなったら、俺は五十歳を過ぎてしまい、何と二十年がかりの料理になってしまう。
いったいどうなっているのよ、これは。
こうなってしまったらもう、おれは、栗木拓二のように逃げるしかないではないか。
DCSを注入(たべ)て、逃げる。
あとは神の領域。
そう考えるしかない。
料理人にできるのは、ただただ、逃げ続けてゆくことだけだ。
もう、俺は、怖いものなしだ。
いくらだって逃げられる。
寿命が百年あれば、百年逃げる。
千年あるのなら、千年だって逃げ続けてやるぞ。
どうだ、わかったか。
支離滅裂だが、これが、今の俺の正直な声なのだよ。
さあ、諸君。
俺が逃げるのを止められるかな―――

平成十七年七月十四日  シュプリームSの厨房にて


514 :水先案名無い人 :2005/07/14(木) 19:27:28 ID:Rp7sWRT5O
たまらぬヒャイイであった

515 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 02:29:14 ID:zJ0ChoE80
「おきゃあああああっ!」
「おきゃあああああっ!」
そういうことになった。


516 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 03:18:51 ID:wnQYyPN90
このスレはアメリカで作らせた特注の良スレ

517 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 10:23:22 ID:eybGMe2C0
「驚くことはねぇよう。
 こいつはな、単なる偽物さ。
 おめぇさんの言う、取るに足らない偽者ってやつだ」

「だけどねぇ、偽物が本物に敵わないなんて道理はおかしいだろう。
 おめぇさんが本物だってんなら、悉くを凌駕して、その存在を叩き堕としてやらぁ」

「いくぜぇ英雄王――武器の貯蔵は十分かい?」

518 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 10:46:51 ID:5ngIEs1w0
「ぬぅっ!?」
唸った。
これが――月厨か。
>>468で、さんざん叩かれるというのは分かっていただろうに、
それでもなお、型月ネタを、貼るというのか――
懲りない。
省みない。
空気を読まない。
これが、月厨だというのか――
「ぬうぅっ」
もう一度、唸った。
まず我が目を疑い、次に>>517を貼った奴の正気を疑った。
その厚顔無恥さに戦慄した。
これが。
これが。
これが。
これが。
これが。
これが、月厨か。
「ぬわわわっ」

519 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 14:01:24 ID:2IGSxUzH0
たまらぬ月厨であった

520 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 14:28:06 ID:QvojvVgw0
そいつがさ。
笛ネタだって、すぐにわかっちまうあんたもよ――
月厨、なんだろうがよ。ええ
違うかよ――
おれか?
同じよ――
おれも、あんたと同じだよ。
月ネタを見るとよ。こう、血がさ――血が、疼いちまうのよ。
おれも、ひとりの月厨よ。

521 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 14:32:16 ID:zDY/itOS0
月厨ってなぁ、何だよ。
元ネタが分からねえと、全然楽しめないのが、
なんだかよぅ。
悲しいぜ。

522 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 14:34:40 ID:sfcG71y60
>517はまだ我慢できるぜぇ。
Aの存在が許されているなら
Bもまた存在が許されている。
それが「世界」てヤツだと、おいら思うのさ…

だけどよ、
>520まで開き直られると
「おニイちゃん、そいつはちいと理屈が違うんじゃねぇのか」
そう言いたくなっちまうんだな…

なんつーのかな、くせーんだよ…

523 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 14:46:29 ID:2IGSxUzH0
ここから何事も無かったかのように再開――

524 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 14:47:31 ID:2IGSxUzH0
すまねえ、よくみたらsage忘れてた
吊ってくる

525 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 14:50:44 ID:tTwp/6tw0
>>521
「世の中には二種類の月厨がいる、わかるかい?」
「つまりよ、TYPE-MOONというゲーム製作サークルのネタを貼るのが所謂【月厨】ってやつだ。だが――」
ぐびり。
酒を一口すすってから、男は話を続けた。
「だが、そういう手合いが貼ったネタに、誰よりも素早く突っ込みを入れる人間も、月厨のなかにはいるんだ」
何の感情も交えず、淡々と、男は語った。
「連中は、よ。敵対してるが、根っこは同じなのよ。>>521みたいな奴のことは、おかまいなしさ」
それだけ話すと、男はふらりと出て行った。

526 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 15:02:21 ID:E0dKdiX40
やめろこれ以上スレとは関係の無い話題をするのは
やめろしかしそんな事を思ってもしょうがないしか
し俺はしょうがないが俺はそんなしょうがないこと
を思っている思っている思っている「痛」やめろそ
んなことを考えるのは「荒れる」やめろ今は厨房を
追い出す「華麗にスルー」ことに「逝ってよし」集
中して「ほら廃った」

527 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 15:18:18 ID:zDY/itOS0
ネタが分からんと言っただけで、厨房とは思ってないぜ。
必要以上によう。
煽るのは、止めな――

528 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 16:33:25 ID:oLLW6Kdn0
なんだ、このレスの数々は。
俺の知っている煽り合いとは、まるで違った。
次元が、である。
次元が、違うのである。
スレの半生である>>500を越え、そろそろ――
そろそろ、所謂『不純物』が混ざってくるころなのだ。
その事は、知っていた。
だが、俺が今、目にしているこの煽り合い――
その煽り合いの悉くが、獏文体であった。
獏文体によって構成された煽り合い――
なんというスレか。
獏文体によってのみ、連綿と綴られたこのスレに於ける煽り合いは、
こんなにもレヴェルが高いのだ。
やってくれるじゃねえか。
ええ。
職人さんらよ――

529 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 16:59:23 ID:SeI40JxU0
ま、俺も――
月厨ってやつは、知ってるよぅ。
あれは、非道いな。
あれは、いけねぇ。
長文を連投する。
他スレを荒らす。
人の話を聞かない。
粘着する。
そういう奴らの集まりさぁ。
俺だってさ。
あいつらにねぐらを乗っ取られた事ぁある。
だけどよぅ。
ココに居るのは、違うぜ。
ココに居る奴らはよぅ。
ただの月厨じゃねぇよ。
何が違うって?

――獏だ。
――獏だよぅ。

獏が、大好きなんだよ。
ただの月厨じゃねぇさ。
夢枕獏が。
大好きな。
月厨――なんだ。
なぁ。
それ以上の資格が、要るってのかい?
細けぇこと、ぬかすんじゃねぇよ――
俺達ゃ、同好の士ってやつだろうよ。

530 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 17:50:31 ID:sfcG71y60
>>529
獏文体で釘刺しただけでは、奴らは分かってくれそうにないからマジレスしとく。
>長文を連投する。
>他スレを荒らす。
>人の話を聞かない。
>粘着する

これらの理由だけでも、奴らは同好の士でもなんでもない。
変に擁護するな、増長されるぞ。

531 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 17:56:03 ID:w2Th2qBp0
                転章

532 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 18:04:07 ID:zDY/itOS0
「これが夏というものなのか」
「夏というものなのだ」
「構ってもいいのか」
「構ってはいけない」
「むう――」
「何、難しく考えることはない。放っておけば、自然と消えてしまうものだ。麻疹という、病のようなものだ」
「だが、間違いは指摘しておきたい」
「はは、お前にも夏が降りていると見えるな」
「俺も夏だと言うのか」
「夏であるというのは、本人は気付かぬものなのだ。だから、タチが悪い」
「いくら気付けぬとはいえ、自分が夏であるとは心持が良くないものだな。どうにかできぬのか?」
「脊髄反射で書きこまなければ、どうということはない。他人に夏を広めぬことが肝心なのだ」
「では、やはり、構ってはいけぬのだな」
「構ってはいけないのだ」

そういうことになった。

533 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 18:22:18 ID:LxDUWDw10
俺はそういう人間じゃない――
煽られただの荒らされただの、それで勝負がつくなんて、思っちゃいない。
そんなやわな神経をもっていない。
そういうことろは、もう、卒業した。
負けるというのは、荒らされることではない。
荒らしにかまってしまうことなんだ――
勝つというのは、荒らしを煽ることではない。
荒らしを放置することなんだ――

534 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 18:58:13 ID:Cfef5Qui0
放置したら「認められた」と勘違いするぞ、あいつらは。

535 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 19:26:20 ID:UAUQSEDt0
水掛け論になった。

536 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 20:43:20 ID:GbG/PlRbO
「まいやひー――」
「まいやふー――」
「まいやほー――」

マイヤハッハーであった。

537 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 21:52:22 ID:LvYlNdjz0
ここでヌマヌマとは、たまらんなぁ


ttp://www.big-boys.com/articles/numanuma.html

538 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 21:55:55 ID:l+NZkFKv0
夢枕獏の文体って、ちょっと奈須きのこに似てるよな
最近流行ってるから真似してみたんだろうか

539 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 22:03:06 ID:MT06u8vg0
プッ

540 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 22:03:25 ID:pUKisfRo0
へえ――
そう思う。
そういうのが、ありなのか。
この板の住人の眼の前で、月厨を平気でさらけ出す、
そういう生き方がありなのか。
へえ。
なるほど。
ありなんだ。
この>>529という男が、どういう理由で月厨ネタで荒らしているのか、
そこの所はわからない。
ただ―― こういうのがあり、ということなんだ。
この男にとっては――
あるいは、この混沌とした2chの世界では――
なるほどな。
自分は今、新しいルールとであったのだ。

いいだろう―― かかって来い。
俺は悦んでいる。
ただし、そんな陳腐な同人エロゲネタじゃあ俺はときめかねえ。
一瞬でも隙ができたら、俺は遠慮なく煽るからな。

俺は笑っていた。
「楽しいなあ、おい」

541 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 22:34:20 ID:NWY3V1z+0
凄い、絶叫であったという。
 人の声ではなかったという。
 その時、ちよちゃんの口から外に出てきたのは、人間の尊
厳であるとか、誇りであるとか、そういった、ひとりの人間が
他人の前で顔を伏せずに立っていることができる精神的な
支え──そういうものが、根こそぎ、崩れ去る声だった。
 これまで、美浜ちよという少女を突き動かしてきたもの。
 矜持。
 誇り。
 夢。
 理念。
 思想。
 感情。
 怒り。
 意志。
 そうゆうあらゆるものが、消え去ったのだ。
 あたしにはわかる。
 一度、そういう声をあげた人間は、もう二度と、自動車にの
ることはできない。もう、二度と、他人の目を見ることができ
ない。
 そういう悲鳴だ。


542 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 22:34:52 ID:NWY3V1z+0
ちよちゃんが、これまでの人生で培ってきたものが、全て
崩壊してゆく時の悲鳴──音楽。
 それは、歌うように、ゆるやかにうねり、ひとつの旋律──
強弱をもって、響いた。
 最初は、もちろん、あらん限りの絶叫だ。
 しかし、その恐怖は、そこで終わらなかった。
 まだ続いた。
 まだ、ハンドルがまわってゆく。
 その、車体がこすれてゆく音は、誰の耳にも聞こえただろ
う。
 ちよちゃん自身の耳にも、ゆかり先生の耳にも。
 ちよちゃんは、直接座席に体を触れ合わせていたわけだ
から、自分自身の肉体で、その響きを感じたことだろう。

 ぐち、
 ぐち、
 みき、
 みき、
 ぐち、
 めき、
 みき、

 という、ゆっくりと車体が順々にへこんでゆく音。
 ジュースを飲み干した時、アルミの空缶を、体重をかけて
つぶしてみるとわかる。その時に聴こえてくるあの音に近い
音。しかし、もっと厚く、もっと大きい、車の車体部分が、てい
ねいにつぶされてゆく音。


543 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 22:35:24 ID:NWY3V1z+0
それに、歌うようなちよちゃんの悲鳴。
 笛のように、高く細くなり──
 息を吸い込んで、また、火球のような、塊のような悲鳴を
吐き出す。
 その声。
 その音。
 その光景。
 そばにいるようにそれが聴こえる。
 手にとるように見える。
 一瞬、人は、その恐怖で、気が狂う。
 怪鳥のような声で、ちよちゃんは、一度か二度、悲鳴をあ
げている最中に笑い声をあげたはずだ。
 本当に恐ろしい時、人は笑うのだ。
 あたしは、そのことを知ってる。
 ゆかり車に乗った人間は、皆、そうなる。
 別荘に着いた時、ちよちゃんは、糞小便を垂れ流しなが
ら、涙をこぼし、よだれで服を汚して、低い声で笑っていたと
いう。


544 :529 :2005/07/15(金) 22:48:09 ID:SeI40JxU0
まぁ――
これだけは、言わせてくれや。
俺は、月姫ってモンについて、ほっとんど知らねぇ。
俺だって、月厨は嫌いさぁ。
ただまぁ――
ちぃっと、腹に据えかねただけさ。
だってよぅ。
そうじゃねぇか。

>>468の時点で――
月厨がさ。
なんか、したかい。
元ネタが、月姫だった。
それだけだったじゃねぇかい。
それがいかんなら――
>>439だって、>>448だって、
>>460だって、>>461だって、
同ンなじじゃねぇのかい。
元ネタが、あってさ。
それが、月姫だった。
それだけじゃあ、ねぇのかい。

ま、それがいかんっていうなら――
俺はまぁ、それでも構わんがね。
お前ェさんがたと、喧嘩したいわけじゃねぇしな――。

545 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 23:25:50 ID:BGDjPfyg0
うむ。
とりあえず、だ。
煽りも――
叩きも――
獏文体でいってほしいよなァ。
月だか何だか知らねェが、よ
これさえ守れば関係ねェやな――

「ただのマジレス」だけは、いただけねェな――

546 :量産型バク :2005/07/15(金) 23:34:16 ID:dSAfgPXe0
上手い。
確かに上手いのである。
しかし――
わからない。

その理由がである。

上手いと感じる。
だが、なぜ上手いのか――
そう問われたときに、その答えを得ることができずにいた。
「上手いものですね――。美子さん」
ぽろりと、感嘆の言葉がもれた。

ほう、分かるのかい?という顔をして美子は言った。
「そりゃ、おめぇよ。50年だ」
「50年――」
「50年間の歴史だよ。ただひたすらペン習字を50年だぜ」
更に言葉を続ける。
「その、50年の歴史をもつ日ペンの講師だ、実力は生半なものではなかろうよ」
「つまり、それを習ったというわけですか――」
「おうよ」
草や花の香気が、二人の沈黙の間に、溶けていくように流れ込んだ。

547 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 23:36:21 ID:dSAfgPXe0
美子は、その顔に笑みを浮かべ言葉を続ける。
「教材だな」
「ほう――」
「教材も上等なもんだ。おまけに漢字の筆順、手紙の書き方まで教えるときてる――」
「たまりませんね」
「ああ、たまらぬな」

美子は、ふぅ――と息をつくと、更に驚くべきことを口にした。
「それがよ、1日20分なんだよ」
「――!?」
「1日20分、それでいて、1級合格者の4割がたが日ペンの出身だぜ」
どうだい?
――そう、問いかえるような顔でまっすぐに、見つめられていた。

「美子さん。あなたに頼みたいことがあります」
気が付くと、呟くように言葉をしぼりだしていた。

「あなたに、ラブレターの代筆を頼みたい――」
胸の奥から言葉を絞りだしていた。

風が二人の間に、甘い芳香を運んできた。
金木犀の花の香りであった。

548 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 23:37:38 ID:pUKisfRo0
「礼を言っとくよ。」
「礼―― ?」
月厨が短く呟く。
「本当はおまえさんと煽りあいたかったんだよ。」
慣れない愛の告白のレスでもしたように、照れたような笑みが俺の唇に浮いた。
しかし眼は笑っていない。
「待ってたんだよ、股を濡らしたような女みたいにね―― 」
両脇がしまっていく。
タイプする指先に緊張が走った。

「今まで月厨には――庇を貸して母屋をとられてきたからね。
煽る手があるうちには煽らなきゃならねえんだよ――あんたみたいな月厨にはね。」

くくく。
おもわずレスをする俺の喉から笑い声が漏れた。
「困ったなあ月厨さんよう。」
「何がだい。」
「このまま煽りあったら、もう、荒らしあいになるぜ。」
「だろうな」
「どうでえ、この煽りあい分けにしねえかい?」
「分け!?」
「五分と五分。だからよ、おめえさんがどこの月厨板でもいい。そこで獏ネタをやればいいじゃねえか―― 」
「―― 」
「この板じゃあ月厨に恨みを持ってるやつぁ少なくねえ――。だからよ。月厨ネタは月板でやれや。どうだよう――」

誤字の一つ、行の乱れひとつで煽りあいが始まってしまいそうであった――

549 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 23:55:00 ID:SJMVMxKX0
たまらぬ荒廃であった

550 :水先案名無い人 :2005/07/15(金) 23:59:27 ID:MT06u8vg0
>>546-547
ナツカシスギテテラワロスwwwww

551 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 00:53:53 ID:RiSHsKcF0
いざ進むぞ。
どこに?
決まってる。
キッチンにだ。
目指すもの?
それももう決まってる。
ジャガイモ。
そう、目指すはジャガイモのみ。
他の野菜など糞くらえだ。
茹でる。
茹でる。
飽くまで茹でる。
茹でたら剥くぞ。
剥いてしまうぞ、皮を。
剥くだけじゃない、潰す。
ぐにぐにと音を立てて潰すのだ。
まだだ。
まだ終わりではない。
まだやるべきことは半分だって済んじゃいない。

552 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 00:55:00 ID:RiSHsKcF0
どうした。
まさか、もう終わりにしようっていうんじゃないだろうな。
出せ、勇気を。
勇気を出したら微塵切りだ。
親の仇を切り刻むかのように、玉ねぎを微塵切りにするんだ。
涙なんか流してる暇は無いぞ。
泣く力があるならそれは全て微塵切りという行為に回すんだ。
いいぞ――やれば出来るじゃないか。
さあ、次からが本番だ。
ミンチを塩・胡椒で炒める。
これが一番の曲者だ。
絶妙な塩梅で味付けし、手早く潰したジャガイモと混ぜ合わせる。
混ぜればそれで終わりってわけじゃない。
丸く握って、小麦粉とパン粉をつけて揚げるのだ。
何と。
そこまでやるか。
お前は、キャベツまで付け合せるというのか。
ぞくりと、恍惚にも似た悪寒が背筋を走り抜けていく。
たまらぬコロッケであった。

553 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 01:16:13 ID:wSK6wNo/0
うわぁ……勉蔵さんのなか、すごくあったかいナリ……

554 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 01:21:59 ID:Se4k3w4F0
ワロス――

たまらぬキテレツ大百科であった。

555 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 02:26:09 ID:8iLjoOCo0
ああ、ベジータのお料理教室――

556 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 02:36:13 ID:WbhrU85Z0
たまらぬお好み焼きバトルであった。

557 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 03:48:11 ID:wSK6wNo/0
   /\___/\
 / ⌒   ⌒ ::: \
 | (●), 、(●)、 |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  < 決まってるだろう
 |   ト‐=‐ァ'   .::::|    \_______
 \  `ニニ´  .:::/
 /`ー‐--‐‐―´´\


    /`ー──一'\
   ,r(●)(、_, )、(●)\
  .|  '"ー=ニ=-'`   .:|    この、松尾象山にさ――
  |.    `ニニ´   .::::|
  .|          .::::::|
   \       .:::::/
   /`ー‐--‐一 ´\  

558 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 08:23:12 ID:/ghOZ8ZX0
キーテレーツガーイジーン

559 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 12:46:22 ID:uPTUxL6q0
「銭だな……」
 ぼそりと、ゆかりちゃんは言った。
「わたしはね、プロだよ」
 ゆかりちゃんは、生徒たちを見渡しながら言った。
「体育祭をやりたかったら、わたしの前に銭を積みあげりゃ
あいいんだよ」
 生徒たちは、この突然のゆかりちゃんの言葉に静まり返っ
ている。
 そこに、ゆかりちゃんの声が響く。
「国から銭をもらって、四角い黒板の前で身体はって何ぼの
仕事をしているんだよ。銭にならない仕事は、する気はねえ
よ」

 ゆかりちゃんは、天を睨み、
「クラス対抗だか何だか知らねえが、銭を出すんなら、いつ
だってにゃものクラスとやってやるって言ってんだよ。銭を
とってるから、身体ァ張れるんだよ。銭なんかいらねえなん
て言う奴ァ信用できないね。いいかい、この谷崎ゆかりは逃
げねえからね」


560 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 12:46:58 ID:uPTUxL6q0
 はっきりと言いきった。
 なんということを言うのか。
 銭を出せ──
 自分の働くモチベーションは銭である。
 ゆかりちゃんは、生徒たちの前で、そう宣言したのである。
 銭を出すのなら、体育祭をやると。
 確かにそうだろう。
 自分はプロだ。
 プロだから、金をもらって働く──
 誰もが、納得のゆく、わかり易い理屈であった。
 しかし、それを、現実に生徒たちの前で口にしない。
 たとえ、たてまえであっても、金なんかいらない。生徒たち
の思い出になる行事にしたい。普通はそのような言い方を
する。
 ゆかりちゃんは、そう言わなかった。
“銭だ”
 生徒たちの意識を、その強烈な言葉ではたいた。
 その瞬間に、静まりかえっていた教室が、爆発した。
「ゆかりちゃん、やれ」
「やっちまえ」
「誰か金を出してやれ!」
「にゃもちゃん、金を用意しろ!」
 そういう叫び声があがった。
 拍手と歓声で、教室全体が倍に膨れあがったように見え
た。
 「くーっ」
 ちよの横で、ともちゃんが声をあげた。 
「たまらん教師だなァ、ゆかりちゃん──」



561 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 12:50:37 ID:xgn2jBHl0
「――外「国」人」
「何?」
「外人、ではなく――外「国」人だ」
スレが一瞬、ざわめいた。
「ぬぅ――」
唸った。



たまらぬアメリカンジョークのガイドラインであった。

562 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 18:46:28 ID:O+D/afou0
さっちゃんはよう――さちこって言うんだよ。こいつは本当の話だ。」
「――それで?」
まるで興味がなさそうに男は問い返した。
乾いた声であった。
「だけどなあ、ちっちぇえんだよ。さっちゃんは。」
「それで――?」
「馬ぁ鹿。だから手前のことをさっちゃんって呼ぶのさ――」
「――ぬう。」
「どうでえ。可愛いだろう。さっちゃんはよ――」
「――少しはね。」
言葉とは裏腹に、男の顔は上気していた。
周囲の気温が、二、三度上昇したようであった。

「だがな。それだけじゃあねえ。さっちゃんってえのはそれだけじゃあねえんだ。」
「――何。」
まだ、何かあるというのか―――
自分のことを、名前で呼べない。
さちこではなく、さっちゃんと呼ぶ。
それ以上の何かが、さちこにはあるのか。
知りたい。
さちこについて、もっと知りたい。


563 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 18:49:01 ID:O+D/afou0
抑えきれない感情が、肺腑から溢れ出し、気道を抜けて大気へと迸った。
「――教えてくれ。さっちゃんが一体どうしたというのだ。」
「さっちゃんはなあ。大好きなんだよ、バナナが、さ――」
バナナが好き?
それは良いことではないのか?
小さな女の子にとって、好きな食べ物があるのはこの上のない幸せだろう――
俺も小さいころは、寺の裏にある山のこけももの実を、腹がはち切れそうになるまでもいでは食っていたものだ。
あれはうまかった。
山に降り注いだ雨の露。
天から注ぐ、甘露。
そんな味だった。
病床の妹にも二つ三つ持って帰ってやった。
氷砂糖と一緒に焼酎につけておけば、親父は、顔をくしゃくしゃにして喜んでくれた。
思えば、あの頃が一番楽しかった―――
男の表情にさみしげな、やりきれないようなものが浮かんだ。
「――続けろ。いや、続けてくれ。」
「慌てるない――。考えてもみな。さっちゃんはな、さっきも言った通り小せえんだぜ――」


564 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 18:53:17 ID:O+D/afou0
小さい。
さちこは小さい。
この言葉を聴いた瞬間、男の脊髄にこわいものが走った。
まさか――
いやまさか――
そんなはずはない。
そんなはずがある訳がない。
いや、あってはならないのだ――
「小さいから――小さいからどうしたというんだ。」
「分からねえのかい。いや、分かってるって顔だな。それは。」
「言うな。それ以上は言うな――」
「聞きたがったのはあんたさ。あのな。さっちゃんはな、小せえから――」
「よせ――」


565 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 18:56:57 ID:O+D/afou0
男の声は小さかった。
審判を待つ罪人のような声であった。
顔を、背けた。
せめてもの抵抗のつもりだった。
「小せえからよう――バナナが、バナナが半分しか、食べられないのさ。」
堪らなかった。
男としてあり続ける為、己を縛ってきた鎖―――
脊髄の、自律神経の束の中で、幾本かが、ぶつりと鈍い音を立てて切れるのを感じた。
顔に、一滴の水が触れた。
雨――?
いや違う。
これは、涙だ。
感情の昂ぶりに因って、涙腺から搾り出される体液。
そいつの事を涙というのだ。
俺は泣いているのだ。
涙を流しているのだ。
そうだ。
もう泣いていいんだ。
吼えた。
獣の、哭き声であった。

「――かわいそうな女さ、さちこって奴はよ――」
風が、吹いた。
くすぐったい様な、桜の香りが混じっていた。
もう春は、そこまで来ていた。


566 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 19:03:53 ID:ed8nwryh0
   おう なつだぜ
   おれは げんきだぜ
   あまり ちかよるな
   おれの こころも かまも
   どきどきするほど
   ひかってるぜ
   おう あついぜ
   おれは がんばるぜ
   もえる ひをあびて
   かまを ふりかざす すがた
   わくわくするほど


   たまらぬ蟷螂であった

567 :1/2 :2005/07/16(土) 19:54:19 ID:eLf5c8o90
実話である。

チャーシューメンを注文した。
海岸沿いのさびれた海の家で、である。
こんな所で本当にラーメンが食べられるのか。
それが本音であった――。
味の期待よりも興味本意で注文した。
それが理由だった――。
やがて商売っ気のない婆さんがラーメンを運んできた。

568 :2/2 :2005/07/16(土) 19:56:33 ID:eLf5c8o90
「ぬわっ!?」
自分は正気を疑った。
まずは自分の正気を、である。
自分が狂っていないことを確認できた後、婆あの正気を疑った。
ラーメンである。
あの――あのインスタントのチキンラーメンがみすぼらしい器に入って運ばれてきたのである――
そしてチャーシュー。
これがチャーシューと言えるのか――
申し訳なさそうにどんぶりの端に乗っていたのは薄いハムであった。
しかも一枚である。
メニュー表にもう一度、目を走らせる。
ラーメンは500円。
チャーシューメンは600円。
はたしてこの薄いハムに100円の価値があるのか――
いや――問題はそんな事ではない。
インスタントのラーメンを食堂で販売することが問題なのだ。

本来であるなら店の婆あにつかみかかり抗議をする所であったが、
元来ヒキオタで内気である俺は、とてもそんな勇気を持ち合わせてはいなかった――
騙されたことをあきらめラーメンに箸を通す。
混乱と憤りのスパイスで味付けされたラーメンは
実に懐かしい――家庭の味がした――


569 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 20:00:15 ID:eLf5c8o90
>>562
「さっちゃんはよう――実は『うんこ』って言うんだよ。本当はな。」
「何!?」
なんという――
「だけどな――そんなんじゃあんまりにも可哀想だから、自分のことを『さちこ』って呼んでいるんだよ。」
なんという――
怒りがふつふつと沸いてきた。
ふざけるな――
ふざけるな、両親――

570 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 21:25:37 ID:wSK6wNo/0
>>559-560
素晴らしいじゃねぇか。

571 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 21:35:34 ID:KbCHIMK70
相変わらず面白いスレじゃねえか。おめえ、よ――

572 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 22:24:18 ID:PYBFR8uu0
「やらないか」
「性欲を持て余す」
そういうことになった。

573 :水先案名無い人 :2005/07/16(土) 23:47:55 ID:nfvyyp6Q0
東京に近い郊外であった。
その森は夏の最盛期を迎えようとしていた。
濃密な緑葉の香りが、熱をもった夏の空気にたっぷりと溶け込んでいる。

みしり――

と重い音が、森の奥から響いた。
小さな枯れ枝と、落ち葉が踏まれる音であった。
何か、かなりの体重のあるものが森の中を移動しているのだ。

かなり大きな野獣であろう。
その野獣の動きを感じ、森の中の小動物は動きを止めていた。

巨大なトトロであった。
トトロは夜行性である。
夜の間に、縄張りを飛ぶ。
時には、2人の少女を体につけ飛ぶことがあると聞く。

普通、トトロは体長180センチから200センチ。
体重は150キロ前後である。

ところが、このトトロは優に250センチを超えていそうであった。
体重も200キロも超えていよう。
巨大なトトロであった。



574 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 01:26:14 ID:w7zioc8Z0
湯気が、身体から溢れた。あまりの快感に汗が噴出て布団をじとりと濡らす。良い。
目をさえ、開けていられないほどだ。しかしである。
まだ、身体は動く。動いてくれる。そのままグラインドし続ける。だが、敵もしぶとい。息子が万力で締め付けられる。
来る――さらなる電撃に奔流される。たまらず声が漏れ出た。
裸身が、重い快楽で激震える。来そうだ。現に来ている。これは一旦休憩むか。ダメだ。許すな。これが最後の戦いなのだ。
バックから突く。突き入れる。また突く。悲鳴。腰が勝手に、お前を呵責むのだ。俺のせいではない。
食う。この女を食う。この快感を。もっと。もっとだ。もっと味わえないか――
野バラの茂みに突き入れるイメージ。何度も。喘ぐ。喘ぎがひとつになる。刹那。
我を忘れた。魂が身体から離れた。川が見えた。
いきそうになる。しかし、この女を悲しませては、ならぬ。俺は漢に、なるのだ。だから。
怒れ。真逆の感情。猶予を持て。
羅刹だ。鬼を思い浮かべる。快感を抑え――られる――ダメか――いや。
イくな。俺はまだこすれる。女が可哀想で  は   か。俺 ティッシュ 早く 天国 出
んあ〜。たまらぬうつ伏せオナニーであった。どぴゅどぴゅ。

       平成17年7月17日         脳内にて    夢枕獏

575 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 02:56:15 ID:1sTSAP5x0
>>562-565
感動したぜ――

576 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 09:12:46 ID:fciWDOdA0
ファミリーレストランの待合に、男たちはいる。
一人が、「ヨン」とだけ書いて、筆を置いた。
やがてやって来た店員は、何の気負いもなく、声をかけた。
「2名でお待ちの、ヨン様――」
誰だ。
誰だ、それは。
二人の男たちは、たまらず吹き出していた。

「奥の席で、よろしいですか?」
店員が、言った。
「オフコース」
笑顔で答えた。

今度は、店員が吹き出す番であった。

577 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 09:15:10 ID:fciWDOdA0
>>566
ナツカシス
ウロ憶えだけど、原文まんまだよね?w

578 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 09:18:15 ID:fciWDOdA0
ファミリーレストランの待合に、男たちはいる。
一人が、「ガッツ」とだけ書いて、筆を置いた。
やがてやって来た店員は、何の気負いもなく、声をかけた。
「2名でお待ちの、ガッツ様――」
誰だ。
誰だ、それは。
二人の男たちは、たまらず吹き出していた。

「奥の席で、よろしいですか?」
店員が、言った。
「OK牧場」
拳を出して応えた。

今度は、店員が吹き出す番であった。

579 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 11:13:09 ID:JFnnxTCR0
>>576
なんという混み様なのか。
平日の昼というだけで、これほど混むというのか。
ウェイトレスという身でありながらも、愚痴りたくなる。
この混みようを。
やっと、4名の家族をテーブルに案内する。
残っているのは、男性2人組み。
そのまま、案内すればよかった。
しかし、条件反射から、待合板を見てしまった。
ただ、名前を確認するために。
ただ、喫煙、禁煙を確認するために。
「ヨン」と書いてあった。
なんだ、外国人か?
問題は無いだろう。
なんといっても、鎖国は300年も前に終わったのだ。
ファミレスに外国の客が来ても問題は無い。
「2名でお待ちの、ヨン様――」
こう、呼びかけたのも問題は無い。
なんせ、お客様は神様だ。「様」の敬称は、外せない。
「奥の席で、よろしいですか?」
男2人に尋ねたときも、特に問題は無かった。
しかし、
「オフコース」
男が満面の笑みで答える。
ここで、すべてのパズルがはまった。
ヨンと書かれた待合板、男の満面の笑み、よく見れば琥珀色のビンがポケットからのぞいて――
たまらず吹き出した。
クス、などというかわいらしいものではない。
ブシャ、とか、グワシャ、とかいう、まるで何か獣のような笑いだった。

たまらぬ韓流であった。

580 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 18:07:52 ID:E0xAD7o30
「よう――また会ったな。」
ふ、と隣を見ると、いつぞやの男が座っていた。
「あんたか――」
忘れるはずも無い、この酒場で、この席で――さちこの話をした男だった。
――でかい、顔。
――なま臭い、息。
――垢で汚れた、襟首。
既にどこかで、軽く飲んできたと見えて、頬の辺りが朱に染まっていた。
「それじゃあ今日は――みちこの話をしようか―――」


581 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 18:08:46 ID:E0xAD7o30
六月も半ばというのに、もう蝉が、騒いでいた。
喧しいほどであった。
目の前に置いたグラスを空にすると、男は内心の動揺を押さえ、こう問い返した。
「みちこ――?そいつは、さちこの妹か何かかい?」
「さてね。そいつはおいらの知った事じゃない。みちこは――みちこ、さ。みっちゃんと呼んでも良い。」
「――そうだな。みちこはみちこだ。」
――そうだ。みちこは、みちこ。
俺は、俺。
あの時、お前にそう教えられたんだったな――
「何をにやにやしていやがるんでえ。当たり前の事よ。」
「聞かせておくれよ。その――みっちゃんの話を。」
「応――。みっちゃんが道々歩いているとな、――まぁ、何だな、垂れちまったんだわ。」
「垂れた――?」
「うんこが、だよ。みちこはうんこを垂れちまったのさ。」
「――うんこを、か。」
「――うんこを、だ。」
――大変だな、と思う。
――辛かろう、と思う。
みちこが幾つの娘かは知らぬが、幾つになっても、女にとって、それ程の恥は無かろう。
「それで――みちこはそいつをどうしたんだい?まさか、気にせずそのまま歩いて行った、という訳でもなかろうよ。」
「ああ、そんなわけはねえよ――みちこはな。拭いたんだ。」
――何だ、当たり前の事じゃないか。
うんこが出たら、拭く。拭かねば尻がかぶれてしまう。だから――拭く。
それは、至極当たり前の事だ。
男は落ち着きを取り戻し、目の前に置かれた刺身を、口へと運んだ。
鮪だった。渋い、血の味が、口の中に広がった。


582 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 18:10:13 ID:E0xAD7o30
「拭いたのか。」
「――拭いたんだよ。紙も持っていないのに、な。」
「な―――?」
男は生まれてきてから、この時ほど己の耳を疑った事は無かった。
紙を持っていなかっただと――――?
ならば――ならばどうやって拭いたというのだ。
いや――自分はその答えを知っている。
知っているが、それを認めたくないのだ。
―――悲しい、男の意地であった。
「紙が無いから、手で、な――――」
馬鹿野郎――――――――!
男は叫びそうになる自分を、精一杯の理性で抑えた。
大体、人というものは、家を出る前には、ハンカチとちり紙の確認を、欠かしてはならないのだ―――
何故か。
こういうことがあるからだ。
こういうことがあるから、常にハンカチとちり紙を持ち歩く。
母に、そう教えられたのだ。
十五になる頃には、母がどんな仕事をしているかも、おおよそ見当がついていた。
父と別れ、生まれた町を飛び出し、幼い俺を抱えた母に、他にどんな選択肢があったというのだ―――
だが、俺は母を誇りに思っていた。
愛していた。
辛い事も多かったが、あの日々の中で、俺は愛というもののあり方を知ったのだ―――
鼻の奥に、つん、と来るものがあった。
さっきの刺身に、山葵を付けすぎたせいだ。そう、自分に言い聞かせた。
「手で、か――」
「ああ、他に、選択肢など無かった。みちこは手で拭いたんだよ。そして思った。」
背筋に、ざわ、と、来るものがあった。
聞いた。
「思った?」
「――――勿体無い、と。」


583 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 18:12:08 ID:E0xAD7o30
カウンターに、一万円札を一枚。男は何も言わずに席をたった。
―――その先を知る必要は無い。
そう思ったからだ。
その先のことは、分かっている。
みちこがその手をどうしたか、それぐらいは俺にだってわかる。
だから、席を立った。
もう、あの男と会うことも無いだろう。
店を出る。
遠くに、祭囃子が聞こえていた。
川向こうから吹いてくる風に、祭りの焼きイカの臭いを嗅いだ気がして、男は少し、笑った。
そして、いつまでも―――いつまでも、泣き続けた。



584 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 18:18:19 ID:SXkVuDL5O
566
それ作者違うし

585 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 21:04:12 ID:6V/pGw7a0
ファミリーレストランの待合に、男たちはいる。
一人が、「ホリエモン」とだけ書いて、筆を置いた。
やがてやって来た店員は、何の気負いもなく、声をかけた。
「2名でお待ちの、ホリエモン様――」
誰だ。
誰だ、それは。
二人の男たちは、たまらず吹き出していた。

「奥の席で、よろしいですか?」
店員が、言った。
「想定の範囲内です」
自信ありげに応えた。

今度は、店員が吹き出す番であった。

586 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 21:49:22 ID:v+1Vccrt0
「銭だな……」
ぼそりと、金正日は言った。
「おれはね、首領だよ。」
金正日は、主席代表たちを見渡しながら言った。
「六カ国協議をやりたかったら、おれの前に銭を積みあげりゃあいいんだよ。」
各国代表は、この突然の金正日の言葉に静まりかえっている。
そこに金正日の声が響く。
「日本から銭をとって、小せぇ朝鮮半島の上で体はって何ぼの国政をしてるんだよ、
銭にならねえ協議はする気はねえよ」
金正日は、天を睨み、
「ブッシュだかライスだか知らねえが、銭をだすんなら、いつだっててめえとやってやるって言ってるんだよ。
銭をとってるから、身体ァ張れるんだよ。銭なんかいらねえなんて言う奴ァ信用できないね。
いいかい、この金日正は逃げねえからね。」
はっきりと言い切った。
なんということを言うのか。
銭を出せ――
北朝鮮の国政のモチベーションは銭である。
金日正は、各国主席の増せで、そう宣言したのである。

587 :水先案名無い人 :2005/07/17(日) 21:59:55 ID:v+1Vccrt0
「具体的には、どのぐらいの金額ですか。」
そこまで訊いた日本代表も勇気があるが、さすがに、声は小さくなっていた。
「だから、納得のいく金額ってえことだよ。」
金正日は、今、その代表にだけに視線を向けている。
「ウリはねえ、銭さえ積まれりゃあ、日本人だって拉致するよ。」
ぞろりと凄まじいことを、金正日は言ってのけた。
「それが首領さ。これで、おまんま喰ってる人間の心意気だよ。
しかし、それにはそれなりの金をだしてもらおうって言ってるんだよ――」
これまで、おれ、と自分のことを呼んでいたのがい、いつの間にかウリになっている。

588 :あとがき :2005/07/18(月) 16:44:03 ID:F11aClj+0
実に、なんと、12時間――足かけで一日ぶりの「夢枕獏の文体のガイドライン」である。
今日は、時間のほとんどを2ちゃんねるへのアクセスのために使ってしまった。
規制されているうちに、2ちゃんねるの状況も、OCNユーザの状況も、大きく変化をした。
しかも、まだ、その規制の途上である。

にもかかわらず、2ちゃんねるというものの魅力、その底を流れているものの本質は、今も昔もシンプルである。
それは、
"誰が名レスをつけるか?"
"どのスレが面白いのか?"
そういうあたりにつきるのではないか。


589 :水先案名無い人 :2005/07/18(月) 16:46:22 ID:F11aClj+0

むろん、そこに至るまでの間には、様々なディティールがある。
実際に、各板で、あるいは各スレで、PCと向かい合い、レスをかわし合う人間にしかわからない部分が必ずある。
そういう2ちゃんねらを、ぼくは何人か身近に知っているし、一緒に煽ったりもしている。
それで、ぼくが理解したことは、誰もが迷いながら、悩みながら生きているということである。

まあ、ややこしい論はひとまずおく。
話をもどそう。
すでに書いたが、今回の主人公は丸の内と、それ以外のOCNユーザである。
OCNユーザに、どのようなことがあったのか。
それを、運営情報臨時板ではかなり詳しく書くことができたと思う。

では、あと1スレか2スレ、改変ネタが尽きるまで、いましばらくおつきあいのほどを――。

平成17年7月17日                   小田原にて夢枕獏

590 :水先案名無い人 :2005/07/18(月) 16:53:44 ID:O4gyJdvQ0
>>588-589
ぬう――。

591 :588−589 :2005/07/18(月) 17:11:15 ID:F11aClj+0
なんと――
自分のレスを見た。
そして、カレンダーを見た。





今日は、7月18日であった。



592 :水先案名無い人 :2005/07/18(月) 23:27:14 ID:khJ4O0tE0
>>586
謝罪と賠償を――
そう思った

593 :水先案名無い人 :2005/07/18(月) 23:48:38 ID:NXB2YROl0



「ぬふぅ」




594 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 10:49:22 ID:Ij7KBPRO0
腕。
腕。
腕。
顔。
顔。
顔。
腕。
腕。
腕―――

たまらぬアシュラマンであった。

595 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 12:37:44 ID:pMDCOntw0
なんということか。
面白い。
面白すぎるのだ、このスレは。
だから俺は迷わずあげることにしたのだ。

596 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 16:03:21 ID:PTJ7bwtU0
たまらぬ良スレであった

597 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 18:03:36 ID:4MBR6Ev/0
「サクラ大戦が、ギャルゲーと、今、言ったな」
「ああ、言ったよ。いけないかね」
平然と、俺は答えた。
「サクラ大戦を舐めるのは許さない」
「舐めてはおらんよ。わたしは、サクラ大戦をギャルゲーと言っただけだ」
「馬鹿にするな。サクラ大戦は――」
言いかけたサクラヲタの言葉を、俺がさえぎった。
「ほう?じゃ、きみは、サクラ大戦の『あれ』を何だと言うのかね。
まさか、きみは、このわたしに、ギャルゲーが何であるかを教えてくれようとしているのかな。
わたしは、きみが、鼻タレのガキの時分から、ときメモも、みつめてナイトもやっていた男だよ。
その私にギャルゲーの講義をしようというんじゃないだろうね。」
「――」
「わたしは、サクラ大戦の『あれ』をギャルゲーと言ったが舐めてると言った覚えはないよ。
サクラ大戦の萌えレベルは、私はよく承知しているさ。そこらの、エロゲーなどよりもずっとね」

598 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 18:08:18 ID:4MBR6Ev/0

「ひとつ訊かせてもらえるかい」
「ほう、何かね」
「誰に告白すれば、このゲームをクリアしたと言っていいんだい?」

「いい質問だ。」
女子高生は答え、ぽん、と自分の胸を叩いた。
「この、藤崎詩織にさ――」
言った。

599 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 18:46:52 ID:4MBR6Ev/0
その瞬間――
信じられないことが起こっていた。
本体から、CDが飛び出し地面の上に転がっていたのである。
「何をした!?」
ユーザーは言った。
「何も。」
SCE社長は答えた。
「何?」
「何がおこったかあんたにはわからんだろうが、これは神秘的な力でも何でもないよ。」
「――」
「これは、仕様さ。」
「仕様だと!?」


http://www.yuko2ch.net/psp/ridge.avi

600 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 18:51:15 ID:kll/PGXW0
>>598-599
続けて読むと藤崎詩織に告白した瞬間CDが飛び出すように思えるのも仕様か?w

601 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 18:52:44 ID:4MBR6Ev/0
>>597
>>598
>>599

乙――


みごとな自作自演であった。

602 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 19:26:29 ID:msWxES6t0
>601
>乙――

目に入った瞬間、乙一と読んでしまった俺ガイル

603 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 19:27:47 ID:Ij7KBPRO0
「ふたりはプリキュア」というアニメを娘と一緒に見ていたのだよ――
ここでふと気になったのがね、タイトルの「ふたりは」というところだ。
うちには娘が1人と住み込みの弟子が数人いるのだが、プリキュアごっこをするときにな、2人の役柄を
取り合っていつも喧嘩をするのだよ。
愛娘と弟子たちの争う姿を見るのは、たまらぬ――
何故、何故二人でなくてはならなかったのか―――
学校で仲のよい3人組や4人組など、やはりプリキュアになれずに
仲間はずれにされる事もあるかも知れぬ。
そのような事が起こったら、どうするつもりなのかね――
せめて、「みんなはプリキュア」という題名にすれば
よかったのではないのか?
そう思えてならぬのだよ。
みんなはプリキュア――
いわば、お父さんもプリキュアというわけだ―――

(東京都・古武術道場経営52歳男性)

604 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 20:01:07 ID:icbIpTUY0
お父さんもプリキュア――
読んだ瞬間、男は飛び上がっていた。
背筋を何かが走り抜けたからだ。
恐怖。
嫌悪。
憤り。
どれも違う――。
強いて言えば、畏れ、畏怖の念であったかもしれない。
それは男の尻の穴を、きゅうと締め上げ、ゆっくりと歓喜へと変わっていった。
初めて出会う感情であった。
初めて出会う悦びであった。
古武術で――
52歳で――
プリティで――
たまらず男は叫んでいた。
「きゅあ!きゅあ!」

605 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 20:12:15 ID:4MBR6Ev/0
「わわわわわわわわわわわわわわ!!!」
俺は、声をあげ続けた。
何が何だか、何がどうなっているのか、もう、わからない。

ウィルスに――
山田ウィルスに感染したのだ――

「ああああ……」
情けない声が、俺の唇から漏れた。
俺のPCが急に高温を持った。
何だ、これは?
無修正動画か。
俺は今、無修正動画を垂れ流していたのか。
そしてつるぺた――
ブルマ――
ロリだ――
ロリ動画を垂れ流していたのである。

「あああああああ…」
幼児が”あ”であげる声。
「ああ」
「おわあああああ」
「あやああああああ……」
俺は、涙を流していた。

606 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 20:45:52 ID:4MBR6Ev/0
「まいったかい?」
「いいえ」

「拳を入れられて、一度ダウンしたら、ボクシングの試合は負けですか」
「いいや」
「闘いで腕を折られたら負けですか」
「いいや」
「どうなったら、人は負けるのですか?」
「心が折れた時さ」
「心?」
「これはいかん。もう働かなくちゃいかん、と思ったときだな」

たまらぬニートであった。

http://blog2.fc2.com/d/demasuta/file/20041229121846.jpg

607 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 20:58:56 ID:4MBR6Ev/0
「米酒だ―― 」
「米酒だ―― 」
「飲もう。」
「飲もう。」

ヌマヌマということになった。

608 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 21:43:30 ID:YxUeEbRR0
たまらぬ空耳であった。

609 :水先案名無い人 :2005/07/19(火) 22:49:46 ID:K7M/t2c/0
「冨樫――」
「はい」
「少年ジャンプは、小さくないぞ」
「はい」
「少年ジャンプは、ハンターハンターが載ってないからといって、
どんなにびくともするもんじゃない」
「はい」
「冨樫、一つだけ言っておく」
「ジャンプだろうがマガジンだろうが、
俺の許せないことが、たった一つだけある」
「はい」
「それは、手を抜くことだ」

610 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 02:25:08 ID:x45Erg+v0
「何をしてるんだ!」
警備員が言った。
「ちょっとな。実験だよ。」
男は、口元にうっすらと笑みを浮かべ、そう答えた。
「実験?何を言ってるんだ?」
警備員が、再び質問した。
「光ケーブルだよ。」
「光ケーブル!?」
にぃっ。
と。男が笑んだ。
「おうよ。
光ケーブルがあればどこへでも行ける――」
そう、言い切った。
馬鹿な。
ここが、どこだかわかっているのか。
ここで――よりによって金閣寺で。
しかも車で乗りつけておいて――
寒気に似たものが、背筋を通り抜けていく。
「――で」
ごろり。と石のように、重たい声が出た。
「――ところで名前は?住所は?職業は?」
取り敢えず基本通りの事を尋ねつつ、警備員は昂ぶる気持ちを押さえつけた。
「それに、ここは勝手に入れませんよ――」
「でも日給は一億円だぜ。」
この男、何を考えているのか――
この男、人の話をまるで話を聞いていない――
「いや、金額を聞いてるんじゃない!」
まるで答えになっていない。
からかっているのか?

611 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 02:26:53 ID:x45Erg+v0
まして、一億?
この男、一億という額を解っているのか?
ごうっ。
と。ひどく熱いものが、腹の奥から沸きあがってくる。
「ふざけないでくれ」
止まらない。
止まらない。
もう、この熱いものを止めることが出来ない。
「日給一億なんてある筈ないだろ! だいたい……」
男は、さも当然のように言葉を重ねた。
「一億だぜ、一億。
一億円と光ケーブル。
どこでも行きたい所に行けるじゃないか――」
まるで、子供に教えるような口調で、男が言う。
「ぬぅっ!?」
馬鹿な――
自分でも顔が紅潮してくるのがわかる。
大概にしろ。
まさか本気じゃないだろ?

612 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 02:27:43 ID:x45Erg+v0
張り詰めた糸のように、今にもぷつりと切れそうなそこに。男が。
「あれ?
あれあれ? 怒らせていいのかい――」
と、言葉を滑り込ませる。
「使うよ。光ケーブル。」
ぷつり。
そこで、糸が切れた。
「いいとも……」
もういい。
使いたければ、使うがいい。
「使ってみろ。光ケーブルとやらを――」
それが、どうしたと言うのだ。
そんな馬鹿げたことがあろう筈も無い。
「それで、満足したら、帰ってくれ」
にぃっ。
男が笑う。
そして。
「運がよかったな」
「何!?」
「今日は回線の調子が悪いみたいだ――」
「警察行こうな・・・。」

たまらぬ男であった。



>>33さん >>88-89さん
及びhttp://news19.2ch.net/test/read.cgi/news/1121580023/610
に多謝w

613 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 03:18:29 ID:CWmkGUjO0
1 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2005/07/17(日) 15:00:23 ID:ZKOZ2noN0● ?##
金閣寺境内に車で侵入、自称・会社経営の男を逮捕

 17日午前7時30分ごろ、京都市北区の金閣寺(鹿苑寺)の境内に男が乗用車で侵入、職
員通用門前にいた警備員の制止を振り切り、約100メートル先の事務所裏の駐車場に車を
止めた。

 警備員が出ていくよう求めても応じず、110番で駆けつけた西陣署員が男を建造物侵入の
現行犯で逮捕した。けが人や建物の損壊はなかった。

 調べでは、男は埼玉県本庄市の自称会社経営者(49)。男は停車後も車から降りず、約4
0分間、居座った。警備員に対し窓越しに「光ケーブルがあればどこへでも行ける」「日給が
1億円ある」などと意味不明なことを話していたという。
(読売新聞) - 7月17日13時51分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050717-00000407-yom-soci


ワラタwww

614 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 09:56:26 ID:vS53/rxR0
>>609
何を言っているのか、この男は
富樫は思う。
手を抜く、長期休載をする――
もう、俺はそんなとろに立っちゃいない。
そんな場所は卒業した。

必要とあれば、下書き以下、落書きレベル以下の原稿を出す。
必要とあればだ。
それをいつ出すかは俺が決めることだ。

にぃっ――
富樫の顔に嫌な笑みが浮かぶ。
その笑みに、編集者の目には不安の色が浮かんだ。


615 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 18:22:52 ID:SOFCmOj60
目。
肩。
腰。
みごとなエスファイトであった。

616 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 19:42:56 ID:nKZG63KQ0
「坊や――― 一緒に来ねぇかい。」
男は誘った。
「なあ父ちゃん。聞こえないのかい。魔王が何か言ってるぜ。」
「木の葉がざわめいているだけだろうがよう―――」
にやり、と笑い、男は続けた。
「川岸には花が咲いてる。それだけじゃねぇ。きれいなおべべがよ、たあんとあるんだ。」
馬鹿な。
この荒れ放題の地に花が咲いているところがある―――。
そんなことがありえるのか。
だが、確かにそう、男は言ったのだ。
そしてきれいなおべべ―――魅力的であった。
今すぐこの男に付いて行きたい、とさえ思った。
男はさらに続けた。
「それによ――――俺の娘たちがおめえさんをもてなすのさ。」
「――――娘、ですか。」
「応――――、心地ようくおめえさんを揺すぶって、踊って―――唄うのさ。」

たまらぬ魔王であった。

617 :水先案名無い人 :2005/07/20(水) 22:47:35 ID:gIbYk2Dy0
>>609って北辰館トーナメント決勝前に、
グレート巽が長田の控え室に応援に来たシーンでいいんだったっけ?

618 :水先案名無い人 :2005/07/21(木) 19:42:58 ID:xVBzaL/O0
舟木道場の一馬兵馬は同時に達した。
「ぬふう」
「ぬふう」
そういうことになった。

619 :水先案名無い人 :2005/07/21(木) 19:59:19 ID:07R0lekp0
                   にょ
 ょぴ  ょぴ   ょぴ       ろ  ろ  ろ  ろ    にょ
ん   ん    ん          にょ にょ にょ にょろ

620 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 00:16:57 ID:XfzyhDRO0
>>618
一馬じゃなくて数馬なんだよう−−−。

たまらぬマジレスであった。


621 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 18:28:33 ID:abcUeaiz0
愉快だった。
たまらなかった。
思う前に体が動いていた。

追う―――
追う―――
追う―――

靴など履く暇などない。
追った。
裸足でだ。
走り出してから、ふと、思う。
何故、追っているのか!?
もうあの魚は食い物にはならない。
それこそ猫にやってしまえばいいと思う。
それに猫を捕まえてどうしようというのか。

殺すか!?

いや―――
そこまでの恨みなどは持っていない。
では何か。
思う。
追っているのは、そう―――発作のようにわきあがったこの感情、
形容しがたい原始的なこの感情のせいだ。


622 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 18:30:02 ID:abcUeaiz0
ふとバイクとすれちがう。
ああ、あれは三河屋だったな。
笑っていた―――。
おかしいだろうな、三河屋よ。
自分もおかしいと思うさ。
年柄もなく、なりふりかまわず、裸足で畜生を追い回しているのだ。
狂人ではないなら、なんというのだ。
ふと、自分の口がつりあがり笑みがこぼれているの気づいた。
屁のつっぱりになどにもならないくだらぬ考えなど捨ててしまえ。
いっそ狂え。狂ってしまえばいいのだ。

愉快だった―――
空も雲一つなく、それこそ狂ったように晴れた日であった。



623 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 19:15:04 ID:hP2WJKDf0
俺は――
俺は何を見ているのだ!?
踊っている。
踊っているではないか。
何でも、かんでも――
皆が、踊っているではないか。
なんと幻想的なのだろう――
俺がうっとりとその様を眺めていると、突然、

ぼわっ――

鍋が、蓋を弾き飛ばすほどの凄まじい噴煙を上げた。
ぬらり、と、煙の向こうで大きな影が揺らめいた。
男の影か。
そう思った時、濃霧の如き煙が晴れた――
いんちき親父の登場である。

いつだって――
いつだって、忘れた事などなかった。
忘れるものか。
エジソンという男が、偉大であることを。
片時も忘れる事など、あろうはずもない。
そんな事は、常識であるからだ。
タッタ、タラリラ。

ピーヒャラ、ピーヒャラ。
パッパパラパー――
ピーヒャラ、ピーヒャラ。
踊るポンポコリン!
ピーヒャラ、ピー。

腹が減った。

624 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 19:49:08 ID:ENqSsZWL0
 「全然なってないわね。全く気持ちが入ってないし。
 あなたのはダンスなんかじゃないわ。ただのお遊戯。
 まだバレー教室に通っている人もいるんだろうけど、
 あなた達みたいにセンスの無い人が、2年か3年ちょこちょこっとやった所で、
 何の意味もないのよ。単なる金の無駄遣い。
 あんなものは、親の自己満足なの。
 他の人がやってるからやらせているとか、
 昔自分が出来なかった夢を子供に押し付けてるとか。」

たまらぬ、説教であった。

625 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 20:22:10 ID:B8Aix2Sa0
>623
むしろ京極っぽいと思った。

626 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 21:07:19 ID:wTTjfDjZ0
阿呆かお前は。
つんぼか。
唖か。
めくらか。
このぐずが。
さっきから俺が言っているのがわからないのか。
糞。
竹刀を持った奴がお前の後ろにいるんだよ。
志村――
後ろだ、後ろ。

627 :水先案名無い人 :2005/07/22(金) 22:59:26 ID:JujaAIyS0
蜂蜜を胡瓜にかける――
こんなものを果たして料理と呼んでいいのかどうか。
これは食材に対する冒涜ではないのか――
「こ、こりゃメロンの味じゃねえか!」
パイナップル頭の怪物が叫ぶ。
馬鹿を言うな。
こんなものがメロンであるものか。
貴様はメロンも食ったことがないのか、この――貧乏人が――

たまらぬリトルグルメであった。

628 :水先案名無い人 :2005/07/23(土) 00:30:07 ID:JrU1EIAO0
おれの名前は、安部高和。
はっきりいって、いい男である。
いい男だから、ケンカが強い。いい男だから、足が長い。
いい男だからキンタマがでかい。

629 :水先案名無い人 :2005/07/24(日) 18:51:38 ID:b5liwLt70
闇の中を、男が歩いている。
男根を張り詰めさせた男であった。
男の前方には、女学生が、二人。
白い素肌を持った、初々しい女学生である。
男は、闇に紛れながら、彼女たちの後を追っている。
暗闇の中に浮かびあがった男の目玉は、二人の動きを確実に捉えていた。
男の狙いは、明らかであった。

630 :水先案名無い人 :2005/07/24(日) 18:52:36 ID:b5liwLt70
「気付いてるかい?」
「気付いてるさ」
「私たちの後をよ、35分間もつけてきている男がいるじゃないの。ナニする気だろうねえ」
「論理的に考えりゃあ、レイプする気だろうよ」
私たちを――
あるいは、両方を、か――
ふふん、と鼻を鳴らしながら妹は言った。
二人の女学生は姉妹であった。
天真爛漫な姉と、冷静で知的な妹。
どちらもが、魅力的な容姿を持った姉妹であった。

「おいおい、この速度差じゃあ13分程で追いつかれるんじゃねえか?」
姉が言った。
「姉さん、論理的に考えてよ、もっと速く歩いてみねえかい?」
「構わねえが、意味あるのかい?」
「ふん、論理的に当たり前だが、相手も速く歩きはじめたみてえだな」
「このまま行くとよ、追いつかれるのに1分もかからねえんじゃねえか?」
「論理的には二手に分れるべきだろうさ。姉さん、あんたは、あっちだ。こっちの道は、あたしがいくさ――」
言うと、妹はそのまま歩の速度を上げた。
姉は口も聞かず、右手に折れ、二人は分かれた。

ぬう――
男は、歯軋りをして足を止めた。
目の前で、姉妹が二手に分かれてしまったのである。
糞。
せっかくの、獲物を――
男の男根に、ぎりっと血が凝縮していった。
いいや、これは、一人を確実に俺のものにする、チャンスじゃねえか――
男は、そう思い直すと、下卑た笑いを浮かべながら、姉妹のうち、妹のほうを追って、闇に消えた。
男の立ち止まっていた辺りからは、かすかに獣の臭いが漂っていた。

631 :水先案名無い人 :2005/07/24(日) 18:53:21 ID:b5liwLt70
家の扉を開け、姉は、ぞくり、と嫌な予感を憶えた。
人の気配がしない。
妹は、まだ帰ってないのか。
帰らないのか。
分かれるべきではなかったか。
そう思った時だった。
カチリ、
とドアノブが回る気配がした。
開ききった扉の向こうには、やや上気した妹の顔があった。

「あ、お、大丈夫かい?何があったんだよ」
やっと、それだけ言った。
「姉さんを追わなかったんだぜ?論理的に明らかだけど、男はあたしを追いかけてきたのさ」
「そ、それで?」
「全力で走ったんだがなあ、奴も好い脚してたぜ。あたしより速かった。それから論理的に導かれるように、奴に追いつかれたのさ」
あたしはよ、論理的に考えて、スカートをたぐりあげたぜ――
妹の目が、そう告げた。
「男は、どうしたんだい」
「奴も、奴なりの論理で自分のパンツを下ろしたのさ」
「むう、それからどうなったんだ?」
「みなまで言わすのかい?論理的に明らかじゃねえかよ――」
にぃっ、と妹が笑った。

パンツを下ろした男より、スカートを上げた女のほうが速く走れるのさ――

632 :水先案名無い人 :2005/07/24(日) 19:37:40 ID:ZE8H7nta0
上手いなー…最後の行で納得してしまった

633 :水先案名無い人 :2005/07/24(日) 20:07:06 ID:V/l6svX70
奴なりの、論理、か――


「――いい言葉だな。うん、いい言葉だ。」

634 :水先案名無い人 :2005/07/24(日) 23:33:33 ID:znG1DWoE0
むう―― ?

630・631はコピペの改変じゃぁねぇか――

奴はそれを笑ってもらえるつもりで苦労したんだろうがよ―― ?

汗水たらして、飲みたい酒も飲まず、抱きたい女も抱かず、

打ち込んだんだろうが――

それを、オイ632、よ――

マジレスしちまったんじゃぁ、奴も浮かばれねぇってもんだぜ―― ?









635 :水先案名無い人 :2005/07/24(日) 23:47:33 ID:amowjJZLO
「やらないか?」
「う、うむむ」
「やらないか?」
「むむ」
「や ら な い か ?」
「よし、やろう」
「やろう」
「やろう」
そういうことになった。

636 :水先案名無い人 :2005/07/25(月) 19:35:03 ID:ePAea0430
ageッ

637 :水先案名無い人 :2005/07/26(火) 01:54:00 ID:d160QNxc0
踏む
踏む
踏む

たまらぬ無限1UPであった

638 :水先案名無い人 :2005/07/26(火) 19:13:45 ID:L4JkSVmL0
>>637

落。
潰。
燃。
打。
斬。
噛。

そういうことになった。

たまらぬ二人プレイであった。

639 :水先案名無い人 :2005/07/26(火) 21:30:49 ID:SIG58mq50

です
オです
リオです
ポリオです
ンポリオです
エンポリオです
はエンポリオです
前はエンポリオです
名前はエンポリオです
の名前はエンポリオです
僕の名前はエンポリオです


涙が止まらなかった。

640 :水先案名無い人 :2005/07/28(木) 03:18:20 ID:H4c0WQmh0
「おやかたさま。」
「ゆきむら。」
「おやかたさま。」
「ゆきむら。」
「おやかたさま。」
「ゆきむら。」

・・・この掛け合いは果てしなくつづくのであった。

641 :水先案名無い人 :2005/07/28(木) 15:26:33 ID:SGZXLUQR0
正面に現れた車を見て、男は一瞬血の気が引いた。
慌ててハンドルを切る。
重い。
己の無力さゆえ、重い。
動かない。
ドン、
と、大きな音をたて、二台の車は衝突した。

やがて、先に車からのそりと這い出してきたのは、老紳士である。
老紳士は、男の車へ近づくと、運転席から男を助け出した。
「怪我は、ねえかい?」
老紳士が、言った。
その柔らかい物腰に、男を少々面食らわせた。
「あ、あ、ああ。あなたは?」
「おいらは、無事さあ。こんな事故なのに、お互い怪我ひとつねえなんて、運がいいじゃねえか」
そう言って、老紳士は、内ポケットをまさぐると、小瓶を取りだし、男の鼻先につきつけた。
「こんなときはよ、気を落ち着けるのが肝心だぜえ」
こいつは、効くんだ――
老紳士が、にぃと笑った。
「ああ、ありがとうございます」
一滴、二滴。
確かに、上手い。
乾ききった喉の奥を、きゅうっと何かが走り抜けていった。
気がつけば、半分程も飲んでしまっている。
「さあ、あなたも」
男が返した小瓶を受け取ると、老紳士は小瓶の蓋を閉めて内ポケットにしまい、皺だらけの顔に微笑みをたたえて言った。

「おいらは警察の事故処理が終わってからゆっくりと飲ませてもらうわあ」

「な、な――」

そういうことであった。

642 :水先案名無い人 :2005/07/28(木) 18:08:05 ID:ZOuI+CR50
みごとなジョークであった

643 :水先案名無い人 :2005/07/28(木) 18:30:07 ID:s1tKUldc0
「ところで――
ご存知でしたか?」
「何の話だい。生憎こっちは急いでるんだがな。」
「隣の家ですよ。」
「隣?それがどうかしたかい。」
視線は外さない。
ぎりぎりと気を溜めていく。
さあ、どう来る――
相手がどんな動きをしてもついていける、
そんな間合いだ。
「御自分の眼で御覧になるのが宜しいかと――」
男が、にい。と笑った気がした。
「いちいち勿体ぶった野郎だな。
こっちはいつでもいいんだぜ。」
「囲いができているのですよ。」
「へぇ――面白ぇ。」
文七は走り出していた。

644 :水先案名無い人 :2005/07/28(木) 19:22:17 ID:5MYRJGl30
すぐに町へ出た。
襲。
突。
轢。
奪。
姦。
盗。
死。
たまらぬヨハネスブルグであった。

645 :水先案名無い人 :2005/07/29(金) 00:03:25 ID:E0iCqDUi0
「…ニンとは」
 ニン? ニンとはなんだ。
「オ…ニンとは」
 オニン? オニンとはなんだ。
「…オニンニンとは――」
 オニンニン? オニンニンとはなんだ。
「――ヴォッキッキ!」
 ヴォッキッキ!? ヴォッキッキとはなんだ。
「オニンニンがヴォッキッキ!」
 いかにも紳士な男よ――オニンニンがヴォッキッキ! とはなんだ。
「これは魂の発露。(変態)紳士たる者常識として知っておかねばならぬものです」
 なんということだ――
 知らなかった。
「さあ。貴公も一緒に魂を具現化致しましょう」
 う、うむ。
「オニンニンがヴォッキッキ!」
 オニンニンがヴォッキッキ!
「オニンニンがヴォッキッキ!!」
 オニンニンがヴォッキッキ!!


たまらぬ変態紳士であった。

646 :水先案名無い人 :2005/07/29(金) 15:46:42 ID:pmWKz/mQ0
『あっ』
と。
ベアークローが。

「に…二刀流」
思わず。
思わずバッファローマンは、そう叫んでいた。

「100万パワー+100万パワーで200万パワー」
そう言い、ウォーズマンは空へ飛び上がる。

「いつもの2倍のジャンプが加わって200×2の400万パワー」
急降下しながら、なおも言う。

「そしていつもの3倍の回転を加えれば400×3の――」
体が、凄まじい勢いで高速回転を始め――

「バッファローマン、お前を上回る1200万パワーだーッ」
キュルルル――
その勢いは、もう止まる事などあろうはずもない。

うぉ――

『あっ』
と。
ウォーズマンの体が。
1200万パワーの。

光の矢となった――

647 :水先案名無い人 :2005/07/29(金) 15:58:08 ID:BhZOLLUr0
>>646を見た俺は、声をあげて笑っていた。
当時、その無茶苦茶な理屈を見て、笑っていたことも思い出した。

「おめえも、そんな顔して笑うんだな」
誰かのそんな声が聞こえた。

たまには、故郷に帰ろう。
そう思った。

648 :水先案名無い人 :2005/07/29(金) 16:27:28 ID:d8qo8wI90
そういえば聞いた事がある――



たまらぬテキサスブロンコであった

649 :水先案名無い人 :2005/07/30(土) 01:43:41 ID:m+hwqZJeO
おきゃあああっ!

650 :水先案名無い人 :2005/07/30(土) 13:20:21 ID:Y8v2pv0MO
旨――
安――
早――

これこそ一筋三百年の味であった

651 :水先案名無い人 :2005/07/30(土) 18:55:34 ID:Oc6InWLC0
駄目。
駄目。
駄目。
駄目人間―――

踊るダメ人間であった。

652 :水先案名無い人 :2005/07/30(土) 22:10:34 ID:4EgtWMa60
>>651
高木ブー伝説――
日本印度化計画――

ナツカシス――
俺は思った

653 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 00:00:08 ID:ILJfevKs0
誰だ。
誰だ。
誰だ。
空の彼方に、踊る影があった。
無垢で、清く、白い翼――
科学忍者隊・ガッチャマンであった。

彼らが命を懸けて飛び出したならば、科学忍法火の鳥を繰り出すのみである。

飛べ。
飛べ。
飛べ。
ガッチャマン――
行け。
行け。
行け。
ガッチャマン――
地球は、たったひとつしかない。
地球は、たったひとつしか、ないのである。

おお――

ガッチャマン。
たまらぬガッチャマンであった。

654 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 00:41:54 ID:dVEaMFDs0
ガッチャマンと言ったか。
おまえさん、驚くほど獏じゃねえか。

カカカ。

655 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 00:49:11 ID:xU9RoPNF0
たまらぬアシュラマンであった。

656 :別の視点からw :2005/07/31(日) 01:10:34 ID:Fttu5dbO0
>>653
?!
誰か――
視界の端に動くものがあった。
まだずいぶんと間合いはあるが、
間違いない。
何者かが様子を伺っている。
よく見ると奇妙な動きをしていた。
まるで踊っているかのように――
白かった。
頭も白い。
身体も白い。
足も白い。
羽根?翼?
何か外套のようなものを羽織っているようだが、
それも白い。
確かに、それは翼としか呼べない派手なマントだった。

と――
それは不意に飛び出してきた。
一撃必殺、自らの命を惜しいとも思わない、
そんな躊躇のない、命を懸けた踏み込みであった。
忍術――?科学薬品――?
そう錯覚させるほどの熱量を持って、
いや、実際に炎を纏って奴は飛び出してきた。
来い。
来い。
飛べ。
飛んでみろ。
どうあがいたって地球は一つだ。
一つしかねぇんだよ。
応。

657 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 01:21:05 ID:mM5dbnQ90
>>652
なんで闘うかは、おぅ、後々にしようぜ

いい風がふいてよなぁ、理由なんかこの風に流して忘れねえか。

闘いの道を選んだんだよう、それが武人ってやつだろ

658 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 08:06:28 ID:mUjmDwfX0
それが答えだ

エンヤコラ明日へ大爆走

659 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 10:39:23 ID:ILJfevKs0
赤い。
燃えるような赤である。
仮面が赤いのだ。
仮面ライダーV3――
男は、そう名乗った。

ダブルタイフーンと言ったか。
「技の1号」、「力の2号」の能力を受け継いだ、命にも代え難いベルトである。
力。
技。
これらの風車が、廻るのである。

父よ。
母よ。
妹よ。
風の唸りに血が叫び、力の限りぶち当たる――
それだけだ。
それだけなのだ。
他に何がある。
他に何が要る。
風の唸りに血が叫び、力の限りぶち当たるのみ、である。
父の、母の、妹の敵であるデストロンを討つために。

そう、敵はデストロンである。
地獄のような、恐ろしい組織であった。
その組織が敵なのである。
怖かろう。
恐かろう。
しかし、それでも戦うしかないのである。
正義を貫くために。
仮面ライダーV3は――

660 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 14:49:16 ID:bthl+p6/0
おっと気をつけろ、そいつに触れるなよ。
そいつは「厨房」、ここ2chで最も剣呑なヤツだ。

661 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 22:53:41 ID:9oP9Zhy00
ネタ、そして職人の笑いの素質――
何一つ申し分がない。
しかし――何か残るささくれがあった。

そうなのだ――
ネタで年がすすけて見えるのだ。
そして、それに気づくこの俺も――

662 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 23:23:51 ID:9oP9Zhy00
その商品は、観客にさまざまな感情をもたらせた。
驚愕――
羨望――
興奮――

しかしそれだけではなかった。
今なら同じ物が、もう一つ――もう一つ付いてくるというのだ

663 :水先案名無い人 :2005/07/31(日) 23:34:44 ID:Fttu5dbO0
578 イラストに騙された名無しさん sage 2005/07/31(日) 20:55:50 ID:Vad6pjfs
よそで見つけたからコピペ

757 名前:本当にあった怖い名無し メェル:sage 投稿日:2005/07/29(金) 00:48:55 ID:QBlh34xR0
ある日の夕方のことだ。
ある男が仕事からの帰り道に、赤いコートを着て白い大きなマスクを口につけた女性に出会った。
女は男に近づくと一言、こう尋ねた。
「私キレイ?」
マスクで顔の下半分が隠れていたのではっきりとはわからないものの、その女性はなかなかの美人であるようだ。
男は素直に答えた。
「きれいだと思うがねえ、違うのかい?」
するとその女性は突然マスクに手をかけ、それを剥ぎ取りながらこう言った。
「これでも・・・キレイかー!!」
何と、その女性の口は耳まで裂けていたのだ。
女性が叫ぶとそれまでの周囲の空気が一転し、よどんでいながらもどこか張り詰めた空気へと変わった
女性はコートから包丁を取り出すと今にもとびかからんと構えていた
それを見ると男は
「困るねえ。そんな殺気を見せられると、女だからって手加減できなくなるじゃあないか。」
言うなり男は太い両脚を軽く左右に開き、太い左掌を相手に見せるように前に、太い右拳を太い脇腹につける様に構えた
太い構えである。
口では困っているように言うが、男の口は太い笑みを見せている。




松尾象山―。
たまらぬ男であった。

664 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 00:34:01 ID:7svOS6yV0
まるで死人のようであった。
最早、目の焦点は合ってない。
それでいて殴っても殴っても立ち上がってくる。
男は恐怖した。
殺せるか?俺に、、、。
ヤツが組み付いてくる。
「むうぅ!」
ヤツの体を振り払い、倒す!
そして、干からびた首に踵を落とした!!
めじゃっ!!
嫌な音がした。
一生、耳にこびりついて離れないような音だ。
ヤツは死んだ。

「さて、インクリボンでも探しにいくか、、、。」


ただのバイオハザードであった。

665 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 01:20:55 ID:hv4n09IZ0
何か違う

666 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 02:58:28 ID:9Wg9UJXY0
何か、違う。

667 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 03:00:07 ID:Pf8xPkoV0
得体の知れない違和感に身がざわめいた。

668 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 03:01:00 ID:hi1McAax0
違う――
何か――

669 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 03:07:52 ID:magJq1Wy0
かゆ――
うま――

670 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 09:51:06 ID:FM0wcVc30
ざわ――

ざわ――

671 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 10:10:16 ID:sgDPU37v0
それも、違う――
ただ違うのだ。

672 :664 :2005/08/01(月) 10:46:26 ID:7svOS6yV0
負けた。
違う、と言われたからだ。
何か、違うと言われたからだ。
ごめんよぅ、ごめんよぅと何度も思った。
正直、すまんかった。とも思う。

673 :獏バイオ :2005/08/01(月) 12:17:56 ID:+5JOodl/0
顔面だ。
顔に向かって弾丸をたて続けに撃ち込んでいく。
しかし退がらない。
逃げようともしない。
打たれるのもかまわず、飛び散った肉片をまきちらしながら近寄ってくる。
化け物か!?
奴が自分の腕をつかもうとしてしたその時、

どん。

頭に当たった。
クリーンヒットだ。
奴は崩れ落ちる。
やったか。
強烈な手ごたえがあった。
頭の鉢が割れ、脳味噌が見えていた。
死んだのか――
地面にはいつくばっている体が痙攣している。
恐怖――
恐怖が骨の髄から染み出してきた。
これは殺人――ではないと思う。
一度こいつらは死んでいるのだ。
人ではない。化け物だ。
かまうものか。
そんなことどっちだっていい。
それより他の生存者は――
この場から離れ探索をしなければ。

674 :獏バイオ :2005/08/01(月) 12:19:59 ID:+5JOodl/0
しかし――

ずくり、

という嫌な激痛が足を襲った。
爪だ――
奴の爪が自分の右のふとももにえぐりこんでいたのだ。
死んだと思っていた――頭が割れた奴が這いつくくばりながらも動き出し、
足をつかんできたのだ。

わかった。
違うのだ。
こいつにいくらダメージを与えようとも、いくら脳味噌に弾丸を撃ち込んでも
動くのをやめるまで、これは終わる闘いではないのだ。
さらに弾丸を奴の頭に撃ち込む。

だん、だん、だん

床に向け、奴の頭に向け引き金を引いた。

くかああああぁあぁあぁぁ…

奴は最後の息を吐き出し、そして――動かなくなった。


675 :獏バイオ :2005/08/01(月) 12:23:06 ID:+5JOodl/0
感染――
同化――
化物――

さまざまな言葉が頭をかけりめぐる。

ウィルスが俺に――
俺も死ぬのか?

いや、今はそんなことを考えている場合ではない。
どうにかしなければあの化け物の仲間入りだ。
しかし考えている場合ではないが、考えなければ
どうにでもならないがそういう場合ではないのは
わかっている。
わかっているが考えるよりもどうしたらわからないし
考えなければ死んでしまうのは間違いないし

無駄な時間  を 考えなけれ ば  らない
だが 自分 は   
          を  ということを、
  
   待てよ、  を   した が   た。
       な の   か?
 俺  いや  が こいつの   を
     死    目を     痛いと
食べ    ない  おもう 
      食べ  手 たべ  脳  たべ
たべ    
     うま   

           うま    


676 :量産型バク :2005/08/01(月) 15:26:49 ID:IYWWczlV0
「私は人ではありません」
「―― !?」
「M78星雲からきたウルトラセブンです」
ダンはポツリと語る。
その言葉が二人の空間を変化させた。

「驚きましたか?」
ニィっと唇を吊り上げ笑みを浮かべている。


「おめぇよ。人間だとか宇宙人だとかそんなもんは関係ねぇんだよ」
「最初から、ダンはダンに代わりねぇんだ。それが例えウルトラセブンでもね。言い訳はしないよ」

「ありがとうございます」

「今、お話した通り私はM78星雲に帰り家業を継がねばなりません」
「ただアンヌ……あなたを倒せば家業を継がなくていいことになります」

「そういうわけかい――」

「そうです――」
その言葉が言い終わらないうちに、ダンの手刀がアンヌめがけて吹っ飛んでくる。
人中であった。左にも右にも逃げられない、最高のタイミングと速度であった。

「けひぃ!」
「ぬぅ!!」
勝負は3秒で決着した。

西の空には明けの明星が輝いていた。

677 :水先案名無い人 :2005/08/01(月) 17:33:13 ID:tAeW9Pjz0
>>676
プチワロス♪

678 :量産型バク :2005/08/01(月) 20:32:09 ID:IYWWczlV0
雨であった。細い針のような雨が男の身体を叩いている。
男は一人であった。
日本一。
そう書かれた幟を身につけていた。
腰には黍団子らしきものをつけていた。

「お前は川で拾ってきたんだよ」
母と思っていた女の言葉であった。
「桃だよぉ。おめぇは桃から生まれてきたんだよぉ」
父と思っていた男の言葉であった。

信じられぬ言葉であった。
人が桃から生まれるなどということがあるのか――。
男は、母と思っていた女を蹴った。
男は、父と思っていた女を殴った。
泣きながらであった――。
泣きながら殴った。

二人は土下座して謝った。
もう許してくれと鼻水を流し、小便まで垂れ流した。
その二人に無理やり黍団子と幟を作らせたのだ。
そして、家を出たのだ。
もうあの家には帰る気はなかった。


679 :量産型バク :2005/08/01(月) 20:34:11 ID:IYWWczlV0
雨は降りつづけている。
痩せた犬が男の前に現れた。
濡れた身体を小刻みに震わせていた。
媚びるような目でこちらを見ている。

くぅ〜ん

鼻を鳴らし近づいてくる。
男は黍団子を差し出す。

犬が黍団子を咥えた瞬間であった。
女性のウェストはあろうかという、男の腕が犬の首に絡みついていた。
締める。そして一気に捻る。
犬は口から血泡を吐き事切れた。
雨の作った水溜りに、血泡が流れ込んだ。

ぞぶり――。
男は犬の柔らかな腹に歯を立てた。
ハラワタを喰らう。
哭きながら喰らったのだ。

たまらぬ男であった。

680 :量産型バク :2005/08/01(月) 20:41:01 ID:IYWWczlV0
頭巾が赤い。
頬が赤い。
唇が赤い。
赤い少女であった。

「よお、おめぇのその耳。なんでそんなにでけぇんだい?」
少女は男女の睦み事のように耳元に囁く。
「それは、あなたの声をよく聞くためですよ」
老女のしぼり出すような声であった。
肉の内の圧力に、必死に耐えている様子であった。
「ほぉ――」
興味深そうな顔で覗きこむ。
「じゃぁよ、その大きな目は何なんだい?」
一瞬の沈黙が二人の空間を歪める。

「それは、あなたの顔をよくみるためですよ」
老女は明らかに何かに耐えていた。
呼気のように言葉を洩らす。
生臭い匂いがした。
獣臭であった。

681 :量産型バク :2005/08/01(月) 20:43:18 ID:IYWWczlV0
「ふぅん――」
少女は間合いを空けながら、言葉を続ける。
「じゃあ、最後に訊くぜ。その口は何なんだい? 耳まで裂けてるぜ」
その言葉がまだ終わらぬうちに老女が叫んだ。
怪鳥の叫びであった。
「けひぃ――」
老女と思ったものは狼であった。
狼の蹴りが、少女の顔面に向かって走る。
鼻先を蹴りが吹っ飛んでいく。
空気が焦げ臭いをたてる。
少女は紙一重でその蹴りをかわしていた。

「ふひゅう――」
少女は胸の中の空気を吐き出す。
「おい、ばぁさんはどうしちまったんだ」
少女は訊いた。


682 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 00:12:21 ID:z0tiDbgs0
>>671であった


683 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 00:15:08 ID:vt1UuErf0
俺は上手いと思ったぜ。

684 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 01:15:15 ID:6g40BxWw0
たまら

685 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 01:52:37 ID:XLMNhW9U0
なんてぇかなぁ――
『コテハン』ってのが、気に食わねぇんだよなぁ――

たまらぬナンクセであった。

686 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 06:31:05 ID:TfpX6dGF0
たまらぬNGワードであった。

687 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 12:43:46 ID:XKSz/6Ju0
宇宙刑事シャリバン。
彼は、僅か――
僅か、1ミリ秒で、赤射蒸着を完了する。

1ミリ秒というのは、
1秒の1000分の1の、わずかな時間だ。
刹那、と呼ばれる時間の、さらに10分の1――

その中で何が起こったか。
もう一度、赤射プロセスを、見ることにする。

688 :682 :2005/08/02(火) 13:04:00 ID:vfPahQB70
>>671にはなんの面識もない――
ただ軽い気分で使ってみた。
それだけだった。

確かに切れる――
切れるのだ。
切れすぎるといっても過言ではないだろう。
だが相手を切ったら自分も切れる切れ味を持っていた。
まさに諸刃の剣――
素人にはオススメできない――
そう思った。

689 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 20:54:08 ID:foM9ugI90
ttp://puka-world.com/upload/img-box/1122976424551.jpg

690 :水先案名無い人 :2005/08/02(火) 22:04:04 ID:3vTNu7nU0
「あんたの名前は?」
そう、問うと目の前の女が答えた――
「アケミよ――」

「本名では無いな?」
女は微笑んだまま答えない――
「源氏名か――」

「さぁ、どうかしら――」
さらりと女が流した。

ふん。
喰えない女だな――と思った。
「ねぇ、フルーツ頼んでもいいかしら?」
女が囁くように言う――

ふざけるな――
と、思う。
でも、これは軽いジャブだ。
こっちの出方を伺っているのだ。

これだ。
こういうやり取りがしたかったのだ――
生きている実感がある。
こういう生き方しかできないのだ――


たまらぬキャバクラであった。



691 :水先案名無い人 :2005/08/03(水) 09:17:23 ID:fL1UgUm80
「たまらんだろう」
「ああ、たまらん」
「どうだい、体脂肪には、これだろう」
「ああ、たまらん」
「たまらんオブ・ザ・イヤーだろう」
「ああ、たまらんオブ・ザ・イヤーだ」
「たまらんなあ――」
「ああ、たまらん――」

たまらん日清ヘルシーリセッタであった。

692 :水先案名無い人 :2005/08/03(水) 17:50:12 ID:RQV7AVVd0
たまらぬ6号であった。

693 :1/3 :2005/08/04(木) 01:48:46 ID:raeuFCoW0
先鞭 >7-8 >10
2ch「ぬるぽ」 >15
漫画「あずまんが大王」 >16-18
コピペ「ナポリタン」 >20-21
小説「我輩は猫である」 >23-24
コピペ「チンチンしゅっしゅっ」(?) >26
コピペ「吉野家」 >27-29
コピペ「イオナズン」 >33>88-90
エロゲ「School Days」 >37
コピペ「オンラインカジノ」 >38
漫画「ドラえもん」 >42-44
アニメ「鋼鉄ジーグ」 >47-48 >233-235>239?)
AA「チャーハン作るよ」 >57-58
音楽「結んで開いて」 >64-66
漫画「名探偵コナン」 >67-69
時事「MIYOKO」 >78-83 >335
コピペ「男子もちゃんと歌ってください」 >84-86
元横綱「曙」 >94-95
AA「小田原にて」 >97
コピペ「宇宙ヤバイ」 >101-103
漫画「パタリロ」 >105
アニメ「ガンダム」 >110-112
萌え「ツンデレ」 >120-122
コピペ「ぽこたん、インしたお」 >124
小説「走れメロス」 >125
コピペ「俺は限界」 >127-128
漫画「忍たま乱太郎」 >130-133
コピペ「節穴さん」 >139
CM「カエラはメールし放題」 >141
AA「夢枕獏の予感」 >145
2ch「VIPクオリティ」 >156

694 :2/3 :2005/08/04(木) 01:49:15 ID:raeuFCoW0
コピペ「ダディクール」 >157-159 >315
小説「マリア様がみてる」 >162-164
コピペ「能登ちゃんは処女?」 >172
漫画「グラップラー刃牙」 >174-179
ボトムズ六話予告 >187
時事「管直人」 >188
音楽「グレイトフルデイズ」 >192
漫画「くそみそテクニック」 >194-196 >200 >246-247
漫画「まほろマティック」 >199 >205
game「ロマンシング・サガ」 >202
夢枕獏「あとがき」 >208-209
哲学的に発売を待つ >211
game「スーパーマリオ」 >213-214
ガ板雑感 >217
漫画「ドラえもん」 >221-222
漫画「テニスの王子様」 >224
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」 >225
漫画「ラブやん」 >229
漫画「うる星やつら」 >230
gameコナミコマンド >240
コピペ「ほっちゃん」 >242-243
game「ときめきメモリアル」 >269-270
アニメ「セーラームーン」 >271-272
コピペ「妹が股間に妹がデュアルショックを股間に」 >281
漫画「うしおととら」 >282-285
コピペ「ユッキーはそれから2年後に死んだ」 >289-291
コピペ「今は反省している」 >292
誤爆&レス >294-296 >310
2ch生活全般板「恥ずかしくて死ぬかと思った体験」より「尿検査」 >304
CM「ヴェルタースオリジナル」 >305

695 :3/3 :2005/08/04(木) 01:49:55 ID:raeuFCoW0
テレビ「木曜洋画劇場『プレジデントマン』CM」 >306
ゲーム「DQ3(ラーミアの神殿)」 >307
テレビ「8時だヨ!全員集合!」 >308
AA「ジョルジュ長岡」 >309
時事「在日韓国人公務員の判決に対するコメント」 >313
コピペ「アメリカ人のバーベキュー」 >315
字幕の女王・戸田奈津子 >319
小説「坊っちゃん」 >321
球団ロッテ評 >323-324
アニメ「グレートマジンガー」>327-328
コピペ「人類最強」 >329-332
アニメ「サザエさん」 >336-337 >342-343
RO「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない」 >353-354
アニメ「天才バカボン」 >>355
アニメ「アンパンマン」 >>356-357
音楽「ちんこ音頭」 >>358
アニメ「ちびまる子ちゃん」 >>361
童話「北風と太陽」 >368-369
あとがき >370
ジョーク「宇宙で使えるボールペン」 >376-377 >383
童話「3匹の子豚」 >380

以上、前半分の修正版

自分では判断不能なものは以下
>>152>>153 → ?
>>263>>264 → ?
>>325     → ?
>>299     → ?

696 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 01:55:29 ID:raeuFCoW0
修正しきれてねぇな。 orz

697 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 02:31:09 ID:lgdxc0db0
raeuFCoW0乙!
>>152>>153はジョジョ

698 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 02:41:49 ID:vweSK5Yy0
>>695

>>263
音楽おニャン子クラブの「恋はくえすちょん」
>>264
漫画「バキ」

699 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 02:49:43 ID:E6jUdhaO0
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」 >152-153
漫画「バキ」の本スレ317のスレタイ >264
  パンチいたい。ニポンこわい。【バキスレッドR317】  (DAT落ち中)
  http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1119440075/
ゲーム「スペランカー」 >325
アニメ「あんみつ姫」 >263

700 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 03:28:47 ID:S4laOPTc0
>>377

なんという――――
こういう事を平気でする
こういう事が平気で出来るのである
ロシアの真骨頂がここにあった
恐ろしいほどの糞リアリズムである

701 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 04:55:26 ID:WsOtolVR0
>>376-377
>>700

ならばその10年の間、NASAは何を使っていたのか。
ロシアのように鉛筆を?
否。
鉛筆は削らねばならぬ。
秒単位で決められたスケジュールの中、
芯が丸くなったので削るなどという悠長なことが許されるはずもない。

しかも、鉛筆の芯は炭素である。
導体である炭素の粒子が、精密な機器の内部に入れば――――
機器が破壊されることは容易に想像できる。

NASAがそのような危険を冒すはずがない。

ならば何を?

答えは――――サインペン、である。
NASAは毛細管現象を利用した重力の影響を受けないぺんてるのサインペンを採用したのであった。

世界に誇る、たまらぬぺんてるであった。

ttp://www.pentel.co.jp/pentel-town/monthly-pentel/2003_8/
ttp://www.a-diamond.co.jp/fisher/about/


702 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 09:53:45 ID:hOUItBZO0
たまらぬ妹スレであった
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077717174/l50

703 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 11:01:51 ID:S4laOPTc0
>>702

同じ匂いのするスレであった

704 :飢狼伝九巻より :2005/08/04(木) 13:13:58 ID:ySz/ZCrm0
「わたしは、二度見たわ…」
相手主人公からマウントを取り、上から殴りながらナージャが問うのだという。
その時は、相手は、百合アニメをやっているなぎさという女だった。
「プリキュアとナージャと、どちらが優れていますか」
拳を入れながら、問う。
答えねば、問うごとに、何度も上から顔に拳底を当ててゆく。
「プリキュアとナージャと、どちらが上ですか」
答える気力が失せて、なぎさが答える。
「ナージャだ」
「きちんと言いなさい。プリキュアよりナージャが上だと言いなさい」
「プリキュアより、ナージャが上です」
「プリキュアとナージャと、どちらが劣りますか」
「プリキュアはナージャに劣ります」
「プリキュアのコミューンとナージャのバトンと、どちらが優れていますか」
「プリキュアのコミューンよりもナージャのバトンの方が優れています」
そういう姿を、ビデオに撮る。
コミューンとバトンと、どちらが売れているかとは問わない。
問うと、じゃあこの在庫は何よ、という事になってしまうからだという。
気絶は、させない。
脳震盪を起こさない、ぎりぎりの攻撃を加えながら問うのである


705 :682 :2005/08/04(木) 14:58:28 ID:TgQj1lq70
「うちでやらないか?」
「うち?」
「きらめき高校だ。うちの学校でやらないか」
「いいのかい―― 」
「どうだい。好きな奴に告白させてやるぜ。体育館には萌え萌えの女子部員がごろごろいる。
 女子高から転校生を呼んだっていい。おさななじみとの決着もまだだったな。」

「どうだい?」
鏡魅羅は訊いた。
「さっきの話が本当ならばな」
「さっきの話?」
「好きな相手に告白させてやると言ったじゃないか」
「言ったよ」
「もしあんたにコクりたいと言ったら?」
「おれに!?」
「鏡魅羅にだ」
言った途端に、鏡魅羅の肉体から、熱気のようなものが、すうっと遠ざかってゆく気配があった。
鏡魅羅の肉体から、温度がその裡側に消えて、醒めた肉体だけが、そこに残ったような気がした。
「冗談に聴こえないね」
囁くような声で、鏡魅羅が言った。
「そりゃよかった。本気だからな」
言っているうちに、胸のなかで、昂ぶってくるものがあった―――

706 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 14:59:32 ID:TgQj1lq70
名前を消し忘れた―――

たまらぬ厨房だった

707 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 15:19:31 ID:TgQj1lq70
「今日はアニメイトに何しに来たんだね」
そう訊いた。
「ナージャをね、もう少し知りたいと思ってさ」
そう言った。
「つまり、どうしたらナージャの売り上げに勝てるかと、それをさぐりに来たんだろう?」
「あちゃー、そうなんだよ。しかし、それはちょっと正確じゃないな」
「どういう風に?」
「俺は、ナージャじゃなくて、どうやったらあんたに勝てるかを考えているんだよ。」
「きみは、少し間違っている」
「どこが?」
「もし、きみがわたしと夏コミに出展するなら、きみが闘うのは、わたしじゃないということさ」
「―――」
「きみの相手をするのは、ナージャの人気だよ。ナージャの人気ときみは闘うことになるのさ。
わたしはそのシステムの代弁者にすぎないのだからね」
「いや、おもしろいことを言うねえ、あんた」
嬉しそうにわらった。

たまらぬ同人バトルであった。


708 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 16:22:52 ID:fzNPM/H+0
>>693-695

たまらぬ集計であった。

709 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 19:27:45 ID:2JLWt2e+O
クエスチョン−
問う
クエスチョン−
問い掛けるのだ
僕は誰−

クエスチョン−
そうだ、思い出せ
クエスチョン−
自問自答だ
僕−−−



たまらぬオバQであった

710 :後半リスト(仮) 1/3 :2005/08/04(木) 22:49:14 ID:raeuFCoW0
アニメ「ふたりはプリキュア」 >384-385
ネット「ヤフオク」 >386-387
読書「推薦図書」 >396-398
 ? >400
宗教「般若心経」 >402-406
読書「待つことの至福」 (>415>417) >420
 ? >416
ゲーム「ストリートファイターシリーズ」(AA) >421-424
ゲーム「ストリートファイターシリーズ」(カエルの死) >425
ゲーム「ストリートファイターシリーズ」(ザンギエフ) >426 >434-435
 ? >439-441
 ? >448-449 >454
 ? >450
バラエティ「ハードゲイ長編」 >452-453 >456-459
 ? >460
ゲーム「DQT:死んでしまうとは・・」 >461
 ? >466
2ch「月厨」 >468-475 >517-529 >540 >544 >548
スポーツ「SGGK」 >478
医療「下痢」 >480
CM「ヤン坊マー坊」 >483
大人の時間「○カップ談義」 >484-488 >490
 ? >495
体験談「満員電車」 >496
 ? >497-499
ファッション・インテリア「獏風アイテム」 >505-507 >509-510
家庭「通信簿」:コピペ「」 >508
 ? >511-513

711 :後半リスト(仮) 2/3 :2005/08/04(木) 22:50:35 ID:raeuFCoW0
2ch「夏厨」 >532
音楽「マイヤヒー」 >536-537 >607
漫画「あずまんが大王」 >541-543 >559-560
スキル「日ペンの美子ちゃん」 >546-547
アニメ「キテレツ大百科:OP」 >551-552
AA「松尾象山」 >557
童謡「さっちゃん」 >562-565
体験談「海の家」 >567-568
アニメ「となりのトトロ」 >573
グルメ「ファミレス客  :コピペ「」」 >576>578 >585
グルメ「ファミレス店員 :コピペ「」」 >579
俗謡「みっちゃん道々」 >580-583
時事「六カ国協議」 >586-587
あとがき >588-589
漫画「キン肉マン:アシュラマン」 >594
玩具「PSP」 >597-599
家庭「プリキュア鑑賞」 >603-604
PC「山田ウィルス」 >605
時事「働いたら負けかな」 >606
雑誌「少年ジャンプ:富樫義博」 >609 >614
時事「光ケーブル」 >610-612 (参:>613
医療「エスファイト」 >615
音楽:コピペ「魔王」 >616
読書「タイポグラフィー」 >619
アニメ「サザエさん」 >621-622
アニメ「ちびまる子ちゃん:OP」 >623
バラエティ「ドリフ:志村!後ろ!」 >626
 ? (人物「安部高和:黄金宮風」) >628

712 :後半リスト(仮) 3/3 :2005/08/04(木) 22:51:50 ID:raeuFCoW0
コピペ「」 >629-631
ゲーム「スーパーマリオ」 >637
ゲーム「」 >638
ジョーク「」? >641
小噺「塀」 >643
 ? >644
アニメ「キン肉マン:   編」 >646
アニメ「ガッチャマン:OP」 >653>656
特撮「仮面ライダーV3:OP」 >659
オカルト「口裂け女」 >663
ゲーム「バイオハザード」 >664>673-675
特撮「ウルトラセブン」 >676
童話「桃太郎」 >678-679
童話「赤頭巾」 >680-681
ゲーム「」 >689
遊興「キャバクラ」 >690
グルメ「日清リセッタ」 >691
技術「ぺんてる」 >701
アニメ「ふたりはプリキュア」 >704 >707
 ? >705

  >693-695  前半リスト
  >697-699  訂正レス



最初に集計した>>350さんに多謝 m(_ _)m
しんどいのでもうしません・・ orz

あとがき >574
グルメ「」 >627は微妙過ぎか?w

713 :作者れす :2005/08/04(木) 23:04:34 ID:1ZgmBNuW0
>>460 は スペランカー
>>495 は びっくりするほどユートピア
>>705 は 初代ときメモ

714 :知っている範囲で :2005/08/04(木) 23:10:06 ID:1ZgmBNuW0
>>450 2ちゃんねるの名作コピペの一種だと思ふ

>>466 初代SAGA のラスボスシーン

>511-513 ドーピングコンソメ

>>644 ヨハネスブルグ

raeuFCoW0 乙華麗様!!






715 :お手数お掛けします m(_ _)m :2005/08/04(木) 23:23:08 ID:raeuFCoW0
おめぇら、詳しいな。
ワクワクしてくるじゃねぇか。
なあ、虻川よ。
けどよぉ――
まだ後半じゃねぇ、
中盤だな。
まだ終わっちゃいねぇってことだよ。

「ふひゅっ。」

どうでぇ、まだ現役でやれるかな。

716 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:31:10 ID:fzNPM/H+0
分かるヒトに任せる。

 ? >400
 ? >416
 ? >439-441
 ? >448-449 >454
コピペ「不動産屋のチラシ」 >450
ゲーム「スペランカー」 >460
ゲーム「魔界闘士 SAGA」 >466
コピペ「びっくりするほどユートピア」 >495
TV「ダイナマイト 永田・高田」 >497-499
漫画「魔人探偵脳噛ネウロ ドーピングコンソメ」>511-513
漫画「くそみそテクニック」 (人物「安部高和:黄金宮風」) >628
ショートショート「論理的な妹」 >629-631
 ? >638
ジョーク「老紳士」 >641
 ? >644
ゲーム「ときめきメモリアル」  >705


717 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:32:37 ID:fzNPM/H+0
 ? >439-441
がなんて呼ばれてたのか思い出せねえな。

こりゃあ、現役引退かね。

かかか。

718 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:39:43 ID:p0LaSXzo0
>>712
>>574は縦書き

719 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:46:01 ID:CZ5QY+eP0
ID:raeuFCoW0

激しく乙であった。

720 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:53:09 ID:CZ5QY+eP0
>>716

>>400
2ちゃん用語「角度とか」
http://www.media-k.co.jp/jiten/wiki.cgi?%A1%E3%A4%AB%A1%E4#i26

>>497-499
実在のレスラー、永田裕志。ミルコとヒョードルにボコられて以来
プロレス板の神に。
【名案 】永田裕志の総合格闘技戦5【募集】
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/wres/1122360408/l50


721 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:53:38 ID:srfWrYw90
 >448-449 >454
ラヴクラフト クトゥルフ神話

722 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:54:54 ID:S4laOPTc0
みんなスゴイ!と思いました。
よく読んでるな〜と。
ひとまず餓狼伝を最初から読みなおしてます。
そしたら、姫川が泉冴子とハメてるシーンで
一発目を冴子の中にたっぷりと放っておきながら
二発目で69ですよ。
ちょっとオェと思いました。
凄いぜ!姫川!!

723 :水先案名無い人 :2005/08/04(木) 23:56:43 ID:1ZgmBNuW0
>>722
俺は――もっとすごい男を知っているぜ。

「入りました!!」
「ああ――次はショソベソだ――」

724 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 00:11:29 ID:2sP1SNm50
>>718
小さく微笑した。
以前に自問したその答えがふいにわかったからである。
――何故、>>574に気付かなかったのか。
――何故、あんなにも判り易い縦に気付かなかったのか。
それは、あの時、自分が酔っていたからだ。
だから、あのレスを読めなかったのだ。
今も酔っていた。
あの時と今では、己を酔わせていたものの性質が違う。あの時は慢心が、そして今は酒が自分を酔わせていた。
己に負けたのだ。
何か、生温かいものが、自分の顔を舐めていた。>>719であった。
>>719か――」

中略

――また、小さな改変から始める。
そう思った。

中略

712が再びレスをするまでには、さらにもう一つのネタを消化せねばならなかった。
そのことを、まだ712は知らなかった。

725 :722 :2005/08/05(金) 00:40:57 ID:R3seGKv70
>>723
上には上が居るってことだなぁ

しーましェーン!


726 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 02:33:04 ID:/97cQ+gA0
男は飛んでいた。
訓練ではない。
演習でもない。
スイートクロスなのだ。

イザール星人。
イザール星人。
イザール星人を――
おれは、叩きのめさなければならないのだ。

しかし。おれは思う。
舞はどうなのか。
舞も同じでなくては。
二人の心が一つにならなくては。
マグネットパワーで嵐は呼べないのだ。

ショルダー、クラッシュ。
クラッシュ。
クラッシュ。
更にクラッシュ。

カウンター、ナイフ。
ナイフ。
ナイフ。
更にナイフ。

ガキーン、アタック。
アタック。
アタック。
更にアタック。

たまらぬマグネロボであった。

727 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 20:54:04 ID:dQ9z6r2E0
>439-441
神のGTO「嗚呼!!三菱GTO」 の53
http://natto.2ch.net/car/kako/1006/10065/1006591363.html

728 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 21:21:02 ID:2sP1SNm50
>>727

そのスレ読んだ後>>439-441を見ると
その味わい深さに身悶えするw

そのスレの53も神かもしれんが拾って改変するID:8EHdYHoz0もまた神だ・・
 GJ!! (ゝ_ )b

729 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 21:22:58 ID:2sP1SNm50
>>712・・・・・  orz

730 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 22:51:40 ID:QLWHVgSC0
そろそろよう、すげえ奴同士でくらべっこしてみねえかい?

731 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 23:01:11 ID:hgj63gFD0
>>730
俺は――すげぇぜ

732 :水先案名無い人 :2005/08/05(金) 23:11:44 ID:hgj63gFD0
蛍――
蛍が死んでいる事がどうしても理解できなかった
認める訳にはいかなかった
なんで――
死んでいる事は理性では分っている
だがそうは思いたくなかった
すぐ死んでしまうん?───
つと、自分の口から出た慮外の言葉
本能がざわめく

733 :水先案名無い人 :2005/08/06(土) 00:38:37 ID:IjKEwRxg0
>>730
おいらのでけえのを見ちまったらよう。
おめえさん、自信無くすんじゃねえのかい?

734 :水先案名無い人 :2005/08/06(土) 01:33:27 ID:q36ZK8kn0
ところでよう──
おいらのキンタマをみてくれ
こいつをどう思う─?
こいつぁ、おいらの自慢の一物なんだよぅ

735 :水先案名無い人 :2005/08/06(土) 07:58:37 ID:gBNUcI/R0
>>732
啼いた───
啼いた───

正直、最後まで見られなかった───

736 :水先案名無い人 :2005/08/06(土) 10:35:38 ID:lGBqX92r0
>>735
俺は、卑怯者だ。
最後まで見られないと知っているから、見なかったのだ。
端から。
見ようとしなかった。
卑怯者だった。
卑怯者の自分に、啼いた――

737 :水先案名無い人 :2005/08/06(土) 23:10:50 ID:NYLqA6+u0

か?
るか?

(省略)

まとめサイトいるか?

738 :水先案名無い人 :2005/08/06(土) 23:19:39 ID:n66ZiQmI0
元ネタと比較しながら楽しめるサイトがあれば、さも楽しかろうなあ。
集計やら何やら協力はできるぜ。

739 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 19:02:16 ID:O9qWAtPZ0
猫耳。
猫耳。
猫耳モード。

猫耳モードであった。

740 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 20:14:51 ID:jmnXqWNa0
    たまらぬだろう?           たまらぬなあ!
           _, ,_             ,_
         (; -_-)          (-   )
        (   ⊃┳O        ⊂(   ヽ
        ( ⌒) )┃_        ┃(⌒ ) )  _
   / ̄ ̄ ̄`J ̄ ̄ /\    / ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄/\
( ((  ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○  ̄     ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄ ) ))

       たまらぬだろ?  たまらぬ!
             _, ,_ コツン  ,_
           (; -_-)\/(-   )
          (   ⊃┳O ⊂(   ヽ
          ( ⌒) )┃_ ┃(⌒ ) )   _
   (( / ̄ ̄ ̄`J ̄ ̄ / ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄/\ ))
      ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄
              /☆\

たまらぬな──! _, ,_  _, ,_   _, ,_ _, ,_ たまらぬ――!
         ((_-≡-_)) ((_-≡-_))
          ((   ⊃┳O⊂(   ヽ))
         (( ⌒) ))┃_ ┃((⌒ ) ))   _
    ((/ ̄ ̄ ̄`J)) ̄ / ̄ ̄((し' ̄ ̄ ̄/\))
      ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄


741 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 20:58:06 ID:QTcjT77g0
「このガラスの靴に足が入るなら、王子と結婚できると?」
継母は、口の端を吊り上げ、問いかける。
「おう、そうだよ」
王子の使いは明るく答える。
「よかった……」
「よかった?」
「玉の輿に乗ることができます」
「もちろんできるさ。このガラスの靴を履くことが出来るならね」
「今ここで試しても?」
継母は笑みを浮かべながら言った。
「いいなぁ。おいらは好きだぜ、こういうの───」
王子の使いは、太い唇に、太い笑みを浮かべながら言った。
「いいぜ、おまえさんの娘。全員にガラスの靴を試させてやるぜ。履けるもんならね……」
継母の耳元で、男女の睦言を囁くような声で、王子の使いは言った。
鉄のような強い緊張が、ふたりの間に満ちた。

742 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 21:00:50 ID:QTcjT77g0
>>741
継母は長女を名を呼ぶ。
長女がガラスの靴を履こうとする。
「むぅぅっ!」
長女の足からは、生暖かいものが流れていた。
血であった。
「おう、そりゃ無茶ってやつだな。血が出てるぜ」
「くぅぅ……」

継母は続いて次女の名を呼ぶ。
そして、次女はガラスの靴を履こうとした。
駄目であった。
ガラスの靴は次女の足も切り裂いていたのだった。

「俺が残っているぜ……」
シンデレラが言った。
「シンデレラ!かまどの掃除は済んでいるのですか」
「そのガラスの靴は俺が履く」
腹の底からしぼり出すような声であった。

「グッド!」
そのとき、王の使いは両手を挙げ、一歩、二歩前に出てシンデレラの前に立ち、彼女の肩に手を置く。
「その話、受けようじゃねぇか。国中の娘に履かせるってことだしな」
「いいのかい?」
「このガラスの靴を履けるならな」
「履けたなら?」
「いいぜ、王子のところに案内しようじゃねぇか。胸を張っていいんだぜシンデレラ」
王の使いはゆっくりとシンデレラの肩から手を離し、間合いをあける。

743 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 21:02:00 ID:QTcjT77g0
>>742
「いかん……」
そう言ったのは、出血多量で意識を失っていたはずの長女であった。
「シンデレラ、やめろ。お前だけを玉の輿に乗せるわけにはいかない……」
「姉貴……」
シンデレラは長女を見やった。
「半年待て」
「いいか、半年だ。半年あればダイエットして、俺がその靴を履いてやる」
つぶやくように言って、長女は目を閉じる。

シンデレラは一歩間合いを詰めた。
「いいんだな。履いちまうぜ」
「かまわんよ。君が履く気なら、私が小便をしている時にいきなり履いたっていい」
「そうかい」
「じゃあ、履かせてもらうぜ」
シンデレラはガラスの靴に向かって足を走らせる。
「あひゃらららら!!」
速度、タイミングどれをとっても生涯最高の動きであった。
つま先がガラスの靴の奥に当たる。
かまわなかった。
そのまま踵をねじ込む。足を縮める。つま先を。
そのつま先をきしらせながらあの王子の玉の輿姉どもをどうしてやろうか王女になれば長女は火あぶり───

ほら、入った───

744 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 21:11:22 ID:VXb950uf0
>>741-743
腹の底からしぼり出すように「俺」と言うシンデレラはちょっと・・・
しかも、あひゃららららって・・・(^^;)


今までで最高傑作じゃないか?w 目の付け所とアレンジの妙が・・
爆笑した
文体考える間も惜しいほど即レスしたかった・・
GJ!! (ゝ_ )b

745 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 21:47:59 ID:QTcjT77g0
>>744
今、レスを読み返していたところだ。
即レス。
まさか即レスがあるとは思ってもいなかった。
反応が知りたくて、何度もリロードさせていたところだった。
本当にありがたいものである。
1からこのスレを読んだ。興奮してきた。
凄い。
なんという凄まじい、たまらないスレなのだろうか。
スレが進み、700を超え、もだ駄目かと思う。これまで何回、何十回、何百回となく多くの職人が獏文体で書いてきた。
職人一人一人が、なんとか新しい表現をしようと試みている。その連続で700を超えるレスがついたのだ。
感情がすりきれていくのが分かる。
もう、みずみずしい文章で、獏文体をネタに出来ないのではないかとリロードする。
いつもそうだ。
どこかの時点で、職人の苦し紛れの何物かが胸の奥で爆ぜているのだ。
その瞬間から、キーボードをたたき出すのであろう。
止まらない。

いったいどうする。
どうしてくれる。
これはとてつもないスレだぜ。
この2chのどこに、獏文体だけで700も続くスレがあるというのだ――他のことなど何もない。
しかも、まだ終わらない。
まだ、途上である。
もうこうなってしまったら書くしかないではないか。
全力を尽くす。
後は神の領域。
そう考えるしかない。
ちょっとぞくぞくと興奮してくるではないか。
まだまだこれからだ。

平成17年8月7日  小田原にて 偽枕 獏

746 :水先案名無い人 :2005/08/07(日) 22:47:53 ID:RmAlgdjG0
書いた。
書いてしまった。
SSを書いてしまった。
それもエロパロという奴だ。

何せ、読んだ事のある獏物は、
キマイラシリーズと闇狩り師シリーズだけという俺が、だ。
だから、西新宿のせんべえ屋の味が混じっているかも知れない。
だが、まあいい。
それは細かいことだ。

一番の要諦は、元ネタがチャンピオンのマンガということだ。
それも「ナルトヤ!」という屋台ラーメンマンガの主人公トウヤと
小太郎という脇役の少年との絡みである。
マイナー誌に料理マンガにショタ物。
不思議な縁である。
そういう運命にあるのだろう。

興味を覚えた方は、覚悟を持って下記のURLを辿って欲しい。
物語は走り始めたばかりである。
友よ。

平成17年8月7日  小田原にて エロ枕 獏

ttp://members3.jcom.home.ne.jp/ss_okiba/index.html

747 :水先案名無い人 :2005/08/08(月) 00:11:17 ID:0WhQ2uRd0
たまらぬ宣伝であった。

748 :水先案名無い人 :2005/08/08(月) 03:20:57 ID:enQWTavV0
>>741-743
夜中に爆笑してしまった。

特に

「あひゃらららら!!」

ツボに入りまくりです、笑わせてくれてありがとう。

いいスレです。

749 :水先案名無い人 :2005/08/08(月) 13:57:37 ID:BzjgA4j30
>>746
稚拙。
平凡。
何ひとつ良いところがなかった。
こんなものを宣伝する。
とんでもない腐女子だった。
「ネットにはまだまだ恐ろしい奴がいるものだな」
>>749はしみじと呟いた。
真夏日が降り注いでいた。

750 :水先案名無い人 :2005/08/08(月) 15:22:37 ID:qX6KsxVI0
>>741-743
何この本当は怖いシンデレラwww

751 :水先案名無い人 :2005/08/08(月) 19:08:35 ID:fOlVp/gr0
>627
漫画「OH! MY! コンブ」

752 :今さっき見つけました :2005/08/09(火) 00:26:42 ID:matyfYJh0
古い記事で申し訳ないが
すげぇ獏文体じゃない?

324 名無しさん@3周年 sage New! 04/09/28 19:57:36 ID:tBuSa7Gf
316 名前:あはさんpasiru語 ◆FNpT2a5MGA [sage] 投稿日:04/09/27(月) 20:37:00 ID:bT02vi4u
犬に、仏性があるか?
あるに決まってる。
だが、そこを、無、と言うらしい。
この公案以後の禅は、ここに尽きると言う。 しかし、飲み込めない。
犬に仏性があるとも、答えている。  これはまともだと思う。
然し前の、いぬに仏性が有るか、無。
がひっかかる。
空の理解は、している。
仏性のある、なし、には、かかわらない。  仏性は、あるに決まっている。
犬に仏性はあるか。無。  これは、受けと入れない。
犬に仏性は、あるか。空。
これだと、門の内側に入る。
無。
これに、迷う。
空では、無いのか、と。

753 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 00:54:11 ID:J1bwQ+rz0
>>752
それ京極の抜粋じゃなかったけ。
鉄鼠あたり。

754 :今さっき見つけました :2005/08/09(火) 01:06:28 ID:matyfYJh0
>>753
そうなんだ・・
京極夏彦って禅関係詳しいのかね?


みんなすごいな・・・  orz

755 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 02:01:44 ID:J1bwQ+rz0
>>754
>京極夏彦って禅関係詳しいのかね?
というより、「鉄鼠の檻」が禅をテーマの一つにしてた。
京極自体は扱ってるネタが妖怪なだけに、
民俗学はじめ宗教・歴史・哲学からdデモ科学まで薀蓄が幅広い。

756 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 02:03:40 ID:5rjGXvwq0
>>754
彼の知識の広さは凄いよ。
まぁファッションセンスのほうが凄いが。

757 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 02:15:26 ID:WBUfzkb70
>>756
自己顕示欲のほうがよう、凄くねえかい

758 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 15:26:47 ID:f2NBBVxe0
京極の単行本…


たまらぬマクラ代わりであった。

759 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 20:10:19 ID:n0noOEpr0
>>743
>君が履く気なら、私が小便をしている時にいきなり履いたっていい

ワロタwwwwwよくこれを改変しようと思ったね。

>>737

まとめサイト欲しいです!私にできることなら
なんでも協力します。

760 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 20:44:27 ID:ezC5s4xK0
おれは、子供たちにやられ放題だった。
時おり、意識が吹っ飛んでいる。
意識が消え、意識が戻ると、また別の格好になって子供たちにやられている。
頭部をやられる。
また意識が消える。
また、意識が戻るとこんどは違うやり方でやられている。
意識が無い間、どうやって子供たちの攻撃を凌いでいたか記憶がない。
意識が無い間も、子供たちはおれを攻撃していたのであろう。
わからない――

体が動かない。
これほどと思うほど動かない。
甲羅が痛い。
左右のヒレもやられているようだ。
しかし、なんだっておれはこんなにトンマでのろまな動きしかできないのか。

亀だからか――

もどかしい。
やられる。
叩かれる。
組まれる。
倒される。
この無限の繰り返しだ。

761 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 20:45:11 ID:ezC5s4xK0
>>760
どうすればいのか。
どうすればいのか。
どうすればいのか。

「あああああああ……」
おれの股間を生暖かい温度をもったものが通りすぎた。
卵だ。
おれはそこで、産卵していたのである。
恐怖のあまり産卵してしまっていた。

「いいねぇ、いいねぇ――」
男は、砂浜を裸足で踏みながら歩き出した。
子供たちが男を見た。
「誰だ?」
子供の一人が問うた。

「見物人だよう」
ボロボロの漁師の格好をした男であった。
「何者だ?」
問う声が上がる。
「なぁに、おれは、この浜で漁師をしている浦島太郎ってもんだよ」
首も太い。
目も太い。
声も太い。
そして、態度も太かった。


762 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 21:14:40 ID:xhHQggt90
>>761
>>「いいねぇ、いいねぇ――」
バクワロス

763 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 21:21:58 ID:n0noOEpr0
>>761
>恐怖のあまり産卵してしまっていた。

テラワロスwwwwwwwwww

764 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 23:16:27 ID:ezC5s4xK0
頭を喰われた。カバだ。
カバに食われたのだ。
いや、正確に言えば、喰わせたのであった。

「きいたなぁ……」
凄まじい笑みであった。
「頭が欠けて、そこから指が入るんだぜ」
「指先に餡子があるのが分かるぜ」
強烈な台詞であった。
「こいつはどうもいけねぇや。力がでねぇ……」
「新しい顔だな……」
ぼそりと呟く。
もう誰に言っているのかも分からない。
「新しい顔なら、やれる」
うん、
うん、
と自分の言葉に呟く。

765 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 23:17:26 ID:ezC5s4xK0
>>764
「バタコよ……新しい顔を投げてくれねぇか」
「本気かい?」
「ああ、本気で投げてくれて構わないんだぜ」
へひぃ!
バタコが赤い舌をひらめかせて声を上げた。
不意にバタコの右手が動いていた。
ひとつの丸い塊が、放物線を描き飛んできた。
欠けた顔にぶつかった。

くるくると、新しい顔が回転し、もとに戻る。

「さあ、待たせちまったなバイキンマン」
「この一発がおめぇさんに当たるか、当たらねぇか、もうおれの勝負はそこだけだ」
「――」
「かぁああああぁあああああ!!」
吼えながら、バイキンマンに向かっていった。
右拳を引いて、正面から。
右にも左も、上にも下にもどちらにも避けられぬ渾身の一撃であった。

766 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 23:18:54 ID:n0noOEpr0

                   _ _     .'  , .. ∧_∧
          ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '     (    )
         , -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/


767 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 23:42:28 ID:XC/Ph7nd0
「ちょろいもんだぜ」
男は呟いた。
簡単な仕事だ。
なんという簡単な仕事だ。
ほんとうに、ちょろいものである。
あと引き金を引くだけで、終わってしまう。
ゆるく構えたこの銃が火を噴けば、もう終わりである。
まったく、ちょろいもんだ。
もう、照準は眉間をねらっている。
スコープなど無くてもそのように照準できてしまう。
そういうふうに出来ているのだ。
だが。
だが、それでは面白くない
「ここだ……」
狙ったのは、眉間をやめ後頭部。
ここだ。
ここを撃つ。
そう、
その顔を
そのキレイな顔を
吹き飛ばすために。

「そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!」
男は、叫び。
引き金に指をかけた。

たまらね世界一腕の立つ殺し屋であった。

768 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 23:43:53 ID:J1bwQ+rz0
たまらねー。

769 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 23:50:18 ID:XC/Ph7nd0
やった。
やってしまった。
誤字をおかしてしまった。
それも最後のオチでだ。

なにせ即興である。
見本なんてこのスレでしか知らん。
だが、まあいい。
それは細かいことだ。

もしこのネタを気に入ったらワラタとでも書いてほしい。
次にいつ書くかはわからないが、何、順調に行けばあと5レスほどで終わる。
それでは、また。
友よ。

平成17年8月9日  小田原にて 抱枕 獏

770 :水先案名無い人 :2005/08/09(火) 23:56:26 ID:xhHQggt90
>>769
たまらん。

つまらん。
その隙。

771 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 00:12:05 ID:bnLynapo0
>>769
言葉は、無い。
レスを返す言葉など存在しなかった。
沈黙以外に返す言葉は無かったのだ。

”誤字が無かったら”
”元ネタが分かったなら”
”即興でなかったなら”
”見本があったなら”

どのような言葉も届かない。
言い訳はない。
言い訳をすればそれだけ惨めになる。
レスはない。
沈黙だけがある。
歯を噛む沈黙である。


772 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 00:15:12 ID:+PxOYfsl0
ttp://members3.tsukaeru.net/jhon/cgi-bin/img-box/img20050510003327.jpg
元ネタはこれか。あと>>769の最後は「ね枕 獏」の方がしっくりくるとオモタ

773 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 00:16:47 ID:i0uo834J0
俺こんなの持ってた
http://0w0.2-d.jp/up/src/0w00568.gif

774 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 00:19:40 ID:Kq/EE06z0
>>773
(((;゚д゚))) ガクガクブルブル

775 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 00:29:14 ID:6pXGzoU50
>>773
たまらぬ秀吉であった。

776 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 00:45:46 ID:lZv6ERsY0
>>772には、7つの不思議が有る。
どうか、解き明かして欲しい。

777 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 08:04:31 ID:bnLynapo0
>>776
先ほどからある違和感。
それが、胸の奥のささくれとなっていた。

スコープ――
このライフルにはスコープが無いではないか。
しかし、標的となっている男の顔には十文字のラインが重なっているではないか。
どうなっているのか。
完全に、人知の外の現象であった。

そもそも、このライフルは、狙撃用のライフルなのか……
ただ、サンプル画像を貼り付けただけのような違和感があった。
銃の構え方もおかしい。

たまらぬ。
たまらぬ、狙撃手であった。

778 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 15:41:25 ID:Elnrt/tH0
>>773
やばい、爆笑したwwwwwwwww

779 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 18:23:01 ID:Dm/CPwA60
↑のやつのガイドライン
世界一腕の立つ殺し屋のガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1119893183/l50


780 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 19:14:38 ID:e4UjAzFJ0
た。
った。
たった。
がたった。
ラがたった。
ララがたった。
クララがたった。

781 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 22:36:25 ID:QLc/e9ON0
大学1年の春のことであった。
もっと正確にいうなら、健康診断の小便検査の日のことであった。
看護婦は紙コップを渡して、小便を入れろといった。
入学したばかりの男は、緊張していたのか。
紙コップの縁の縁、そこの丸みを越えようと溜る黄金の小便。
その表面に、小波に似た震えが走っている。
微震でも来ようものなら、直ぐにも零れ落ちるくらいの震えであった。
零れないようそろりと机の上に置くと看護婦は嗤う

「やい、おまえ、このしょうべんは入れ過ぎだろうがよ」

騒ぐな! 雌猪! 罵りたかった。
だけど愛想よく笑おう、と男は思う。苦々しく笑おう、とも男は思う。

「はは、なに、間違っていっぱい入れただけだ。すまん」

口の奥ではそう言おうとした。緊張・羞恥心が舌を回らせない。

「けひいいいいいいいいいいいいい――――――、すまん」

変態のようであった。恥ずかしいよなあ。
脚。
腕。
腕。
脚。
そのどれもがロボットのような歩き方で何処かへ行った。

782 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 22:38:46 ID:ZxuDacA60
けひいいいいいいいいいいいいい――――――、

ハゲワロス

783 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 22:42:25 ID:BBUCJ2W80
「フヒヒヒヒ!」



「フヒヒヒヒ!」

「すいません!」

784 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 22:51:40 ID:5mvWGJpH0
ぽ。
るぽ。
ぬるぽ。

785 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 22:59:56 ID:Elnrt/tH0
>>784
餓ッッッ!

786 :水先案名無い人 :2005/08/10(水) 23:01:08 ID:lP7wG7XG0
>>784-785
たまらぬぬるぽであった

787 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 06:07:28 ID:eEjT5nbL0
昔よく読んでいたけど、

糞!
糞!
糞!
糞!

だけ覚えている。

788 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 12:52:30 ID:Er90LCT5O
風!
風!
風!

789 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 13:14:40 ID:TMI8dDNU0
>>788
大風!
大風!
大風!

たまらぬ秦王であった。

790 :781 :2005/08/11(木) 14:07:35 ID:S3X+OvgT0
さて、>781は、ぼくの処女改変である。
行数にして20行を越える。
なにしろ、夢枕獏の文体で、コピペを改変するというのは、
初めてのことであった。
まさか。
まさか、ネタが被るとは露ほども思っていなかった。
>>304――

Ctrl。
+F。
ロボット。
その三拍子で確認するだけのことであった。
それを怠ったばかりに、被ってしまった。
それぞれに改変者の持ち味が出ていているから、
構わないのだと逃避したくなった。
改変者としてはぶきっちょなのだと思う。

しかし、改変していくうちに自分と夢枕獏とが混じり合っていく、
一つとなっていくような気分も、今回初めて味わった。
こいつはもうやめられませんや。

何スレか後に、2chコピペを元ネタとした、
どっと長い改変を書き始めるつもりである。
お楽しみに。

平成十七年八月       小田原にて――
                      >781

791 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 14:13:34 ID:Ex21dz2J0
>>790
ワロタwwwww
へこまないでこれからも頑張って下さい。

792 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 14:53:39 ID:djq/9Nre0
糞。
糞。
糞。
糞。
糞。
糞。



たまらぬこち亀であった

793 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 15:58:29 ID:UxTOxmV50
燃やせるものは何だって燃やしたよ。
売り物マッチだってかまわない。
そのマッチで暖炉や豪華な食事が見えるなら、それはそれで意味のあることだ。
何だってかまわない。

マッチを燃やす。
マッチを燃やす。
マッチを燃やす。

なんだ――
俺の前に死んだはずの祖母が……
ふふん、手招きしてやがる。
そうかい。そっちへ来いっていうんだな。
いいよ。
行ってやる。
逃げるんじゃねぇぞ。
まってろよ、祖母の場所に俺もいってやる。

794 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 17:43:10 ID:G+wXtNIE0
。・゚・(ノД`)・゚・。

795 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 18:07:55 ID:64jdOpyS0
>>793
何故か前半4行でバンプ思い出した

796 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 20:44:23 ID:0POg+gc6O
男は二種類いる。
厨房か、厨房であることを隠している男である。

797 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 22:49:34 ID:Nst2ml4Y0
否―――


3種類だった。

798 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 22:51:18 ID:SrGhdEiu0
数を数えられるか
あるいは―――

799 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 23:30:43 ID:Q0bEXW/T0
うまい柿だった。
重い。
ずっしりと熟している。
しかも甘い。

しかし、どれほどうまさであろうと、柿1個で満腹になるわけがない。
ひとつ。
ふたつ。
指を伸ばして枝から実を取る。
果肉が奥歯にぶち当たる。
いい弾力が、舌を弾く。
いいぞ、この甘さがいい。

カニには取らせない。
俺は食べるが、カニにはやらない。
これは、そういう戦いだ。
下でカニが睨んでいる。
いい目だ。
おもしろいなぁ。カニ。
そうだ。そういう目をしてなくちゃいけない。

800 :水先案名無い人 :2005/08/11(木) 23:32:15 ID:Q0bEXW/T0
>>799
十分。
不意に分かった。
俺は、この柿をいつでもカニにぶつけることができる。
カニは少しも柿をぶつけられる事を考えていないじゃないか。
そんな無防備で下から喚くだけだ。

ぞくり。
サルの背中の毛が立ち上がる。
カニよ。お前に柿をぶつけてやろうか。
ぞくり、
ぞくり、
と背中に走るものがある。

「うるせぇカニ!」
手に取った柿を思い切りぶつけてやった。
思い切りだ。
怒りをこめた。
哀しみもこめた。

カニの体は柿と地面に挟まれていた。完全につぶれていた。
カニの体がモゾモゾと動た。
つぶれたカニの体から、コガニが生まれていた。
「サル……」
うわ言のようにサルを探している。
「わかったぞ、サル……」
コガニは言った。
「わかったぞ、サル。お前とやってやるよ。今度は俺がお前を潰す番だ。いいか、逃げるなよ。逃げるんじゃないぞ。サル……サル……」
うわごとのように呟き続けるコガニであった。

801 :水先案名無い人 :2005/08/12(金) 12:20:48 ID:VbcPzJ6c0
梶原カニワロス

802 :水先案名無い人 :2005/08/12(金) 16:21:58 ID:nnvWhAxL0
 ノックをする。
 返事がない。
 ふふん、なんだ勉強でもしていやがるのか。
 なに、構う事はない。ドアを開ける。
「ほら、ごはんだぜ。あんたの好きなどんぶり物さ。見てくれよ。」
 ホカホカと湯気を上げる、カツ丼である。
 うまそうだ、いかにも精のつきそうな、夕めしだ。
 しかし、
「出てけ!いらねえって言ってんだろ!」
 なにを。
 なにを言うのか?
 このカツ丼をだ。
 いならい、だと?
「メシは3日に一回って言っただろ、憶えとけよこのクソがっ!」
 ほぅ。
 そうかい。
 そんなことを言うのかい。
 この妹の手料理を前にして、そんなことを言うのかい。
「おぅ、そんなこと言うがな。ダメだろう?
 体調をくずしたらよぅ、受験もなにも無いだろうがよぉ?」
 ほら、こんなに旨そうなんだぜ。
 カツ丼を机に置く。
 だが、
 その刹那
 ガチャン
 カツ丼が、割れた。
 いや、割れたのは丼だが、
 カツ丼自体が割れたかのような、
 そんな壊れ方であった。

803 :水先案名無い人 :2005/08/12(金) 16:22:46 ID:nnvWhAxL0
「メシ食ってる間にも、みんな勉強してんだ差つけられちまうんだよ、わかったか!」
 そんな理由でよ、俺のカツ丼を壊しやがったのか。 
 なんという男であろう。
 自分の計画性の無さを棚に上げ、食べ物を粗末にするとは。
 こんな男が、あの赤門をくぐろうというのか。
 胸に、なにかわからぬものがこみ上げてきた。
「そんな事いわれたらよう、俺もハッキリと言っちまわなくちゃぁならねぇぜ?
 アンタにはよぅ、東大はせったいムリだ。
 ムリ、
 ムリ、
 ムリ、
 ムリ、
 かたむつり、ってもんだ!」
 ゆらり。
 温度が下がる。
 体温が下がる。
 空気が変わった。
「なあ、なぜってよアンタの偏差値は2だぜ。
 それが、東大なんてムリってもんだ。」
「だからメシ食う時間も惜しんで勉強してんだ!
 ケツばっかでかくなりやがって、ほらとっとと出てけよ!」
 バッ、と。
 スカートがめくられた。
 生成りの白いパンツが露になる。
 いいねぇ。
 嫌いじゃぁないぜ、そういうの。
 ワクワクするじゃねぇか。
 まったく、性欲だけは東大並じゃねぇかよ。

 
 たまらぬダメな兄であった。

804 :水先案名無い人 :2005/08/12(金) 16:36:29 ID:UjMignhX0
>>803
いいねぇ、いいねぇ―――
俺はこういうの好きだぜ。

805 :水先案名無い人 :2005/08/12(金) 16:53:25 ID:IriTm8fE0
>>803
ワロタwwww

元ネタわからない人はここの真ん中あたりをどうぞ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shinotan/sonAAH.htm

806 :水先案名無い人 :2005/08/13(土) 05:31:36 ID:40eyAFuW0
最近クオリティ高いな。

807 :水先案名無い人 :2005/08/13(土) 08:53:44 ID:M6EGniQy0
「何?もう一度言ってみてくれねぇか」
妃は鏡に問いかける。
「これは、おいらの耳が遠くなっちまったのかい。それともおめぇは、俺より美しいやつがいるといっているのかい」
「いってます」
「こりゃあ、面白いねぇ……」
妃の目がすぅっと細められる。
妃と鏡の間に凄まじい緊張感が満ちた。
空間が捻じ曲がるような緊張感であった。
「ここでは、貴方が一番美しい―――」
鏡は呟くように言葉を洩らす。
「しかし、白雪姫は貴方の千倍は美しいのですよ」
もう一度鏡は言った。
「ほう……」
妃は半眼になった目で鏡を見つめている。
静かに、そして、ゆるゆると無の時がその部屋に過ぎていく。
たまらぬ沈黙であった。

「こりゃ、おめぇよ……」
沈黙を破ったのは妃の言葉であった。
「おいらが、ぶちのめすしかねぇか」
「白雪姫をぶちのめすことができるのですか?」
「おや、おめぇよぉ、そりゃおいらがまるで白雪姫に負けちまうって言ってるみたいだぜ」
「そうはいいません」
鏡は静かに応えた。
「まあいいさ―――」
妃はその唇に笑みを張りつかせたまま言葉を続ける。
「ややこしいことはねぇ。白雪姫をぶちのめせばいいんだよ。そうすりゃ、おいらが国一番ってこったな」
妃は右の拳を持ち上げる。
丸い拳であった。
ころりとした、丸々とした拳であった。

808 :水先案名無い人 :2005/08/13(土) 18:54:43 ID:GPdVSxTMO
その口調だと、鏡は女と見紛う程の美形(但し強い)になる罠

809 :水先案名無い人 :2005/08/13(土) 19:57:58 ID:M6EGniQy0
「さて、君にひとつ教えておきたいことがある」
「何でしょう」
「夢枕獏の文体だよ」
男は無造作に言い放った。
「夢枕獏の文体?」
「そうさ、夢枕獏の文体だよ」
「―――」
「いいかい、まずは"たまらぬ○○○であった"だな」
「ほう―――」
「ま、"たまらぬ○○○であった"身だしなみだからな」
「それから、笑うときは口の端を吊り上げるんだよ。"にぃっ"ってな」
「笑みを張り付けるのも悪くない」
「目は、すぅっ細めるのが基本っていやぁ基本だ」
「なるほど」
「後は、肉の内に高圧が生じてもいいし、狂いそうになってもいい」
「上げる叫びは、"けひぃぃぃ"が基本ってことになっている」
「そう叫ぶのですか―――」
「慣れれば、"あひゃらららら"でも構わんがね」
「それからな―――」
「思ったことは、胸の内からしぼりだすんだよ」
「呼気を吐くように呟くのもいい」
「攻撃するときは、常に真ん中だ。左右にも、上下にも避けられない真ん中だ」
「それを生涯最高のタイミングで繰り出すのが秘訣だな」
「ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。いいんだよ、今は分からなくても、獏を読んでみりゃ分かる」


810 :水先案名無い人 :2005/08/13(土) 22:09:02 ID:RbNK1iCA0
>>809
テンプレにふさわしいのが来たよ

811 :水先案名無い人 :2005/08/13(土) 23:09:30 ID:SkziiPsD0
>「それを生涯最高のタイミングで繰り出すのが秘訣だな」

「おい、おまえよう、それをだしちまったらよう。どうなるかわかってるかい?」

「どうなるのです?」

「まけちまうんだよ、。あっさりとよ。」

812 :水先案名無い人 :2005/08/14(日) 03:25:54 ID:rei9/4Lj0
「あなたは信じられるかしら」
「なにをさ」
「“けひぃぃぃ”とか、“あひゃらららら”とか言わない夢枕獏も居るってことをよ」
女が言った。
「面白いことを言うじゃないか。じゃあさ、なんて叫ぶんだい」
「“るあ〜〜〜〜るあ〜〜〜〜”よ」
「なんだってっ?!」
「ゆあっ! ゆうっ! なんてのもあるわねえ……」
「む、む、む」
「じゃあ、俺が今まで叫んできた“ひぃぃぃ”や“しゃっ”なんて……」
「そんなもの、獏にとっちゃ挨拶みたいなものね」
何も言えなかった。
「それにねえ――、それすらも言わない夢枕獏も居るのよ」
がつん、
と、
頭に拳を受けたような衝撃が、男を襲った。
「もちろん、筋肉がぎちぎちと音をたてたり、気配でちょいなと腹に蹴りを入れたり、殺気を持ってぶつかり合う空気に、身体が反応するなんてこともないわ」
「それはさ、獏じゃないよ。誰かと見間違えたのさ」
「いいえ、夢枕獏よ。その証拠に、どのお話にも、蜩(ひぐらし)や、轍を造って走る車や、咲き乱れる金木犀や桜が出てくるわ」
松尾象山や、九十九乱蔵みたいな喋り方をする男は出てこないけれどね――
女の唇が、そう告げた。

迫力がねえよ。
迫力がねえよう。
そんなもの、獏じゃねえよう。

何時の間にか、大粒の涙が胸の内から込み上げていた。

あひゃらららら――

そう叫び出したかった。

813 :水先案名無い人 :2005/08/14(日) 14:02:33 ID:IrsC+6+VO
》812
うん。
そうだよ。

814 :水先案名無い人 :2005/08/14(日) 19:41:08 ID:rei9/4Lj0
>>813

つ【半獣神】

815 :水先案名無い人 :2005/08/14(日) 20:04:59 ID:eATTZKie0
>>813の意味が分かった>>814には感動を覚えた。

816 :水先案名無い人 :2005/08/15(月) 01:16:13 ID:k0DFiuWf0
>815
おめえ、よ、IDが
「ぇあっ!」
「きえっ!」
になってるぜ―――

817 :水先案名無い人 :2005/08/15(月) 11:12:07 ID:pVJ6LC500
お、おめえも、
「ふひゅう」
になって


たまらぬ。
たまらぬ惜しさであった。

818 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 00:19:50 ID:F6Rkxtk10
よき獏だなぁ

こんなよき獏が多い夜は博雅の吹く笛がききたいものだなぁ

819 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 00:30:14 ID:pxjNaTIu0
うちの小学生のせがれのよぅ…リコーダーじゃだめかい―――?


820 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 00:40:25 ID:Wa7QJIqJO
漫画の陰陽師がまるっきり理解不能な件について

821 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 22:35:26 ID:lp2ge3l+0
―――エキセントリックだ。
実に、エキセントリックだ。
エキセントリックな、少年ボウイであった。

君は考えたことがあるだろうか。
何故、と。
何故に今日この時間、地球と言う名の青い惑星が平和で居られるのかと。
答えは、明白である。
エキセントリック少年ボウイ――
彼が、居るからだ。
彼は、速い。
速い。
速すぎる。
エキセントリック号――
そう言う名の、あまりに速すぎる愛機に腰を降ろしていた。
装備も、充実だ。
こいつはたまらない。
仕置きの手段も、たっぷりと用意してある。
見てみろ―――

「Oh!myボール」

たまらないじゃあないか。

822 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 22:37:37 ID:lp2ge3l+0
彼には、仲間も多い。
呼べば答える――
そういう、仲間だ。
もっとも、それは俗に「腐れ縁」なんて呼ばれるような――
少々ばかり爛れた、そんな関係でもあるようだが。
人畜無害な奴らだ。
少々血の気は多いが、なに、危害を加えるようなことはあるまい。
ほら、呼んでみるがいい。

「犬ドッグ」
「ふひゅう」

「鳥バード」
「きえっ」

「エテモンキー」
「けひぃぃっ」

「さあ、行こうじゃあねぇかい―――」

羨ましい事に、彼には屋根を同じくする女もいる。
羨ましい事だが、残念ながら、あまり羨ましがれるような関係ではない。
なんと言ってもその女は、少年の父の――
二号、だからだ。
そりゃあ、関係もいびつになるというものだろうよ。
いまはフリー。
どこか、ワケがあるようだ。
だからといって少年は、それを聞いたりはしない。
そういうものだ。

「勿論だよぅ」

823 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 22:39:49 ID:lp2ge3l+0
仲間、と呼ぶには少しばかり躊躇われる奴も居る。
何しろ。
何しろ、敵か味方か解ったものじゃあないのだ。
彼の名前は、カウボーイ―――
そう、呼ばれている。

「敵かなぁ。それとも、味方かね?」

そんな少年にも、ほんのちょっとした事から寂寥にかられることがある。
今が丁度―――そのときのようだ。

「親父よぅ――アンタの顔は、俺ぁ二度と見たくねぇなあ」

地球よ。
頑張れ。
頑張れ。
地球よ。
俺は―――限界だ。
食らわせろ。
食らわせてしまえ。
謎だ。
謎の小袋だ。
八十個だ。
中身?
俺だってそんなこと、知りゃしない。

―――エキセントリックだ。
実に、エキセントリックだ。
エキセントリックな、少年ボウイであった。

824 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 22:46:12 ID:rgWik9pP0
>>「犬ドッグ」
>>「ふひゅう」

>>「鳥バード」
>>「きえっ」

>>「エテモンキー」
>>「けひぃぃっ」

バクワロス

825 :水先案名無い人 :2005/08/16(火) 23:33:49 ID:bmBDAvb60
たまらない。
たまらないねぇ。
ああ――たまらねぇ。

エキセントリック少年ボウイ――懐かしくって涙が出てくるじゃねぇか。

826 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 00:23:08 ID:cJ6U+ZfdO
×カウボーイ
○カーボーイ

827 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 11:23:40 ID:jRHolKLM0
例:「犬ははたして哺乳類か」という議論をしている場合、あなたが
「犬は哺乳類としての条件を満たしている」と言ったのに対して松尾象山が…

 1:すぅっと目を細め、事実に対して仮定を持ち出す
  「卵だよぉ。犬は子供を産むってのはいいさ。けどよ、卵を生む犬がいたらおめぇさんどうするね?」

 2:ころりとした丸い拳を持ち上げ、ごくまれな反例をとりあげる
  「ふふん、尻尾が2本ある犬がいねぇとは言わさねぇぜ」

 3:伝法な口調で、自分に有利な将来像を予想する
  「いいかい、こりゃ夢だぜ。何年か後、犬にだって羽が生えるかもしれねぇ」

 4:太い唇に太い笑みを浮かべ、主観で決め付ける
  「犬が哺乳類になんだってな。犬が女のように股を濡らして望んでいるっていうのかい?」

 5:太い視線で真正面から見つめ、資料を示さず自論が支持されていると思わせる
  「世界って言葉で言ってもいい。そこじゃ、犬は哺乳類とは見られてねぇんだよ」

 6:呼気を吐くようにつぶやき、一見関係ありそうで関係ない話を始める
  「ところでよ―――カモノハシが卵を産むってのは知っているかい?」

 7:太い態度で、陰謀であると力説する
  「陰謀だぜえそりゃ。犬を哺乳類と認めると都合のいい連中がいるのだろうさ」


828 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 11:25:04 ID:jRHolKLM0
 8:金木犀の香りが夜気に流れ出し、知能障害を起こす
  「おいらが、犬に負けるっていうのかい?この松尾象山が」

 9:唇に笑みを張りつかせたまま、自分の見解を述べずに人格批判をする
  「犬が哺乳類なんて言ってはいけないよ。言っていいのはこの松尾象山に勝ったときだけだ」

 10:肉の内に生じた圧力に耐え切れず、ありえない解決策を図る
  「話がややこしくなっていけねぇや。犬が卵を産めるようになればいいんだろう?」

 11:空間が歪むような緊張感の中でレッテル貼りをする
  「犬が哺乳類だなんて、おめぇさんこの松尾造山に勝つ気でいるのかい?」   

 12:一気に間合いを詰め、決着した話を経緯を無視して蒸し返す
  「ところで、一つ頼みがあるんだがよ。犬がどうやったら哺乳類の条件を満たすのかが見たいんだ」

 13:熱をはらんだ呼気とともに、勝利宣言をする
  「おいおい、犬が哺乳類だという論は、おいらがぶちのめしたんだよぉ」

 14:太い顔で覗き込むように見つめ、細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
  「まあ、犬といっても大型犬から小型犬までいるだろうよ。噛まれてみりゃ分かる」

 15:太い唇を笑みの形に吊り上げながら、新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
  「これから生物学は変わるぜぇ。ま、犬が哺乳類ではないと認められればだがな。認められなきゃそれまでってことだ」

 16:有無を言わさず真正面から正拳が吹っ飛んでくる。左右、上下どちらにも避けられない
  「ふひゅうっ!」

829 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 12:32:30 ID:p+oaxiYB0
>827-828松尾象山テラワロス

830 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 16:34:00 ID:fkkhZjAO0
> 16:有無を言わさず真正面から正拳が吹っ飛んでくる。左右、上下どちらにも避けられない

たまらぬ、不意打ちであった。

831 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 16:41:16 ID:lSwdZCV40
>  「話がややこしくなっていけねぇや。犬が卵を産めるようになればいいんだろう?」

象山、頭悪いにもほどがあるwww
言いそうで怖い。テラワロスwww

832 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 17:18:23 ID:IcY/Jj3Y0
>「おいらが、犬に負けるっていうのかい?この松尾象山が」
お前は何をいtt(ry

833 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 18:48:17 ID:7PRE9Pua0
>827-828 を力王山に改変しようとして
挫折した俺がきましたよ

834 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 21:16:12 ID:xKePIntb0
>>827
糞ワロタ
次は毒島で頼むww



835 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 21:56:29 ID:7PRE9Pua0
http://bakubuntai.michikusa.jp/index.html

一応、形だけ作ってみた。
まだ、形だけである。

ホームページにうるさい方の眼から見れば、許せないようなぽかもありましょうが
この馬鹿ここはこうなんだよ、と教えていただければ、
夢枕爆破どんどんそこをなおしてうまくなってゆく覚悟でおりますので、
どうかそのあたりのところは厳しくとりしまって下さい。

836 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 22:05:09 ID:sZqnGW180
>>835
たまらぬテンプレであった

837 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 23:42:27 ID:kMokWeFt0
>>835
ふひゅうっ!

838 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 23:46:24 ID:cpT5kUrX0
>>835は、良い漢だな。

839 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 23:55:07 ID:9prOulB00
>>835
まずは分類というところか……
元ネタが何であるのか、それを分類していく作業をせねばなるまいよ。


840 :水先案名無い人 :2005/08/17(水) 23:57:03 ID:d0y5DP9r0
なんと―――。
このスレは、800という膨大な数のレスを経ても、なおもみずみずしさを失っていないのである。
すごい。
すごい。
もう、新しいネタなど出てこない―――。
そう思うたびに、>>827-828のような、奇跡のようなネタが、ひょいと書き込まれるのである。
まったく、なんということか。
このようなスレが、まだ、2ちゃんねるにはあるのである。

このスレは、まだ先へ行く。
このスレは、まだまだ、旅の途中なのである。
もう、何度も書いていることなのだが、このスレと一生付き合うという覚悟を、ぼくは決めている。
問題は、ぼくの寿命と、スレの寿命―――すなわち、dat落ちまでの時間なのであるが、これはもう、ぼくにはどうしようもない。
ただ書く。
ただ書く。
これだけが、ぼくにできることだ。

さて、いささか照れもなくはないのだが、久しぶりにこの台詞をぶっ書こうと思う。
このスレは、絶対に面白い。

841 :水先案名無い人 :2005/08/18(木) 03:39:43 ID:WH3RPLwe0
>>835
やるじゃねえか、おめえ、よ――

842 :水先案名無い人 :2005/08/18(木) 04:20:48 ID:BgJCcJVx0
「ぬう──」
>>835を見て、俺は思わずうめいていた。
まさか、このような小奇麗なまとめサイトとは。
CSSなどというものが、使われているではないか。
普通、まとめサイトといえば、タグ直打ちのぞんざいなものばかりである。
背景は真っ白である場合ですら少なくない。
それを、このような飾りつけで彩るとは──
しかも、外見だけ作って、中身はスレのミラーだけなのである。
果たして、やる気があるのかないのか。
それが分からない。
分からないが、何か気合のようなものも感じられるのである。
このまとめサイト──あなどるべきではない。
本能が、そう告げていた。

843 :水先案名無い人 :2005/08/18(木) 14:47:11 ID:0KdTyPJm0
>835さんよう、
元ネタ分類するならよう、
よく覚えておいてくれ。

>192
は"グレイトフルデイズ"じゃなくて"I ♥ HIP HOP"だぜい。

>193>350も間違っていやがる。

844 :水先案名無い人 :2005/08/18(木) 20:21:08 ID:+SjbVrY/0
ttp://www.geocities.jp/matome_wwwww/index.html

ここの一部に見事なまでな
夢枕獏が居ることについて

845 :水先案名無い人 :2005/08/18(木) 20:58:25 ID:XxeWGfMY0
>>843
―――何だ、
こいつは一体何を言っている?
馬鹿。
グレイトフルデイズであっている。

846 :水先案名無い人 :2005/08/18(木) 21:23:02 ID:dmN2zIp90
グレイトフルデッド(偉大なる死)である。

―――兄貴!
やっぱ兄貴はすげぇや!